前回は屋外でダンボーの撮影と、物撮りと言うよりはポートレート的な感じになってしまったので今回は機材のお話。
嫁さんから「これ売って欲しい」と言われオークションに出品しているのだが、そのまま机にポンと置いて写真を撮ることが多かった。しかし、オークションではしっかり背景を簡素化して商品を引き立たせる写真を使われている方が多い。それじゃあ中々売れないか、と言うことで物撮りキットを購入しようかなと思ったのがきっかけ。
物撮りと言うと堅苦しいが、要は『ゴチャゴチャした背景を消したい』『屋内での光量の確保』『影の省略・操作』を目標として我が家のお小遣いの範囲で準備出来る物を考えてみた。必要な物は背景・光源・光線を柔らかくするフィルターの3つ。
ライティングセットと言うとお高く聞こえるが、安いものだと実売数千円から販売している。自作する方も結構いらっしゃるみたいだが、まあ買ってもそんなに負担では無いので「ものは試しに」と購入。
まあ、初めは上手くいかなかったけどね!
ということで、私が格安のミニスタジオセットを導入した際の失敗・反省と改善方法を色々と書き連ねていこう。プロっぽい物撮りハウ・ツーでは無いのでご了承を。
ミニスタジオキットを探そう!
Amazonさんでも、楽天市場でも、Yahooショッピングでも、どこでも売っている。そして、どこに売っているスタジオキットも似ている物が多い。まずは下記に各ショップで『ミニスタジオ』と検索した場合の簡易リンクを用意した。
?「ミニスタジオ キット」早見表 |
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楽天市場で検索 |
Amazonで探す |
Yahooショッピングで探す |
ご覧頂くとお分かりになると思うが、正直どれを買えば良いのかよくわからないと思う。大別すると以下の2種類。
ミニスタジオ+ライト
思いの外、照明付きで4千円程度の安い物が出回っている。ライトが付いていないスタジオのみの商品もあり2千円程度で購入出来るものもある。ただし、ライトを単品で入手しようとするとそれだけで高くつく場合も多く、探す手間がかかる(後述)。
特に「ブツ撮りを極めたい」という方で無ければ、これで完結出来ちゃうかもしれない。本格的な照明機材がセットの数万円する商品もある。
照明器具を置く場所も必要となってくるので、スタジオを置いてさらに横幅に余裕があるか確認しておこう。
照明内蔵型簡易スタジオ
簡易スタジオ内にライトを内蔵しているので、かなりコンパクトで持ち運び出来る。ライティング機材を置くスペースが必要ないのでお手軽だ。
有名ドコロだと『StudioN Foldio2』とかよく紹介しているウェブサイトが多い。
スタジオ+ライトキットと比べると、高い商品が多い。最近は類似品の安い商品も出回り始めており、4千円程度で購入出来る物もある。注意点はライトの色・方向を変えることが出来ない商品が多いこと。変化を付けたいのであれば、別途ライトや自然光を取り入れてやる必要がある。
ミニスタジオ導入時に気をつける点
大きさ
どんな被写体が多いのかを決めておくこと。小さすぎると入らないし、大きすぎると無駄に嵩張ってしまう。
特に被写体ギリギリのスペースでスタジオを決めてしまうと、フレームに外周部が写り込んでしまいがち。正面からしか撮影できなくなる。(斜めから撮る為には被写体をナナメにしなければならない。)
但し、大きくし過ぎると置くスペースや収納サイズが極端に大きくなる。つまり嫁さんに怒られる(私のケース)
後述するが、ひ弱な照明だと光量不足と感じる場面も多い。
ライトの種類
具体的な話は後述するとして、光量+色は重要なポイント。
安い「スタジオ+ライト」の電球はミニハロゲン球が多く、色は電球色で暖色系。しかも大きいスタジオだと明らかに光量不足を感じる。その場合は照明器具に対応する口金の電球を買い直す必要があり、LEDだとそれだけで数千円かかる。
「LED内蔵スタジオ」の場合は白色系LEDである事が殆どで、暖色系の色合いを出すには別途用意する必要がある。また、直線的な光源で影を作ることが難しいので、綺麗に写すことができるがのっぺりした写真になってしまいがち。変化をつけようと思うと、照明器具+電球を購入する必要がある。但し、白色系で光量は十分にあるので、手軽に綺麗に撮るなら完結出来る。
ステージの色
高級感を出すなら黒や赤、柔らかい印象を出すなら白など。
簡易スタジオでセットで付いてくる場合も多いが、単色の商品もあるので詳細は確認すること。折りたたまれた状態で収納されているので、畳んだシワが結構目立つので初めにシワを伸ばす作業が待っている。
LED内蔵の簡易スタジオの場合はシワが付きにくい素材を用意している物もある。
照明が暗い!電球を買い足すには
く、暗すぎる
前述した様に、ミニハロゲン電球の場合には思ったような光量や色が撮れない場合も多い。
三脚があるのならば、スローシャッターで露光時間を長くする事で対応は可能だ。但し、白色系の柔らかい写真を撮ろうと思うとかなり無理がかかるので電球を交換する必要が出てくる。
ちなみに格安の簡易スタジオについて来る三脚付きの照明器具は一般的なねじ込み式の口金(E17やE26)では無く、「GU10」という規格の物が多い。ご近所の家電量販店で、GU10のLED照明等は売っていない事も多いので通販が手っ取り早い。
1球あたり900円程度で、もっと安いもので500円前後の物もあった。ものによっては電球が大きく、カバーに入りきらない事もあるのでサイズは要確認。
私はAmazonで口金GU10の50W相当のビーム球をチョイス。詳細はコチラ
これを買うまでに色々失敗したので以下に記載していく。
普通のLED電球のメリット・デメリット
ホームセンターで900円程度で売っているYAZAWAのクリップライト(電球別売り)を購入。ついでにLED電球60W相当を1000円程度で購入した。電球は通販で型落ち買った方が安いが、クリップライト本体はホームセンターで十分安い。
口金も大きいし、電球も大きいから明るく写るだろう
と安直に考えていたのだが…。ビーム球に比べると広範囲に光が散らばってしまうので、光源をコントロールし難い。全体的な光量不足を解消するには便利だけども、直線的な光で影を出すにはかなり不便。柔らかい白色系の表現を使いたいのであればマッチするかな?と言ったところ。
使い勝手と光量を考えるとビーム球(スポットライト)が良いかなと感じ。ちなみに、口金26のクリップライトを購入したのだが、この口金でビーム球(スポットライト)は結構高い。オススメは口金E17のクリップライト。こちらであれば、E17のスポットライトが結構安い価格で手に入る。
口金を正確に検索出来ていない商品もあるので、購入前にしっかりと確認を。
口金E17の電球 | ||
楽天市場で検索 |
Amazonで検索 |
Yahooショッピングで検索 |
口金E17のクリップライト | ||
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Yahooショッピングで検索 |
格安簡易スタジオは幾らほど見積もっておくか?
今回は照明器具での失敗が大きく、何度か買い直した。欲を言えばスポットライトにはレフ板が欲しくなる所なのだけど、それはまたの機会に。
では簡易スタジオでどの程度の費用がかかるかと言うと。
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本体+照明で4000-5000円。小さなデジカメだったら装着出来る三脚もついてくる。
GU10口金 5W AC85-265V COBタイプ LEDライト LED電球 ハロゲンランプ 照射角45° 400LM ホワイト 新品価格 |
ミニハロゲンで光量不足を感じたらLED追加
最安値のLEDで600円*2=1200円ほど。
合計5000-6000円程度で格好になると思う。
若しくは「LED内蔵スタジオ」
LED照明内蔵 折りたたみ 撮影ボックス 【AG Logistics】 新品価格 |
前述した「StudioN Fabdio2」の類似品。ちょっと怪しいかな?と思うのであれば
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Fabdio2いっちゃいますか!
追加照明を検討するのであれば
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アームが可変するクリップタイプ。
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パナソニックのルミナスが結構安かった。60W相当で1300円とか。
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これで3000円程度。但し、電球別売り(E26)
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三脚付き160灯LEDでこの価格。場所はかさばるけどね!
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