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キヤノン ボディ内手ぶれ補正と放熱性を両立する空冷構造に関する特許出願

2022年9月22日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。ボディ内手ぶれ補正とセンサーの放熱性を両立するための空冷構造に関する特許のようですね。

概要

  • 【公開番号】P2022137975
  • 【公開日】2022-09-22
  • 【出願日】2021-03-09
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】光軸と直交する方向に移動可能な撮像素子で発生する熱を効率よく放熱することが可能な撮像装置を提供する。

  • 【背景技術】
    【0002】
    従来、画質の向上を図るため、撮像素子を光軸と直交する方向に移動させて、像ぶれを光学的に補正する撮像装置が知られている。撮像素子は、像ぶれ補正の駆動や、連写撮影、動画撮影などの際に、撮像素子で発生する熱が画質に影響を及ぼすため、十分な放熱性が求められる。
  • 【0005】
    特許文献1に開示された構成において、撮像素子で発生する熱の放熱量は、撮像素子に接続された放熱シートの厚みおよび幅により決定される。近年、撮像装置の動画性能の向上により、撮像素子の発熱量が増加している。このため、特許文献1に開示された構成では、撮像素子の発熱量を十分に放熱することが難しく、撮像素子の温度上昇を解消することができない可能性がある。一方、放熱量を増加させるために放熱シートの厚みや幅を大きくするすると、撮像素子の移動負荷が増加する
  • 【0006】
    そこで本発明は、光軸と直交する方向に移動可能な撮像素子で発生する熱を効率よく放熱することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
  • 【課題を解決するための手段】
    【0007】
    本発明の一側面としての撮像装置は、固定ユニットと、前記固定ユニットに対して移動可能な可動ユニットとを有する撮像素子部と、空気の流路を形成するダクト部とを有し、前記可動ユニットは、撮像素子と熱交換部材とを有し、前記熱交換部材の少なくとも一部は、前記ダクト部の開口部から前記ダクト部の内部に挿入されている。

センサーシフト式のボディ内手ぶれ補正を搭載しつつ、放熱性を高めるための空冷構造のようですね。最近登場した「EOS R5 C」はEOS R5似のボディデザインで空冷を搭載した動画向けボディですが、ボディ内手ぶれ補正は非搭載。文献を読む限りでは手ぶれ補正と大量の放熱シートの両立が難しいのかもしれません。

公開された特許では放熱シートの代わりに、イメージセンサー背部に放熱用のフィンを搭載し、フィンを通過する冷却用の空気が循環する構造を示しています。ぱっと見はパソコンのCPUを冷却する手法とよく似ているように見えます。これならセンサー由来の熱は効果的に冷却することが出来そうですね。さらに、カメラ底面に搭載する冷却ファンシステムもアメリカで特許が出願されています。(USPTO:US2022/0294954A1)キヤノンは本格的にこの構造を導入しようとしているのでしょうか?将来的にEOS R1に搭載するのか、シネマラインのカメラに搭載するのか気になるところですねえ。

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