2024年8月30日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。バックフォーカスが長く、内筒が伸びるタイプの「70-200mm F2.8」に関する光学系を複数掲載しています。
概要
- 【公開番号】P2024117881
- 【公開日】2024-08-30
- 【発明の名称】ズームレンズ、およびそれを有する撮像装置、撮像システム
- 【出願日】2023-02-20
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】全系が小型でありながら全ズーム範囲にわたり高い光学性能を有するポジティブリード型のズームレンズを提供する。
- 【背景技術】
【0002】
近年、撮像装置に用いられる撮像光学系は、全ズーム範囲にわたり高い光学性能を有した小型のズームレンズであることが望まれている。- 【0003】
従来、最も物体側に正の屈折力のレンズ群が配置されたポジティブリード型のズームレンズが提案されている。特許文献1には、物体側から順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、複数のレンズ群を含む後続群からなるポジティブリード型の望遠ズームレンズが開示されている。- 【0005】
しかしながら、ポジティブリード型のズームレンズにおいて、全系の小型化のために、最も物体側に配置された正の屈折力のレンズ群の屈折力を強くすると、球面収差や色収差等の諸収差が増大する。これらの諸収差を低減するためには、各レンズ群および各レンズ群に含まれるレンズの屈折力を適切に設定することが重要である。- 【0006】
本発明は、全系が小型でありながら全ズーム範囲にわたり高い光学性能を有するポジティブリード型のズームレンズを提供する。実施例1
- 焦点距離:72.11-193.98
- F値:2.89
- 半画角:16.70-6.36
- 像高:21.64
- 全長:174.01-240.01
- バックフォーカス:41.11-54.81
実施例3
- 焦点距離:72.10-193.99
- F値:2.88
- 半画角:16.70-6.36
- 像高:21.64
- 全長:225.00
- バックフォーカス:37.50
実施例1と2はレンズ構成が既存の「RF70-200mm F2.8L IS USM」と異なるものの、伸びるタイプのF2.8 望遠ズームレンズとなっています。フローティングフォーカスと光学手振れ補正を内蔵しつつ、コンパクトで高性能なレンズを目指している模様。バックフォーカスが長いため、後部にテレコンバージョンレンズを装着する余地がありそう。収差図を見る限りでは歪曲収差が強く残存しており、後処理を前提としているように見えます。
実施例3はインナーズーム構造となっていますが、やはりバックフォーカスが長いのでテレコンバージョンレンズを装着することは出来そう。これが噂のパワーズームアダプター対応モデルとなるのかは今のところ不明。公開された特許出願内の光学系が将来的に商品化する例は少なく、まだ過度の期待は禁物。(例が無い事は無いのですが…。)
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