このページでは「EOS R7」と「EOS R10」の外観やスペックの違いを見比べています。
更新履歴
- 2022-05-30:全体的にページを更新しました。
- 2022-05-24:「EOS R7」と「EOS R10」が正式発表されたので、外観やスペックを見比べるページを作成しました。仕様表や各種情報を収集しつつリストを作成しています。まずはざざっとまとめて、空欄は執筆中&情報収集中。
Index
基本情報と価格の確認
EOS R7 | EOS R10 | |
発売日 | 2022年6月下旬 | 2022年7月下旬 |
希望小売価格 | オープン | オープン |
初値 | ¥178,002 | ¥115,632 |
商品ページ | 商品ページ | 商品ページ |
仕様表 | 仕様表 | 仕様表 |
仕様表(欧州) | 仕様表 | 仕様表 |
説明書 | 説明書 | 説明書 |
データベース | データベース | データベース |
EOS R7
ポイント
- 赤外線リモコン対応
- 画期的なダイヤル・ジョイスティック統合操作系
- 十字キーのカスタマイズ対応
- カスタムモードが1枠多い
- 電源レバーに動画モード切替機能あり
- ヘッドホン出力に対応
- USB 3.2 Gen2に対応
- 3250万画素の高解像センサー
- 5軸ボディ内手ぶれ補正
- デュアルSD UHS-IIカードスロット
- 1/8000秒対応のメカニカルシャッター
- ~1/320秒まで可能なフラッシュ同調速度
- 最大30コマ秒の連続撮影速度と深いバッファ
- ファインダー倍率が高い
- モニター解像度が高い
- 全幅の4K 60pに対応
- Canon Logに対応
- 比較的大容量のバッテリー
サイズ・価格が問題とならないのであれば、性能・操作性の観点からEOS R7のほうが優れた選択肢となる。特にAPS-Cミラーレスでは貴重なボディ内手ぶれ補正を搭載し、30コマ秒連写や豊富なバッファ、全幅4K 60p、防塵防滴などが魅力的なポイントとなる。売り出し価格はEOS R10よりも6万円ほど高く、サイズも一回り大きいものの、ハイエンドなAPS-Cミラーレスを探しているのであればおススメの1台。
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EOS R7 18-150mmキット | |||
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EOS R10
ポイント
- 手ごろな価格設定
- ポップアップフラッシュ内蔵
- 小型軽量
- 上位機種と同等のAFシステム
- 上位機種と同等のメカニカル15コマ秒連写
- 上位機種と同じSD UHS-IIメモリカード対応
- 上位機種と同じマルチインターフェースシュー対応
EOS R7と比べてしまうと長所が少なく見えてしまうが、小型軽量で低価格なボディとしては高性能なカメラに仕上がっている。小型軽量や価格設定を重視しつつ、上位機種と比べて見劣りしないAF性能やコントロールレイアウトを利用できるのは大きい。ただし、バッテリーが小さく、連写時のバッファが詰まりやすい点には注意が必要となる。ボディ内手ぶれ補正は搭載していないものの、RFレンズには手ぶれ補正を搭載しているモデルも多く、特に困らないと思われる。
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外観の違い
正面
操作性
- どちらもキヤノンでは珍しいフォーカスモードレバーを搭載
機能性
- R7は赤外線リモコン用の受光部あり(RC-6対応)
背面
操作性
- どちらもリアダイヤルとジョイスティックを搭載
- R7はホイールタイプのダイヤルが珍しい配置
機能性
- EOS R10のセレクターは機能固定
上面
操作性
- R7のみISOボタンあり
- R7のみ電源スイッチに動画モード切替機能あり
機能性
- カスタム枠はR7が3つ、R10が2つ
- R10のみGN6のフラッシュ内蔵
左側面
操作性
- どちらもマイク入力(R7はヘッドホン出力も)がバリアングルモニタと干渉しにくい配置
- R7の視度調整はダイヤル式(R10はスライド式)
機能性
- R7のみ3.5mmヘッドホン出力に対応
- R7はUSB 3.2 Gen2(R10はUSB 2.0)
右側面
操作性
機能性
- R7は側面アクセスのデュアルカードスロットを搭載
- R10のSDカードスロットは底面のバッテリースロットの隣
(三脚搭載時はSDカードを交換しにくい)
スペックの違い
イメージセンサー
EOS R7 | EOS R10 | |
センサー形式 | DP CMOS | DP CMOS |
有効画素数(万画素) | 3250万画素 | 2420万画素 |
最大記録画素 | 6960×4640 | 6000×4000 |
アスペクト比 | 3:2 4:3 16:9 1:1 |
3:2 4:3 16:9 1:1 |
ローパスフィルター | あり | あり |
手振れ補正(補正段数) | 対応 | - |
光学IS連携(補正段数) | 最大8段分 | - |
除塵機能 | 超音波 シャッター閉幕機能 |
超音波 |
センサーサイズ
- どちらもフルサイズから×1.6クロップとなるAPS-Cセンサーを搭載
有効画素数
- R7はR10よりも高解像なセンサーを搭載
(ただし、現状で3250万画素を活かせるレンズが少ない or 高価)
ローパスフィルター
- おそらく、どちらもローパスフィルター搭載モデル
- 追記:CanonEuropeにてR7・R10がローパスフィルター搭載と確認
手ぶれ補正
- R7のみ5軸手ぶれ補正を搭載
- どちらも電子ISには対応している
センサー除塵ユニット
- どちらもセンサー除塵方法について記載なし
- 追記:CanonEuropeにてR7・R10が「EOS integrated cleaning system」と明記
プロセッサー
EOS R7 | EOS R10 | |
画像処理エンジン | DIGIC X | DIGIC X |
RAW出力形式 | 14bit C-RAW |
14bit C-RAW |
TIFF出力 | HEIF 10bit | HEIF 10bit |
記録メディア | SDXC UHS-II | SDXC UHS-II |
メディアスロット | 2 | 1 |
どちらも同じプロセッサを搭載し、出力できるフォーマットも同じ。ただし、出力先はEOS R7がデュアルスロットであるのに対し、EOS R10はSD UHS-IIのシングルスロット。
露出
EOS R7 | EOS R10 | |
測光方式 | 撮像素子 | 撮像素子 |
測光範囲 | 評価 部分 スポット 中央重点 |
評価 部分 スポット 中央重点 |
露出モード | P/Av/Tv/M/Fv オート 動画オート 動画HDR SCN クリエイティブフィルター カスタム3枠 |
P/Av/Tv/M/Fv オート 動画オート 動画HDR SCN クリエイティブフィルター カスタム2枠 |
常用ISO感度 | 100?32000 | 100?32000 |
拡張ISO感度 | 51200 | 51200 |
露出補正 | ±3 | ±3 |
フリッカー低減 | 対応 | 対応 |
DR補正 | ALO 高輝度・諧調優先 |
ALO 高輝度・諧調優先 |
センサーは違えど、基本的なシステムはほぼ同じ。カスタムモードはEOS R7のほうが一つ多いものの、EOS R10の価格のカメラでカスタムモードを2枠搭載しているのは注目に値する。(キヤノンEOSとして)
オートフォーカス
EOS R7 | EOS R10 | |
AF方式 | DP CMOS AF II | DP CMOS AF II |
測距点 | 最大651分割 最大5915ポジション |
最大651分割 最大4503ジション |
F22 | 対応 | |
カバーエリア | 100%×100% | 100%×100% |
測距輝度範囲 | EV-5.0?20 (F1.2 レンズ) |
EV-4.0?20 (F1.2 レンズ) |
フォーカスモード | ワンショット サーボ |
ワンショット サーボ |
測距エリアモード | スポット1点 1点 領域拡大 十字 領域拡大 周囲 全域 フレキシブル3枠 |
スポット1点 1点 領域拡大 十字 領域拡大 周囲 全域 フレキシブル3枠 |
顔検出 | 対応 | 対応 |
瞳検出 | 対応 | 対応 |
追従特性カスタマイズ | 被写体追従特性 速度変化追従性 |
被写体追従特性 速度変化追従性 |
被写体検出機能 | 人物・動物・車両 | 人物・動物・車両 |
縦/横位置切替 | 対応 | 対応 |
MFアシスト | フォーカスガイド ピーキング |
フォーカスガイド ピーキング |
基本的にどちらもキヤノン最新のAFシステムを継承。EOS R7のほうが僅かに低照度性能が良好であることを除けば大きな差は見られない。比較的手ごろな価格のEOS R10で上位クラスと同等のAFシステムを実装したのは大きい。
ドライブ
EOS R7 | EOS R10 | |
シャッター速度 | 30-1/8000秒 | 30-1/4000秒 |
電子先幕シャッター | 30-1/8000秒 | 30-1/4000秒 |
電子シャッター速度 | 30-1/16000秒 (1/16000秒はTV/Mのみ) |
30-1/16000秒 (対応モードは未確認) |
フラッシュ同調 | ?1/320秒 | ?1/250秒 |
高速連続撮影 AF/AE固定 | 15コマ/秒 メカ 30コマ/秒 電子 |
15コマ/秒 メカ 23コマ/秒 電子 |
高速連続撮影 AF/AE追従 | 15コマ/秒 メカ 30コマ/秒 電子 |
15コマ/秒 メカ 23コマ/秒 電子 |
連続撮影枚数 | RAW 59枚 | RAW 29枚 |
低速限界設定 | 対応 | 対応 |
プリ連写機能 | 対応 | 対応 |
セルフタイマー | 2/10秒 | 2/10秒 |
2つのカメラにおける差が大きなポイント。
メカニカルシャッター・電子シャッターどちらもEOS R7のほうが良好なパフォーマンスを発揮。バッファもEOS R7のほうが大きく、連写時により多くの枚数を撮ることが可能。
ファインダー・モニター
EOS R7 | EOS R10 | |
ファインダー方式 | 0.39型 OLED | 0.39型 OLED |
ファインダー解像度 | 236万 | 236万 |
視野率 | 約100% | 約100% |
アイポイント(mm) | 22 | 22 |
最大ファインダー倍率 | 1.15倍 | 0.95倍 |
視度調整範囲 | -4.0?+2.0m-1 | -3.0?+2.0m-1 |
リフレッシュレート | 60/120fps | 60/120fps |
備考 | OVFビューアシスト | OVFビューアシスト |
モニター形式 | TFTカラー | TFTカラー |
モニター解像度(ドット) | 160万 | 104万 |
モニターサイズ | 3.0型 | 3.0型 |
可動方式 | バリアングル式 | バリアングル式 |
タッチパネル | 対応 | 対応 |
備考 | 色調調整対応 | 色調調整非対応 クイック設定カスタム |
ファインダーはどちらも同じ仕様のOLEDパネルを使用しているものの、接眼光学系はR7のほうがスペック的に優れている。EOS R10はR7と比べるとファインダー倍率が小さいものの、価格帯を考慮すると一般的なスペック。モニターはR7のほうが高解像で、色調の調整にも対応している。
動画
EOS R7 | EOS R10 | |
音声記録方式 | AAC LPCM |
AAC |
記録形式 | MP4 ・H.265 ・H.264 |
MP4 ・H.265 ・H.264 |
4K | ~60p IPB 4K UHD Fine 4K UHD 4K UHD Crop ~340Mbps |
~60p IPB 4K UHD 6K OS 4K UHD 4K UHD Crop ~120Mbps |
FHD | ~120p | ~120p |
ハイスピード | 120fps | 120fps |
動画クロップ | 4K 60p 全幅 4K 30p 全幅 7KOS |
4K 60p Crop 4K 30p 全幅 6KOS |
連続撮影制限 | 最大6時間 FHD 120p 90分 |
最大2時間 FHD? 120p 30分 |
外部出力 | 4K 60p 4:2:2 10bit | 4K 60p 4:2:2 10bit |
タイムラプス動画 | 対応 | 対応 |
動画撮影機能 | タイムコード ドロップフレーム AF速度 被写体追従特性 ウインドカット アッテネーター |
タイムコード ドロップフレーム ライブストリーミング ウインドカット アッテネーター |
動画プロファイル | Canon-Log HDR PQ |
HDR PQ |
電子手ぶれ補正 | 対応 | 対応 |
同じように見えて大きな差があるポイント。
4K 60pはどちらも対応しているものの、全幅で撮影できるのはEOS R7のみで、EOS R10は大きなクロップが発生してしまう。4K 30p時はどちらもオーバーサンプリングに対応している。連続撮影時間はEOS R7のほうが良好で、Canon-Logを使うことができるのはR7のみ。
作画機能
EOS R7 | EOS R10 | |
多重露光 | 2~9枚 加算 加算平均 比較明 比較暗 |
2~9枚 加算 加算平均 比較明 比較暗 |
インターバル撮影 | 撮影間隔 撮影回数 |
撮影間隔 撮影回数 |
ブラケット | AE/WB | AE/WB |
その他特殊撮影 | パノラマ 自動水平補正 フォーカスブラケット 深度合成 バルブタイマー |
パノラマ フォーカスブラケット バルブタイマー |
ボディ内RAW現像 | 対応 | 対応 |
レンズ補正 | 周辺減光 色収差 歪曲収差 回折補正 デジタルレンズオプティマイザ |
周辺減光 色収差 歪曲収差 回折補正 デジタルレンズオプティマイザ |
仕上がり設定 | 8種 | 8種 |
プロファイル調整機能 | 強さ 細かさ しきい値 コントラスト 彩度 色相 明瞭度 |
強さ 細かさ しきい値 コントラスト 彩度 色相 明瞭度 |
ホワイトバランス | オート(雰囲気) オート(ホワイト) 太陽光 日陰 くもり 白熱電球 白色蛍光灯 ストロボ マニュアル 色温度 |
オート(雰囲気) オート(ホワイト) 太陽光 日陰 くもり 白熱電球 白色蛍光灯 ストロボ マニュアル 色温度 |
デジタルフィルター | 10種 | 10種 |
システム的にはほとんど同じで、ボディ内手ぶれ補正を搭載しているEOS R7は追加機能として自動水平調整機能を搭載。さらに深度合成機能にも対応している。
インターフェース
EOS R7 | EOS R10 | |
デジタル端子 | USB-C 3.2 Gen2 | USB-C 2.0 |
特殊端子 | Mシュー | Mシュー |
シンクロ端子 | - | - |
HDMI端子 | D | D |
外部マイク端子 | Φ3.5mm | Φ3.5mm |
ヘッドフォン端子 | Φ3.5mm | - |
リモコン端子 | RS-60E3 | RS-60E3 |
ワイヤレスリモコン | BR-E1 RC-6 |
BR-E1 |
WiFi | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n |
Bluetooth | Ver.4.2 LE | Ver.4.2 LE |
NFC | - | - |
GPS | GP-E2対応 | GP-E2対応 |
環境センサー | - | - |
テザー撮影 | EOS Utility | EOS Utility |
フラッシュ | - | GN6 |
電子水準器 | 2軸 | 2軸 |
同じUSB-CポートながらEOS R7はUSB3.2 Gen2、EOS R10はUSB2.0となっている。ヘッドホン出力はEOS R7のみで、赤外線リモコンを使えるのもEOS R7のみだが、ポップアップフラッシュを内蔵しているのはEOS R10のみ。無線通信のスペックは同等。GPSはどちらもGP-E2に対応している。
電源・ボディ
EOS R7 | EOS R10 | |
バッテリー | LP-E6NH | LP-E17 |
縦位置グリップ | - | - |
USB充電 | 対応 USB-PD |
対応 USB-PD |
USB給電 | 対応 USB-PD |
対応 USB-PD |
撮影可能枚数ファインダー | 約500枚 | 約260枚 |
撮影可能枚数モニター | 約770枚 | 約430枚 |
ボディ材質 | マグネシウム合金(シャーシ) プラスチック(外装) |
アルミニウム合金(シャーシ) プラスチック(外装) |
ボディサイズ 幅 | 132 | 122.5 |
ボディサイズ 高 | 90.4 | 87.8 |
ボディサイズ 奥 | 91.7 | 83.4 |
質量(メディア・バッテリー含) | 612g | 429g |
質量(ボディのみ) | 530g | 382g |
防塵防滴 | 対応 | - |
動作温度 | 0℃?+40℃ | 0℃?+40℃ |
EOS R7は大容量のLP-E6NHバッテリーに対応。EOS R10は小型軽量ボディのためLP-E17を採用している。バッテリー容量は異なるものの、両機ともUSB-Cポート経由の充電や給電に対応(USB-PD)。外装はどちらもプラスチックで、内部にマグネシウム合金を使用。ボディサイズはEOS R10のほうが小さく、軽量だが、防塵防滴に対応しているのはEOS R7のみ。