2016.4.5:公式発表
ちょっと前に噂で出始めたパナソニックの新型ミラーレス一眼カメラの詳細スペックがリークし始めている。
恒例のデジカメinfoの読者投稿で は画像付き・スペックが公開。私もマイクロフォーサーズの次世代モデルにはかなり期待しているので、これはスルー出来ない注目モデルとなりそうだ。マイク ロ・フォーサーズらしいコンパクトなシステムを形成するのには最適なシリーズで、それでいて高機能性を充実させている「これぞマイクロ・フォーサーズ」的なカメラ。凄いぞパナソニック!
個人的にはGM1Sを気軽に使っているのだけども、ちょっとした時に「ファインダー欲しいな!」と思ってしまう。そこで今までの選択肢は「GM5」か「GX7」だった。確かにどちらも評価されており、かなりお手頃価格。ところが最近のパナソニック機には全てと言っていいほど搭載されている「4Kフォト」や「空間認識AF(DFD)」が非搭載。ステップアップしたいのは山々なのだが、購入動機としてはあと一歩足らなかった。
そんな中で、ステップアップにはどストライクなサイズと機能が詰め込まれたDMC-GX7 Mark II。これは比較して是非とも購入動機をハッキリとさせたいところ。公式発表は目前のようだが、まずは現在の噂情報を纏めて見ていこう。まずは比較画像とスペック比較表を作成。記事は現在編集中。
別ページで「DMC-GX7」「DMC-GX8」の比較記事も作成しました。
購入・価格比較早見表
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外観比較
正面
非常に大きな違いは無いが、GX80はグリップ部分が膨らんでいるので持ちやすい。GM1SやGM5と比べると、流石に大きくはあるものの十分コンパクトな作りではある。革張りの外装はよりきめ細かくなっており、パナソニック機と言うよりはフジフィルム機のような印象を受ける。
背面
背面の操作系はGM5に似ている。特に十字キーの配置は同様なので抵抗無く使えると思う。GM1SはISOの配置が異なるが、使いやすくなったと思って問題無いだろう。再生ボタンの位置はGM1Sと同様の配置で撮影後の確認が多いと便利。
上面
操作系はGM5・GM1Sと似ているので、抵抗なく導入出来ると思われる。GX7ではあったAF・MFの切替レバーがなくなっているので、マニュアルフォーカスを多用する方は注意が必要だ。
シャッターボタン部にコマンドダイヤルがもう一つ存在するので凝った露出設定にしやすくなるのは良いポイント。
スペック比較
気になるポイント
- ローパスフィルターレス
- 5軸手ぶれ補正
- ファインダー
- 空間認識AF(DFD)
- 4Kフォト等
地味に期待しているのが『タッチパッドAF』の導入。マルチコントローラーが搭載出来ないコンパクトモデルでありながら、それを実現してしまう便利機能。鼻で誤作動するようだが、無いよりあった方が取捨選択出来るのでありがたい。現行機種には結構採用されているので、この機種にももちろん搭載してもらえるとなあ
DMC-GX7 Mark II | DMC-GM5 | DMC-GM1S | |
センサー | M4/3 ローパスフィルターレス |
4/3型Live MOS センサー | 4/3型Live MOS センサー |
有効画素 | 1600万画素 | 1600万画素 | 1600万画素 |
手振れ補正 | 5軸 | 非搭載 | 非搭載 |
ファインダー | 約276.4万ドット 換算0.7倍 |
約117万ドット 換算約0.46倍 |
非搭載 |
液晶パネル | 3.0型 104万ドット チルト |
3.0型 92万ドット 固定式 |
3.0型 104万ドット 固定式 |
AF | 49点 コントラストAF DFD採用 |
23点 コントラストAF |
23点 コントラストAF |
AF検出輝度 | EV -4?18 | EV -4?18 | EV -4?18 |
ISO感度 | 200-25600 拡張100 |
200-25600 拡張100 |
200-25600 拡張100 |
シャッター 電子シャッター |
?メカ 1/4000秒 電子 1/16000秒 同調 1/160秒 |
メカ 1/500秒 電子 1/16000秒 |
メカ 1/500秒 電子 1/16000秒 |
連写 | 最大 10コマ秒 | 最大10コマ秒 | ?最大10コマ秒 |
4Kフォト | 搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
動画 | ?4K 30p | FHD 60p | FHD 30p |
WiFi/NFC | 搭載 | ○/ー | ○/ー |
アクセサリシュー | 搭載 | 搭載 | 非搭載 |
防塵防滴 | ー | ー | |
水準器 | ?2軸 | 2軸 | 2軸 |
バッテリー | ?290枚 | 250枚 | 230枚 |
サイズ | ?122*70.6*43.9 | 98.5*59.5*36.1 | 98.5*54.9*30.4 |
質量 | ?426g | 281g | 274g |
Gシリーズ初のローパスフィルターレス・4CPUによる高速演算
LUMIX Gシリーズとしては初のローパスフィルターを廃したモデルとなる。
状況によってはモアレの 発生頻度が高くなる可能性もあるが、従来モデルと比べて解像度が10%増になるのはかなり大きな違いとなってくるだろう。有効画素数は従来のGM5やGM1Sと同様で1600万画素に抑えられている。手持ちのレンズでどこまで解像度が向上するかはレンズ次第となってくるが、特に高級レンズでその 性能差を体感出来ると思われる。
さらに4CPUからなる画像処理エンジンでノイズ処理を初め、解像感、階調性、色再現をより改善する他にローパスフィルターレスによるモアレ・偽色の低減処理も行うらしい。こいつあスゲエぜ。この他にも『広帯域輪郭強調処理(広帯域アパーチャーフィルター)』『3次元色コントロール』『回折補正』など様々な画像処理に関わる技術が採用されている。
同じ1600万画素の有効画素数だが、中身は結構違う。
手ぶれ補正が5軸センサーシフト式
LUMIX DMC-GX8の4軸から5軸にパワーアップしている。従来のピッチ・ヨー・並進ブレに加えて光軸の回転ブレが追加されるのだろう。回転ブレは自撮りの際に発生し易い(片手でカメラを持つことが原因のブレ)もので、これを抑制するには効果的なもの。
他にも回転ブレが起きやすい状況としては、広角レンズを多用する場合に周辺部のブレが大きくなる点を挙げることが出来る。これは広角レンズほど角度あたりで周辺部の移動量が大きい為に発生するもので、広角・魚眼で焦点距離が短いほどその可能性は大きくなる。
広角・魚眼レンズを多用している方はその恩恵を大きく受け取る事が出来る。
そもそも、GM5やGM1Sには手ぶれ補正がボディ内に搭載されていないので、オリンパス系のレンズが非常に使いにくかった(レンズ内に手ぶれ補正が搭載されていない為)。今後は、他社製レンズ(オリンパス・シグマ・コーワ)の使い勝手が向上するのでレンズ資産として購入しやすくなる。
最大4.0段分の手ぶれ補正効果が見込める上に、Dual.I.Sに対応しているのでレンズ側の手ぶれ補正も連動したさらに強力な手ぶれ補正効果を得ることも出来る。
空間認識AF(DFDが)搭載
ミラーレス一眼カメラは常時センサーと画像処理エンジンが作動している事を上手く利用した画期的なAF方式。
4KPHOTOなどの動画性能を利用して、シャッターを押す前の被写体を処理エンジンで認識させる事で「空間」を識別する機能だ。空間を認識する事 で、いざオートフォーカスを作動させた時に間違った回転方向にピントを合わせなくなるので合掌までのスピードが向上する。事前に被写体をフレームに納めて おく必要がある点は4KPHOTO機能と似ている。
ここ最近のパナソニックのLUMXシリーズには一眼・コンデジ問わず搭載されているので、例に漏れずこのモデルにも採用される見込み。
メカシャッターは1/4000秒
この辺りのスペックはLUMIX DMC-G7の仕様と似ている。GX8やGX7と比べてメカシャッターが1段分利用出来ないが、電子シャッターで1/16000秒までは同様に利用可能だ。
GM1SやGM5はメカシャッターが1/500秒まで、そこから先は1/16000秒まで電子シャッター。高速で動く被写体を電子シャッターで撮影すると「ローリングシャッター現象」というものが発生する(可能性がある)。
特にズームレンズで日常風景を撮影する場合には1/500秒まであれば事足りるが、大口径レンズを絞り開き目で撮る場合に影響が大きくなる。F1.7やF1.8の単焦点レンズをお持ちであれば、1/4000秒まではあった方がローリング現象を気にせず撮影出来るシーンがより多くなる。
4KPHOTOモード・4K動画
DMC-G7と同じく、出荷状態から4KPHOTOモードを使う事が出来るモデル。そのモードはG7と同じく3種類。
- 4K連写:シャッターボタンを押している間は連写。
- 4K連写(S/S):録画の様な操作方法の連写モード。ひたすら連写
- 4Kプリ連写:シャッターボタンを押した前後1秒間60コマ分を記録。
使いやすい3種類のモードが搭載されている。注意すべき点は画素数が4K動画と同じく800万画素になると言うこと。パソコンで引き伸ばしてみたりしない限りは十分に使用出来る範囲。
特に使い勝手が良い例としては雷の撮影など。見えた瞬間にボタンを押していては撮影出来ない。見えた瞬間にボタンを押すことで「4Kプリ連写」モードでは1秒前の落雷時の写真がとれている可能性がグッと上がる。
新開発の電磁駆動式のシャッターユニットを採用
低衝撃・静音性に優れるそうだ。強力な手ぶれ補正を効かせる事が出来る点とこのシャッターユニットでスローシャッターの手持ちも快適になりそうだ。特に暗所に強い印象だったパナソニック機だが、ここに来てさらにスペックアップがなされた事になる。
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