【評価･作例】円周と対角魚眼が使える唯一無二のレンズ 『EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM』

特筆すべき特徴はやはり「円周魚眼」と「対角魚眼」をフルサイズで両立出来る設計で造られた点を挙げることが出来る。APS-Cでも対角魚眼として使用出来、分かり易い指標もレンズに記載。

描写性能は中央が非常に良好な解像力を発揮し、周辺も良好な描写性能。バランスはワイド側にウェイトがかかっており、テレ端では解像度が若干甘くなる。出目金レンズなので、通常のフィルターは装着することが出来ないがゼラチンフィルターをリアに装着する事が可能だ。

画角の広いレンズなので逆光が入り込みやすいが、SWC（Subwavelength Structure Coating）により逆光耐性も良好。テレ端では寄って撮ることも出来るので、前玉に汚れが付着しやすいシチュエーションが多くなると思う。そんな時の為に「フッ素コーティング」を施されているので、汚れが付着しても落としやすい様になっている。

注意点は円周魚眼と対角魚眼を両立している為に、対角魚眼を撮ったつもりが四隅にケラれが発生している場合がある。視野率100％でないファインダーの場合にはその点に気をつけておこう。