嫁さんと嶺北をぶらっとドライブ。その際、PENTAX K-1をお供としたので、色々とレンズを交換しながら撮影してみた。
鯖江市 西山公園『つつじまつり』
福井県嶺北の中央に位置する鯖江市にある大きな公園だ。日本海側では最大となる5万株のツツジが植えられており、今が見頃で祭りも開催中。
マゼンダ寄りの色合いが強く、カスタムイメージを「風景」や「鮮やか」で撮影するとあっと言う間に色飽和してしまう。K-1で初導入された「オート」や「フラット」にしておくとJPEGでも後から調整し易い。
「オート」はこの際初めて使ったが、いちいちカスタムイメージを変更する手間が省けるので便利。とは言え、自分の思った色が出てこない事も多く「オート」のバランス傾向を指定出来るとなぁと思う。
この公園では「smc PENTAX-FA50mm F1.4」を多めに使用。K-3系では中望遠レンズだったが、標準大口径としてかなり使いやすくなっている。
開放ではややディテールは甘いが、柔らかいボケを楽しめるのでとってもフルサイズ向け。広い画角で大きなボケはAPS-Cでは味わえないので面白いと思う。
防塵防滴仕様では無いので、花粉や黄砂が多いこの時期はややおっかなびっくりで使っている。とは言え、中古でお手頃価格で手に入るので壊すつもりでガンガン攻めてしまったが…。
鯖江市では有名な江戸時代の鯖江藩藩主『間部詮勝』の像。
尊王攘夷派の弾圧として知られる『安政の大獄』の際には弾圧側として奔走。井伊直弼が『井伊の赤鬼』と呼ばれていれば、間部詮勝は『間部の青鬼』と呼ばれて恐れられていた。
西山公園の近くには資料館もあるので、興味があれば併せて見ておくと良いだろう。
ここからレンズをFA77mm Limitedに換装。さっそく絞り開放で撮影してみた。傾向はFA50mmと同様でディテールはやや甘いもののボケは美しい。画角も本来の広さで撮影出来るので使用頻度が高まりそうだ。
周辺部の色収差が大きい事と、やや口径食が目立つ。
ついつい絞り開放付近で撮ってしまうも、被写界深度は浅いんだよね…と帰宅後に反省。
勝山市 平泉寺白山神社
白山信仰における拠点の一つ。
名勝に指定されており、旬な季節にはなかなかの景観を眺めることが出来る。参道も風情があってよかったのだが、何しろ観光客が多いGW中で撮影する余裕がなかった。ということで、参道から外れた泉にて。
今回は画角の問題もあるので、望遠端30mmで撮影。周辺までハッキリと写っており光学性能の高さを伺わせる。情報量の多い広角レンズにあって、3600万画素というのはバランスが良いと思う。
無風時にリアルレゾリューションを使って高精細に撮影する事ができたら最高。「K-1買って良かったなぁ…」と感じられる一時を味わえた。
F2.8と明るい大口径ズームで、超広角から30mmまでカバー出来るので普段から装着していても使うことが出来る画角をカバーしている。レンズ本体はやや大きいものの、全長が短いので小さめのバッグにしまえる点は有り難い。
広角大口径を装着したK-1と望遠大口径を装着したE-M1がスッポリ入るカメラバッグが使い易く、交互に出し入れしながら使えるので便利。標準レンズはサイドポーチにX-Pro2にXF35mmF2を装着しておけばなんとかなってしまう。
今立郡 池田町 冒険の森
今年オープンした新しいアスレチック施設。
林業が盛んな池田町らしく、豊かな自然を巧みに利用した面白いアトラクションが多い。写真はそびえ立つ木々にアスレチックを取り付けたもので、高いところで12mに設置されたコースを綱渡りやジップラインで渡っていく。
もちろん、安全帯を装着した上で利用出来るので、子供から大人まで利用可能(140cm以上)。
他にも距離・高さが日本最大となる「メガジップライン」やボートによる川下り、キャンプなども楽しめる。
昼はレジャーを楽しみ、夜は星空を撮影してみるのも面白そうだ。
付近には「かずら橋」や川沿いの綺麗な自然を楽しめる遊歩道があったり、越前そばを食すことが出来る場所もあったりするので、一日のんびりと過ごせる。新緑から夏にかけてオススメ。
今立郡 池田町 龍双ヶ滝
「日本の滝100選」にも選ばれている、見応えのある分岐瀑。
池田町から大野に抜ける山道の途中にあるので、このルートを通るなら車からでも見ることが出来る。道幅はかなり狭いので大型車は乗り入れ注意。今回はたまたま龍双ヶ滝の看板を見つけたので「いっちゃおう!」と嫁さんとノリで突撃。
いつかは行こうと思っていたが、なかなか食指が動かなかった自分に後悔。もっと早く来ておけば良かったと後悔させてくれる。さすが100選。
滝のすぐ近くまで降りることが出来るので、広角レンズが役に立った。(と言って嫁を説得)
ついでにK-1のリアルレゾリューションを試してみた。もちろん動体補正はオン。流れる飛沫はしっかりと判別しているらしく、ドット柄になっていない。RRSの効果で岩肌の草木はかなり高精細になっており、RRSオフとの効果は歴然としていた。
しかし、周辺部の風に揺れる木々や水が岩肌を伝っている部分においては一部ドット柄を確認。この辺はなかなか判別し難いらしい。RAW現像であとからRRSをオフにも出来るので、迷ったらRRSで撮っておくと良いだろう。
まさか滝を取りに来るとは思わず、NDフィルターの用意は全くナッシング。やや、心残りが出る結果となった。
今後は出目金レンズのD FA15-30mmにどうやってNDのフィルターつけようか考える事になりそうだ。出目金用フィルター、特に15-30mmに関してはshan様が運営する「?刻?」で参考になる記事がある。素敵な写真を撮影していらっしゃるので、超オススメ。
広角レンズの悩みの種としてはパースがキツすぎる事が裏目に出る点。
奥行きでて良いのだが、場合によっては奥が小さく見えてしまう。撮影している時は失念していたのだが、ペンタックス特有のシステム「構図微調整」を使うことでシフト効果を得ることが出来る(らしい)。(参考サイト:虹色の旋律)
「この滝で使えば良かったやんけ…」と後から気がついた。という訳でそのうちこの滝には再挑戦しに行こうと思う。シフト効果の検証については近々行う予定。
大野市 六呂師高原牧場
あ!、右上に異物が…(恐らく有刺鉄線が写り込んだもの)
日本一きれいな星空が見えるという六呂師高原にある牧場。ここのソフトクリームが美味しいんだな。K-1のアストロトレーサーを使いたくて「今年中に六呂師高原で星撮りたい!」と嫁に駄々をこねたらOKしてくれた。
その下調べという訳ではないのだが、ソフトクリームを求めて六呂師高原まで来てしまった。
麓の町である勝山、大野市からは来るまで30分程度あれば来ることができる。自宅からでも1時間あればいけちゃう距離だったりする。
牛を撮るならこのくらいの距離がよさげ。近寄りすぎると、鼻水やらなんやらと「色々と」写りすぎてしまう。
近接した際に「バフん!」と鼻息混じりに液体をD FA15-30mmにふっかけられた。
「俺はSPコーティングを信じているんだ!」と言い聞かせつつ内心あせりながら拭き拭き。
結果的に言うとSPコーティング・WR万歳。良い実績が出来た
まとめ
FAレンズはボケが大きく、絞ればシャープになる変化をより楽しめるようになり、DAレンズはその解像度を活かしてRRSでより高精細に。高感度も良好なので、いちいち感度を気にしてシャッタースピードを調整を必要とするシーンもかなり減った。
一人で撮影旅行をするならゆっくりと設定をいじれば良いが、嫁さんと一緒の場合は時間が限られているのでクイックな操作が求められる。そんな時にスマートファンクションやフレキシブルチルトを初め、カスタムinfoメニューがかなり助かると思う。
画質・操作など全てにおいて「懐の深さ」を感じさせてくれる機種となっており、とても頼もしい1台だ。かゆい所に手が届く最高なモデルと言えるかもしれない。
AF測距エリアがやや黄金分割に対して狭いので、「あと一歩」という気持ちが無いわけでも無い。また、フォーカスエリアの設定ボタンがやや小さく、「プレビューボタンと配置逆にできねえかなぁ…」と感じる。しかし、不満点といえばそのくらいで今のところ満足なポイントが多すぎるくらいだ。
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