- 2017.4.19:PENTAX FORUMSのレビューの抄訳を「海外の評価」に追加
レンズの特徴
解像力 | |
表現力 | |
機能性 | |
携帯性 | |
価格 |
- HDコーティング
- SPコーティング
- 簡易防滴
- SDM駆動方式
- クイックシフトフォーカス機構
- フィルター装着不可
- 被せ式フード
”タムロン”という言葉が付きまとうレンズですが、光学性能はとても良好。サイズと価格に折り合いが付けばPENTAX K-1に最適な超広角レンズ。むしろ現行ラインナップではこれしかない。
レビュー・作例・参考サイト
レビュー・関連
- 価格.com
レビュー/口コミ - 楽天市場レビュー
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- PENTAX FORUMS
購入早見表
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HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR | 新品・中古情報 |
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レンズキャップ O-LW98A | 新品・中古情報 |
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レンズケース S120-160 | 新品・中古情報 |
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対応角形フィルターホルダー | 新品・中古情報 |
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レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 15-30mm |
---|---|
35ミリ判換算値23-46mm相当 (ペンタックス APS-Cサイズ一眼レフカメラ装着時) |
|
開放絞り値 | F2.8 |
最小絞り | F22 |
画角 | 111-72° (ペンタックス 35ミリフルサイズ一眼レフカメラ装着時) 86-50° (ペンタックス APS-Cサイズ一眼レフカメラ装着時) |
レンズ構成 | 13群18枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.28m |
最大撮影倍率 | 0.20倍 |
フィルター径 | - |
最大径 x 長さ | 約98.5mm x 約143.5mm |
質量(重さ) | 約1040g |
ついに登場したPENTAXフルサイズ一眼レフ『K-1』と同時発表となったのがこの大口径広角ズームレンズ。
公式に発表は無いが、ベースとなっているのはタムロンの『SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD Model A012』で間違いないだろう。「なんだ、OEMか」と思われる方もいらっしゃるだろうが、このレンズは純正を凌ぐ光学性能を持っているとキヤノン・ニコンマウントでの評価が挙がっている銘玉。
タムロン版では『eBAND』『BBAR』『防汚』等の逆光耐性や撥水・撥油性に優れるコーティングを施してあり、これが『HDコーティング』や『SPコーティング』に置き換わっている(公式ウェブサイトを見る限りでは)。
タムロン版での光学性能はかなり良好で、F5.6付近まで絞ると高性能単焦点に迫る数値を叩き出すみたいだ。フルサイズの絞り開放においての周辺解像度でさえかあんり良好に写る。歪曲は広角端で目立つものの、軸上色収差や倍率色収差は良く抑えこまれている。フォーカスシフトの問題は見当たらない。
難点は出目金の前玉で、風景撮影に使いたいPLフィルターが装着出来ない点と出目金から来る逆光耐性の限界を挙げるレビューも見受けられる。但し、これらの問題があったとしても、使う価値を持ったレンズである事には違いない。HDコーティングとなって、逆光耐性に変動があるのか気になる所だ。
さらに、タムロン版の価格を見慣れてしまってからPENTAX版の価格を見て衝撃を受けた方も多いと思う。最新の光学設計、しかも純正のお墨付きと来れ大口径広角ズームはこんなもんでしょう。ニコン純正『AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED』もそんなもんです。さらに純正品と戦わ無ければいけないキャノニコマウントでは価格を下げないと売れないと言う理由も一つあると思う。
タムロン版15-30mmのページにある作例、特にニコンの作例が近いと思うので参考にしてみると良いだろう。
海外の評価
PENTAX FORUMS:スターレンズ級
- このレンズはタムロンの「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」と同じ光学設計だがそれは悪いことではない。タムロン版は十分な評価を受けており実績のあるレンズだ。ペンタックスはフルフレーム一眼レフと共に登場した最高のレンズだ。
- 24-70mm F2.8と同じく本質的にはタムロンレンズのリビルドだ。違いは手ぶれ補正の有無とWR・PENTAX HD及びSPコーティングと外装の仕上げだ。
- 「日本製」レンズであり、このレンズはタムロンから真っ直ぐ出荷されていると思われる。ペンタックスは日本に工場を持っていないので、タムロンがレンズを組み立てている事を示している。ベトナム製のペンタックスレンズと比べて箱や梱包材の形状が異なる。
- 前玉はSPコーティングが施されておりメンテナンスが容易だ。出目金レンズであるためフィルターを装着することは出来ない。
- 鏡筒はピント・フォーカスリングを除いて全体的にプラスチック製だ。鏡筒の素材は別として、このレンズが「スターレンズ」にならない理由はほとんどない高品質なものだ。
- フォーカスリングの幅はおよそ1.5cmでレンズ全体のサイズを考慮すると適切な大きさだ。フォーカスリングの両端にはソフトストップがあり、ピント距離の端に来たことが分かるようになっている。
- ズームリングを操作しても鏡筒の全長は変化しない。前玉は鏡筒の内側で前後する仕掛けであるため、純粋なインナーズームという訳では無い。これはもちろん光学性能に影響しているものでは無い。
- AFはSDM方式だがこれはタムロン製のものであり、2000年代半ばのDA及びDA★に採用された厄介なSDMとは関係ないものだ。タムロンの超音波モーターで故障の前歴はないため心配はないだろう。
- AFはとても静かでほとんど動作音は聞こえないインナーフォーカスタイプの仕様だ。24-70mmと同じく高速だ。精度と信頼性はほぼ完璧であり暗い場所でも問題無い。
- このレンズは社外製のタムロンレンズと比べてレンズ補正が適用されEXIF情報は完全かつ正確だ。これは純正レンズである利点の一つだ。
- 15mm…中央の解像力は絞り開放でさえ素晴らしいものだ。絞るとさらに僅かだが改善する。回折でF16から影響を受け始めている。四隅は中央とほぼ同程度の良好さだが、絞り開放では幾分かソフトな描写だ。F4以降は優れた解像力を発揮する。
- 20mm…15mmほど中央解像力は良くないが、依然として非常に良好だ。絞ってもあまり変化が無い。四隅のピークはF5.6で達するが15mmほどではない。
- 30mm…中央・四隅共に非常にシャープだ。回折はF11から開始する。
- 周辺減光は完璧では無いが、ボディ・ソフトウェアで簡単に修正できるものだ。
- 太陽をフレームの中央に置くとフレアはほとんど発生しない。これは称賛に値するものだ。
- 太陽をフレームの四隅に置くと15mmではいくつかの小さいゴーストがF8以降に出現する。30mmではフレアもゴーストも無い。これらの結果は期待を遥かに上回るものだ。ただし、フレアが発生する状況を作る事は可能だ。
- 倍率色収差と軸上色収差はうまく補正されている。
最大直径は★70-200mmよりも大きく24-70mmよりも重いが、光学的特性を考慮すると不可避なもので理解して購入する必要がある。24-70mmがスターレンズから外されているのは納得するが、このレンズがスターレンズでないのは議論する余地がある。
レンズの欠点は超広角ズームにありがちなものであり、依然としてこのレンズは優れた性能と高いレベルの信頼性を兼ね備えたものに違いない。
長所:スターレンズのレベルに近い非常に良好な製造品質、高速で信頼性の高いAF、色収差について言及するべき点が無い、一般的なフレア耐性は良好、ズームレンジ全域で解像力の高い中央画質、素晴らしいボケ、大口径
短所:大きくて重い、フィルタースレッドが無い、稀にゴーストが飛ぶ、周辺減光(カメラ内デジタル補正で修正可能)、15mmの強い歪曲
ePhotozine:貴重な超広角ポジションのレンズ
- 幅広いズームリングは滑らかに動く。
- 前群が繰り出すタイプのレンズだが、レンズ全長の長さは変化しない独創的な二重のレンズフードになっている。
- MFリングはクイックシフトフォーカスに対応しており、AF後の微調整に役立つ。気になる点は他のペンタックスレンズと違い反対方向に回す必要がある点だ。
- かぶせ式のレンズフードはしっかりと咬み合っており、移動中にずれ落ちることは無いデザインだ。
- F値にかかわらず、全域において中央・周辺部で非常に良好なシャープさを維持している。
- 15mm:3.44%の樽型歪曲だが、広角レンズにしては良好。開放F2.8からF16まで非常に良好な性能で、F22でやや落ちるがそれでも良好だ。中央の色収差は0に近く、端において2ピクセル以下と良好に補正されている。
- 20mm:0.154%の糸巻き型歪曲で、フレームの端でさえ直線を維持している。色収差は15mm同様に中央はほぼ0に近く、15mm以上に補正されている。シャープさは信じられないほど全域に渡って一貫した非常に良い性能を持っている。F22でやや落ちるが、それも良好だ。
- 24mm:1.25%の糸巻き型歪曲だが、超広角レンズにしてはまだ優れた結果だ。色収差は上記同様に中央はとても素晴らしく補正されている。端の色収差はソフトウェアで修正出来る程度だ。多くのズームレンズにおいて焦点距離が長くなるほどシャープさが失われていくが、このレンズではシャープさは下がる兆候を表さない。フレーム全域で均一な性能を発揮しており、すべてのF値でそれは維持されている。開放とF22において中央が落ち込むが、それでも良好な値でありF4~F16の間では非常に良好だ。
- 30mm:1.58%の糸巻き型歪曲。色収差については中央が無いに等しく、端についてはソフトウェアで修正出来る程度だ。シャープさは他の焦点距離同様に全域で均一した性能を発揮しており、非常に良好な性能はF2.8からF16まで続く。回折の影響を受けるF22ではやや落ちるが、それでも良好の状態だ。
- 他のD FAズームレンズ同様にボケは美しく、滑らかだ。
- このレンズはペンタックスレンズ群の中では貴重なポジションのレンズ。1499ポンドという値段が付けられているが、時間が経過すると落ち着いて来るだろう。キヤノンやニコンではタムロン15-30mmが存在するものの、それはペンタックスとは直接関係はしない。また特徴的な焦点距離を持つLimitedレンズと特性が被っていないので、それらを補う焦点距離となっている。
- 価格が高価な点について注目されてしまうが、欠かすことの出来ない焦点距離を提供してくれる良いレンズ。
Goodポイント
- 非常に良好な解像力
- なめらかなボケ味
- 静粛性のある高速AF
- 簡易防滴
- 良好に補正されている色収差
- フレア耐性
- 超広角レンズにしては良く補正されている歪曲収差
Badポイント
- とても重い
- 高価
解像力:中央 | 解像力:端 | 色収差(ピクセル) | |
15mm | very good f2.8-f16 good f22 |
very good f4-f16 good f2.8 |
中央:0.5以下 端:2以下 |
20mm | very good f2.8-f16 good f22 |
very good f2.8-f16 good f22 |
中央:0.5以下 端:2.5以下 |
24mm | very good f5.6-f16 good f2.8-f4,f22 |
very good f5.6-f16 good f2.8-f4,f22 |
中央:0.5以下 端:2.5以下 |
30mm | very good f2.8-f16 good f22 |
very good f2.8-f16 good f22 |
中央:0.5以下 端:1.5以下 |
PENTAX Forums(Samyang 14mmF2.8との比較)
- 中央の解像度は素晴らしく、同様の焦点距離をカバーするサムヤンの14mmを全てのF値で圧倒している。
- 15mmにおける開放の周辺部はサムヤン14mmに劣るが、絞ることでその差は縮まる。
- サムヤン14mmと比べて、広角端におけるフレアの抑制や収差の補正は良好。
- 広角端のみを使うのであれば、サムヤン14mmと比較した場合の購入動機に弱い
- 高価・重い・大きいという点も要考慮。
- 出目金レンズでフィルターアダプターを購入しなければいけない点はマイナス。
- 世評ではNikon 14-24mmも性能が良好という点を鑑みると興味深いレンズである。
samyangの14mm F2.8は安い上に写りが良いと評判の単焦点レンズです。ただし、マニュアルフォーカス限定なので、クイックな操作を求められるシーンではややピーキーさが目立つ模様。
タムロンの15-30mmの評価を見ると、やはり広角端における周辺部の解像力はやや低下する模様です。安定した解像度を得るためにはF4程度まで絞ったほうが良さそうですね。
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更新履歴
- 2017.1.20:Lensrentalsの競合レンズ比較(タムロン版)を追加
- 2016.10.20:八百富写真機・PENTAX FORUMS・PENTAXIAN 作例を追加
- 2016.10.9:各リンクを追加、管理人の個人的な写真を最下部に追加
- 2016.5.19:ePhotozineレビュー抄訳追加・対応角形フィルターホルダーの購入先を追加
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