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富士フイルムがmacOS使用時の不具合に対応するファームウェアアップデートを公開開始

富士フイルムがmacOSのコンピュータでSDXCカードにアクセスすると不具合が生じると告知しており、それに対応するファームウェアアップデートが公開されました。一部機種は3月下旬までに公開される模様。

プレスリリース

2022年2月2日に「macOS のコンピュータを用いて弊社デジタルカメラでの記録ファイルを処理されるお客様への重要なお知らせ」にてご案内しましたとおり、弊社デジタルカメラ(GFXシリーズ/一部のXシリーズ)の修正版ファームウエアの提供を本日より順次開始いたします。

1.対象機種:

(1) GFX100、GFX100S、GFX 50S※1、X-T4、X-T3※2、X-S10
(2) GFX50R※3、GFX50S II、X-Pro3、X-E4、X-T30 II、X100V
※1 Ver.4.00以降???※2 Ver.3.20以降???※3 Ver.2.00以降

2.提供開始日:

(1) 2月16日
(2) 2月下旬?3月上旬(予定)

3.修正版ファームウエアの内容:

1つのフォルダ内に記録できるコマ数を9,999コマから999コマに仕様を変更
*今回の仕様変更は、2月2日のご案内のとおり、上記対象機種で1つのフォルダ内に4,000個を超えるファイルが記録されたSDXCカードを、macOSのコンピュータで読み込む際に確認される可能性がある以下事象に対応するものです。

? SDXCカードに記録したファイルをmacOSのコンピュータに内蔵/外付けのカードリーダ で読み込むと、ファイルの一部が表示されない可能性がある。
? macOSの コンピュータからSDXCカードを取り外す際に正規の取り出し操作を行わなかった場合、再度、同カードを同コンピュータに内蔵/外付けのカードリーダで読み込む時にファイルの一部が消失する可能性がある。
(正規の取り出し操作を行うとファイルの消失は発生しませんが、?は発生する可能性があります)

修正版ファームウエアの公開

以下ダウンロードサイトよりファームウエアの更新を行ってください。
なお、macOSのコンピュータを用いて記録ファイルを処理されている方は、ファームアップ前に必ず、「macOS のコンピュータを用いて弊社デジタルカメラでの記録ファイルを処理されるお客様への重要なお知らせ」に記載しています、「II.本事象への対応」の「2.既にSDXCカード内にファイル(画像など)が記録されている場合」の対応を実施し、SDXCカードをフォーマットしてください。

不具合についての情報

対象機種

  • GFX100
  • GFX100S
  • GFX50S II
  • X-Pro3
  • X-T4
  • X-S10
  • X-E4
  • X-T30 II
  • X100V
  • GFX 50S Ver4以降
  • GFX 50R Ver2以降
  • X-T3 Ver3.2以降

対象機器

  • SDXC
  • macOS

事象

  • SDXCで4000を超えるファイル記録時
  • macOSで読み込むとファイルの一部が表示されない
  • macOSからSDXCカードを非正規の取り出し方を実施するとファイルが消失する可能性

事象の回避方法

  • フォルダ毎に1000コマを上限に記録
  • カメラとmacOSをUSBケーブルで接続して読み込む
  • 4GB以上の動画を取り込む際は別の手順が必要

ニュースリリース

FUJIFILM:Important notice for consumers processing FUJIFILM digital camera files using macOS

お客様各位

平素は富士フイルム製品をご愛顧賜り、厚くお礼申し上げます。
この度、macOSのコンピュータから、弊社デジタルカメラ(X/GFXシリーズ)の一部機種で撮影・記録したSDXCカードにアクセスする際、ファームウエアの非互換性により、ファイルの一部が表示されないなどの事象が発生する可能性が確認されました。今後の対応策として、対象となるカメラのファームウエアを修正し順次提供することを予定しておりますが、修正版ファームウエアを適用いただくまでは、下記をご確認の上、ご対応いただきたくお願いいたします。
お客さまには、ご迷惑をお掛けいたしますこと、お詫び申し上げます。

I.本件事象の概要:

  1. 対象カメラ:1つのフォルダ内に9,999コマ※1の静止画・動画記録が可能な機種
    ファームウエアのバージョンに関わらず対象となる機種
    GFX100 、GFX100S 、GFX50S II 、X-Pro3 、X-T4、X-S10、X-E4、X-T30 II、X100V
    ファームウエアのバージョンによって対象となる機種
    GFX 50S (Ver.4.00以降)、GFX 50R(Ver.2.00以降)、X-T3(Ver.3.20以降)
  2. 対象メモリーカード:SDXCカード
  3. 対象コンピュータのOS:macOS(Windowsは対象外)
  4. 事象の内容:
    対象カメラでSDXCカードの1つのフォルダに4,000個を超えるファイル※1を記録した場合、ファームウエアの非互換性により、以下の事象が確認されました。
    ?SDXCカードに記録したファイルをmacOSのコンピュータに内蔵/外付けのカードリーダで読み込むと、ファイルの一部が表示されない可能性がある。
    ?macOSの コンピュータからSDXCカードを取り外す際に正規の取り出し操作※2を行わなかった場合、再度、同カードを同コンピュータに内蔵/外付けのカードリーダで読み込む時にファイルの一部が消失※3する可能性がある。
    (正規の取り出し操作を行うとファイルの消失は発生しませんが、?は発生する可能性があります)
    ※1 記録コマ数とファイル数とは一致しません。JPEG、RAW(RAF)、ボイスメモ(WAV)は、それぞれ1ファイルとしてカウントされるため、1コマの撮影でフォルダ内に最大3ファイルが作成される可能性があります。
    ※2 正規の取り出し操作は以下のとおりです(2022年2月2日現在)。詳細は、Apple社の公式サイトをご参照ください。
    【正規の取り出し操作】
    ・SD カードを取り出すには、カードを表すアイコンをゴミ箱にドラッグします。デスクトップからアイコンが消えたら、カードをスロットから取り外せます。 ・Mac がスリープ状態の間にカードを取り外さないでください。データが消失するおそれがあります。必ずコンピュータのスリープを解除し、Mac 上で取り出し操作を行ってから SD カードを取り出してください。
    ※3 正規の取り出し操作を行わずに消失した画像、ファイル、データ、その他の情報については、弊社は一切の責任を負いません。

II.本件事象への対応:

1つのフォルダに記録可能なファイル数を制限するための修正版ファームウエアを作成し、近日中に公開する予定ですが、本ファームウエアを適用いただくまでは、以下手順に従ってご対応願います。

  1. フォーマット(初期化)済のSDXCカードに新規に記録する場合:
    ・フォルダ毎に1,000コマを上限に記録してください。
    ・1,000コマを超える場合は、セットアップメニュー内の保存設定>フォルダ選択機能により新規フォルダを作成し、同フォルダを選択して記録してください。
  2. 既にSDXCカード内にファイル(画像など)が記録されている場合:
    詳細手順についてはこちらをご覧ください。
    ?対象カメラとmacOSのコンピュータをUSBケーブルで接続し、SDXCカードに記録されているファイルを同コンピュータに読み込んでください。
    ?SDXCカードに、1ファイルあたり4GB以上の動画ファイルが記録されていない場合、macOSのコンピュータにそのまま全てのファイルを取り込んでください。
    (4GB以上の動画ファイルのサイズはmacOSのコンピュータ上では4.29GBと表示されます)
    ?SDXCカードに、1ファイルあたり4GB以上の動画ファイルが記録されている場合、まずは、USBケーブルでの接続のままで、同動画以外のファイルを選択して取り込んで下さい。その後、対象カメラとmacOSのコンピュータのUSBケーブルでの接続を解除し、以下のいずれかの方法で4GB以上の動画を取り込んでください。

【Windows のコンピュータをお持ちの場合】

  • Windows のコンピュータに内蔵/外付けのカードリーダで当該SDXCカードを読み込んでください。
  • 4GB以上の動画ファイルのみを一度Windowsのコンピュータにコピーし、当該SDXCカードを取り出してください。
  • 対象カメラで既にお持ちのSDXCカードまたは当該SDXCカードのフォーマットを行ってください。
  • Windowsのコンピュータの内蔵/外付けのカードリーダでフォーマット済のSDXCカードを読み込み、コピーした動画ファイルを同カードに記録してください。
  • 新たに4GB以上の動画ファイルを記録したSDXCカードを、macOSのコンピュータに内蔵/外付けのカードリーダで読み込み、macOSのFinderアプリケーションにて同動画ファイルを取り込んでください。

【デュアルスロット仕様カメラ(「GFXシリーズ」全機種、X-Pro3、X-T4、X-T3)をご使用の場合】

  • 4GB以上の動画ファイルが記録されている当該SDXCカードと対象カメラでフォーマット済のSDXCカードをそれぞれのスロットに挿入し、当該SDXCカード内の4GB以上の動画ファイルのみをフォーマット済のSDXCカードにコピーしてください。
  • 新たに4GB以上の動画ファイルをコピーしたSDXCカードを、macOSのコンピュータに内蔵/外付けのカードリーダで読み込み、macOSのFinderアプリケーションにて同動画ファイルを取り込んでください。

以上のいずれかの方法で、全ての画像をmacOSのコンピュータに取り込めたら、対象カメラで当該SDXCカードのフォーマットを行ってください。次回以降の対象カメラのご利用にあたっては、上記1.の「対象カメラでフォーマット(初期化)済のSDXCカードに新規に記録する場合」に示した手順でお願いいたします。

【Windows のコンピュータ・デュアルスロット仕様カメラのいずれもお持ちでない場合】

お手数をおかけいたしますが、「富士フイルムデジタルカメラサポートセンター」までご連絡ください。

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