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キヤノンは超高解像センサーやEOS R5後継モデルは当面予定していない

Xitekがキヤノンのインタビュー内容をピックアップ。「8」ナンバーと中国語の相性について、超高解像センサーやR5後継モデルについて、APS-Cレンズの早急な拡充は望み薄など。

Xitek:“单反微单两手抓”成效显著 佳能对未来中国影像市场表现充满期待

カメラの新機種のネーミングに「8」を使用することについて

  • EOS R8は、キヤノンが初めて「8」という単独の数字をネーミングに使用したカメラだ。
  • キヤノンの期待の高さが伺える。
  • 実は8という数字は、フィルムカメラのEOS 888(EOS 5000のアジア市場での名称)やEOS 88(EOS 3000のアジア市場での名称)で使われている。
  • 「8」という数字が漢字の「發」と似ていることから、中国市場でも好感が得られるのではないか。
  • エントリー市場を担うモデルを作りたいということで、いわば中国ユーザー専用機のEOS R8となった。

現段階でのカメラ市場の売上高におけるキヤノンのシェアについて

  • キヤノンのイメージング事業が非常に好調。
  • オンラインオフィスの需要拡大により、プリンターの販売が好調。
  • カメラ事業は部品不足の問題が緩和され、力強く回復している。
  • カメラカテゴリー全体におけるキヤノンの市場シェアは55%と最高。
  • デジタル一眼レフカメラ市場全体では80%、ミラーレス市場では45%のシェア。
  • フルサイズミラーレス市場では、キヤノンは40%のシェアで2位。
  • キヤノンが「618」「ダブル11」などのイベント(中国における大規模セールイベント)や、値下げという方法で売上を伸ばしたわけではない。数値は、より客観的で現実的なものだ。

国内でのイメージングビジネスを継続的に拡大するキヤノンの取り組みについて

  • 中国の景気回復は非常に肯定的。中国は世界一の写真愛好家人口を擁する。
  • 本当に趣味で購入する人もいるが、それ以上に「いい思い出を作りたい」という理由で購入する人が多い。

中国におけるVR関連製品のプロモーションについて

  • キヤノンは中国でVRレンズの販売を開始。
  • VRは写真を撮る以外にも、ライブストリーミングの分野でも有用。
  • VR製品の用途をより多く実現できるよう、取り組みを強化していきたい。
  • 製品そのものだけでなく、サードパーティの動画プラットフォームとも連携し、VRで撮影した作品を発表する場を提供し、アップロードして共有できるようにする。
  • 今年5月に開催予定のP&E見本市でも、VR関連製品のプロモーションを継続する予定だ。
  • VR業界の分野では、キヤノンのブランド認知度がまだ低い可能性があり、プロモーションを通じて、知名度を向上させたい。

カメラ用高画素センサーの開発について

  • キヤノンは社内にセンサー開発の専門部署を持ち、現在販売中の製品にすでに2億5000万画素のセンサーを搭載。
  • カメラの分野で、他社がすでに5000万画素クラスの機種を発売している。 しかし、キヤノンは1億画素、あるいはそれ以上のセンサーをカメラに搭載する計画は現段階ではない。
  • カメラ開発の基本方針は、画素数を追求するのではなく、画質を追求することにある。
  • 超高画素は解像度が上がるかもしれないが、ノイズが増える。高画素であればあるほど画質が良くなるという理論には賛同できない。
  • 新製品を開発する際は、画素数、ノイズ、解像度のバランスを考えている。
  • 8K動画でも、4000万画素あれば十分対応できる。画素数が多すぎても動画撮影性能の面では役に立たない。動画はキヤノンにとって総合的に検討するポイントだ。
  • 超高画素のセンサーを使うと、カメラの処理速度が落ちてしまい、連写などの面でも影響が出る。

噂のEOS R1カメラについて

  • EOS R1は必ず発売されると確信している。
  • 現在は研究段階で、正確な発売時期は不明だ。

噂のEOS R5 Mark IIについて

  • この噂は中国市場で売れているEOS R6やEOS R6 Mark IIに対する憶測に基づくものかもしれない。
  • EOS R6 Mark IIはユーザーの意見を聞いて開発した。
  • EOS R5はユーザーの評価が高いカメラだ。今後も世界市場で販売され、当面は後継機の開発予定もない。安心してEOS R5を購入してほしい。

業務用映像分野向けRシリーズについて

  • 映像分野向けにEOS R5 CとC70を用意している。
  • EOS R5 Cはフィードバックで満場一致の賛同を得ており、今後もこの機種を販売していく予定だ。
  • R5 Cを非常に重視しているため、製品の性能向上はキヤノン本社が常に検討しており、それに対応した性能向上が今後も実施される。
  • 4月に北京で開催されるCCBN産業展では、キヤノンの動画関連製品の全ラインナップが展示される予定だ。

EOS R50について

  • EOS R50は2色のカラーリングが用意されている。
  • ニコンはボディのカラーリングを豊富に用意し、関連するボディアクセサリーと合わせることで、この分野では良い仕事をしている。
  • キヤノンもカラーリングやアクセサリーに積極的に取り組んでいきたいと考えている。

新レンズ「RF-S」シリーズの開発について

  • 現在の課題はRFレンズ群を含むフルサイズミラーレス用レンズの充実を図ることに全力を尽くすことだ。
  • RFレンズは5年間の開発期間を経て35本となったが、これまでのEF一眼レフに比べればまだ少ない。今後も充実させていく。
  • RF-Sレンズでは、すでに「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」、新たに発表した「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」が発売されている。
  • APS-Cミラーレスはフルサイズ用レンズも使うことができる。
  • キヤノンは今後も新製品を開発していくだろうが、現段階で初心者向けのレンズは十分に揃っている。

キヤノンのRFマウントプロトコルの開発について

  • 今のところ、キヤノンはRFマウントのプロトコルをサードパーティーメーカーに開放するつもりはない。
  • もちろん、サードパーティーのレンズメーカーが一緒にRFマウントレンズの開発に携わることができれば、RFレンズの規模を拡大する上で有益だ。考えていないことではない。
  • しかし、現段階ではシステムを先に完成させるつもりだ。
  • 現在、マニュアルフォーカスのRFレンズがいくつか発売されているが、純正レンズほどカメラボディとの相性はよくない。
  • キヤノンがRFマウントのプロトコルを開放するのは、おそらく長い時間がかかるだろう。

EOS R8とEOS R50の市場パフォーマンスへの期待について

  • 幸運にも、パンデミック対策の中で2台を発売することができた。
  •  オンライン発表会の視聴回数は1,600万回と報告されている。
  • この2機種が市場の起爆剤となり、長い間沈黙していた中国のカメラ市場に完全に火をつけることを期待している。

巷ではEOS R5 Mark IIが囁かれていますが、キヤノン曰く「当面は予定していない」とのこと。噂では2024年に登場と言われていますが、少なくとも2023年の登場はあまり期待しないほうが良いかもしれません。また、同時に1億画素の超高解像センサーについても否定しています。やはり噂では8000-10000万画素のセンサーが登場すると言われていますが、こちらも過度な期待は禁物のようです。キヤノンの主張通りであれば、今後の新機種も2400万画素・4500万画素程度の解像度となりそう。(とは言え「市場の期待に応えて」特別な高解像モデルは登場するのかもしれませんが)

昨年のEOS R7・R10。そして今年のEOS R50の登場でEOS R APS-Cシステムも賑やかになるかと思いましたが、今のところフルサイズ対応レンズに注力している模様。「現段階で初心者向けのレンズは十分に揃っている」と言い切っているところを見ると、新レンズは先となりそう。個人的に「EF-M22mm F2」「EF-M28mm F2.8」あたりをRFマウントに移植してほしいところですが…。

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