FujiRumorsがネットラジオにおける富士フイルムUKのコメントをピックアップしています。X-T3のファームウェアアップデートや新しいレンズの話など。
富士フイルムUKのマネージャー Andreas Georghiades氏がFujicastに帰ってきた。ほぼ1時間の放送があり、時間が無い場合は以下の要約を確認して欲しい。
多重露光
- キヤノンが多重露光やその仕組みのベンチーマークだ。
- X-Pro3・X100V・X-T4には新しい多重露光を実装しているが、改善の余地がある。
- マネージャーは富士フイルムジャパンに撮影した写真を後から合成できるように要望しているが実装するかどうか不明だ。
記録時間の制限
- 富士フイルムカメラで録画時間が制限されている理由はEUの関税率のせいだったが、現在この基準が変わっている。(2019年7月?)
- GFX100は熱対策により最大60分までだ。
- 現在の記録時間制限は熱対策に依存している。大きなヒートシンクを備えていればSDカード一杯まで記録時間を増やすことが出来るだろう。
- 将来的により長時間の連続撮影のために大きなヒートシンクが必要になると思う。
X-Pro3・X-Pro2のセールス
- X-Pro2は「2400万画素 X-Trans III」「X-Processor PRO」を導入したモデルだ。X-T1ユーザーが最新センサー・プロセッサーを求めてアップグレードすることもあった。
- しかし、X-T2の登場でX-Pro2からX-T2へ乗り換えている。
- 一方、X-Pro3は第4世代センサー・プロセッサーにおける3台目のカメラだ。レンジファインダーのニーズ以上に売り上げは期待できないだろう。
- このため、物議を醸した「Hiddenモニター」搭載のスーパーニッチモデルを採用した。
- X-Pro3の反応はまちまちだが、富士フイルムの予想通りだ。
APS-Cにおける有効画素数の制限
- 今のところ限界は不明だ。
- 3?4年後にどうなるか分からないが、マネージャーはこの質問に答えたく無いようだ。
X-T4のようなバリアングルモニタを他のカメラでも導入するか
- このモニタは物議を醸している。
- どちらのモニタを採用しても戸惑う顧客はいる。
- X-Hシリーズなど将来的なモデルにどのような機能が追加されるのか言及することは出来ない。
- X-T3登場時に自撮りモニタが無かった批判されたこともある。
- ウェストレベルの撮影であればX-T3のチルトモニタが適している。
GFX
- 将来的な製品・ファームウェアアップデートに関してはノーコメント。
- 市場で入手可能なセンサーを探す必要がある。ある程度カスタマイズはするが、我々の要望通りのセンサーが登場することは無い。
- 個人的にはGFX 50Rをリニューアルしたい。
- GFXラインは継続するものの、像面位相差AFや画素数についてはお伝え出来ない。
- GFX100にはボディ内手ぶれ補正を搭載しているが、現在の技術ではボディサイズを大きくする必要がある。
- より小型軽量な補正ユニットを搭載したX-T4の仕組みをGFXに組み込むことは理論上可能だが、まだ少し大きい。
超大口径レンズ
- XF33mm F1.0が1Kgを超えると判明した時、焦点距離を変える必要が出てきた。
- 焦点距離を40mmにするか50mmにするか議論があった。最終的にXF50mm F1.0となった。
- 70mm F1.0を議論したことは無い。
- XF50mm F1.0の結果で他の超大口径レンズについて模索するだろう。
世界での販売店舗について
割愛
X-Pro3やX100Vの明瞭度設定
- 明瞭度設定時は画像の保存に時間がかかる。富士フイルムはこの状況を認識している。
- GFXで導入したカラークロームエフェクトと同じ問題だ。
- 今のところファームウェアアップデートで対応予定とは聞いていない。
- RAWファイルを後からUSB RAW現像で調整するのがおススメだ。
- 基本的にプロセッサーの問題となるので、ファームウェアアップデートで改善することは出来ない。
ファームウェアアップデート
- ファームウェアは顧客のフィードバックを基にしている。ただし、全てを改善することは出来ない。リソースは限られている。
- ファームウェアアップデートはカメラのファームウェアを作っているチームと同じだ。
- 既存カメラのファームウェアアップデートは新製品の発売時のスケジュールと合わせる必要がある。
- X-Pro3・X100V・X-T4と立て続けに発売され、古いカメラのファームウェアアップデートを開発する時間が無い。
- X-T3のファームウェアアップデートが無いのはマネージャーも少し不満と感じている。
- 新しいファームウェアを開発するにはコストがかかる。各カメラのハードウェアに僅かな違いがあるため、単なるコピーでファームウェアを作れるわけでは無い。
- バランスを考慮して既存カメラにファームウェアアップデートを施すだろう。
- 富士フイルムは新製品開発のためにキャッシュが必要であり、ファームウェアアップデートの頻度が減る可能性がある。
スナップフォーカスについて
- 技術的には可能だ。
防水カメラについて
- XPシリーズ以外のタフカメラは無い。
- スマートフォンが台頭している中、コンパクトカメラ市場はとても難しい状況だ。
- タフカメラは休日・海岸で楽しむ人々に購入されている。
- この種の家庭用カメラを高額なものにしたくない。
X-T3のファームウェアアップデート
- X-T4のセンサーとプロセッサーは同じだ。
- 理論的にはX-T3のオートフォーカス速度が向上する可能性はある。低照度も-6EVになる。
- Classic Negを追加できる。
- トーンカーブも追加できる。
- 高度な多重露光や追従AF、動画のバックアップ記録など
- ただし、X-T3がファームウェアアップデートされるかどうかは分からない。
XF10のリニューアル
- 個人的にはX70の後継モデルであるXF80を実現したいと考えている。
- プレミアムコンパクトカメラの需要は毎月減少している。
- 500-750ポンドの市場は非常に難しい。
- 超コンパクトなレンズ交換式カメラのほうが現実的だ。
- レンズ交換式カメラ市場はコンパクトモデル市場と比較してまだ強い。
海外での販売形態
割愛
野生動物やスポーツフォトグラファーを目指した製品
- 現在、「XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR」「XF200mmF2 R LM OIS WR」が存在する。
- 富士フイルムはより多くのフォトグラファーに使ってもらうため、XF200mm F2を発売した。しかし、思っていたほど需要は無かった。
- 人々は1500ドルのカメラに装着するために6,000ドルのレンズを買うつもりは無いと述べている。
- 売上が低調の望遠レンズ開発は動きが鈍るだろう。しかし、製品会議では大口径望遠レンズの話は常に議論している。
回折素子について
- レンズのテクノロジーについてマネージャーは把握していないのでコメントできない。
X-H2について
- 常にX-Hラインは続くだろう。
- X-Hラインはフラッグシップモデルである。
- マネージャーはX-H2がフラッグシップモデルになると期待している。
とのこと。
X-T3にX-Pro3やX-T4の新機能が実装されるかどうかまだ分からないみたいですね。できれば新フィルムシュミレーションやAFシステムを継承して欲しいところですが…、話を聞く限りでは「あまり期待してくれるな」と感じます。
となると、同プロセッサー・センサーを搭載するX-T30のファームウェアアップデートはあまり期待しないほうが良いのかもしれません。個人的にはX-T4の一部機能を搭載したバリアングルモニタタイプのX-T40が登場すると食指が動きそう。(ただ、X-Txxシリーズはボディデザインを変えずにコストカットしている傾向があるので難しいか?)
特に超望遠域のレンズ開発は難しそうですね。小型軽量なマイクロフォーサーズよりも大きく、高価となり、GFXとレンズを共有できるわけでも無いのは痛い。(他社はフルサイズとAPS-Cの同一マウントが一般的)
噂されている「XF70-300mm F4-5.6」が本当に登場すれば久しぶりの新しい望遠ズームレンズとなりそうですね。
現在、既存レンズのリニューアルと言った噂もありますが、果たしてどのレンズが更新されるのか気になるところ。
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