Xitekがニコン「NIKKOR Z 85mm f/1.2 S」「NIKKOR Z 26mm f/2.8」に関するインタビュー記事を公開。85mm F1.2はボケを重視した場合における、最小限のサイズに抑えているようです。
Xitek:尼康Z 85mm f/1.2 S及Z 26mm f/2.8开发者访谈
NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sのコンセプトは?
- このレンズはF1.2単焦点レンズの第2弾として、「Zシステム」を駆使し、絞り開放での撮影・記録時の高画質・高解像度を目指した。
- 「Zシステム」の瞳検出AF機能と組み合わせることで、よりスムーズなポートレート撮影が可能だ。
- 具体的には、被写体の肌や髪の質感などのディテールを美しく印象的に表現し、被写体を引き立てる美しい大ボケが得られる。
- 写真上級者やウェディング、ファッションなどのプロがポートレート撮影時にレンズの価値を活かすことができるだろう。
- また、高精度なAFの実現を目指し、浅い被写界深度でも高速で滑らかなピント合わせが可能だ。
- AF駆動モーターは動画撮影の妨げにならない静音駆動に対応したレンズとして開発した。
85mmはS-Lineだが、象徴的なゴールドリングは付いていない。また、優れた描画性能やより美しいボケを得るために、何か新しい技術が使われているのか?
- 他のS-Lineレンズと同様、シルバーのリングだ。
- 今後のデザインについてはお答えできないが、ユーザーからのフィードバックを受けながら、少しずつ改良を加えている。
- このレンズで、新しいテクノロジーは使われていない。しかし、焦点面の解像力と奥行き方向の柔らかいボケ(芯のない柔らかいボケ)のバランスを保つために、最適なレンズ配置を選択した。
- また、色収差を十分に考慮し、ボケの周辺部の色収差を効果的に低減するレンズ設計を採用している。
Z 85mm f/1.2 Sには情報パネルがなく、従来のデザインを踏襲していない理由は?
- レンズの重量をできるだけ軽くする必要があるため、情報パネルを搭載していない。
- カメラのファームウェアをアップデートすることで、カメラ側でピント距離を表示できるようになるため、ユーザーの使用には制限や影響がない。
Z 85mm f/1.2 Sは、サイズを犠牲にして大口径を実現しているが、ニコンは口径とボディサイズのバランスをどのように関係づけて考えたのか? また、レンズのフォーカススピードはどのように確保したのか?
- このレンズはボケ味にこだわっている。 無理にサイズを小さくすると、高い解像度と自然なボケを両立させることが難しくなる。
- レンズの大きさは、すでに狙ったボケ味を実現できる最小の大きさだ。
- マルチフォーカシングシステムにより、高速かつ正確なAFを実現している。
- レンズ前面の固定用ラバーにより、レンズの固定が容易になり、ピント合わせの精度が向上する。(訳注:先端の滑り止めを指しているのだと思われます)
焦点距離85mm、特にF1.2の大口径は、ボケが重視される。 このレンズはボケに最適化され、特別な画像技術が使われているのか?
- 焦点面の解像感と奥行き方向の柔らかいボケ(芯のない柔らかいボケ)のバランスをとるために、レンズの配置を最適化した。
- また、色収差にも十分配慮し、ボケの周辺部の色収差を効果的に低減するレンズ設計を採用している。
- ボケや点像の再現には、画像処理を一切行わず、レンズそのものを活かしている。
NIKKOR Z 26mm F2.8は、NIKKOR Z 28mm F2.8と比較的近い焦点距離のレンズだが、このレンズの開発で考慮した点は?
- 主に3つの点を意識した。
- 1つ目は、NIKKOR Zの高い光学性能とF2.8の大口径の明るさを兼ね備えた薄くて軽いレンズを開発したいこと。
- 2点目は、ユーザーが毎日持ち歩き、街撮り、風景、ポートレート、建物など、幅広いシーンで使えるレンズを開発したかったこと。
- 3点目は、テーブルフォトのために最短撮影距離をなるべく短くしたいということだ。
- 様々な焦点距離を検討した結果、26mmという焦点距離はこの3つの条件を全て満たしていると感じた。
- 26mmという焦点距離はスマートフォンでも使われている焦点距離であり、遠近感を活かした力強い表現をもたらす、日常生活のお供のレンズとして最適な焦点距離だ。
NIKKOR Z 26mm F2.8はなぜこんなに薄くて軽いレンズなのか?
- 全群繰り出し式の採用で鏡筒内におけるレンズ群の移動スペースを最小限に抑える。
- 非球面レンズ3枚を効果的に配置してレンズ枚数を8枚に抑え、狭いスペースでも優れた光学性能を発揮できるようにした。
とのこと。
「NIKKOR Z 85mm f/1.2 S」は絶対的に見ると、大きく重い85mmレンズですが、ボケを重視しつつ最小限のサイズに抑えているようです。50mm F1.2 Sと異なり、情報パネルを搭載していないのが不思議でしたが、どうやら重量を抑えたかった模様。ちなみに、キヤノン「RF85mm F1.2L USM」と同程度の最大径で、全長はニコンが2.5cmほど長め。ただし、重量はニコンのほうが若干軽い。
非常に高価なレンズですが、サイズや価格度外視で究極のAF 85mmを探しているのであれば面白い選択肢となるかもしれません。
「NIKKOR Z 26mm f/2.8」は焦点距離ありきの設計ではなく、小型軽量で最短撮影距離の向上を追求しているうちに26mmに至ったようです。Z 28mm F2.8とはコンセプトが異なるので、似て非なるものとのこと。価格設定も全く異なるので26mmは取っつきにくさを感じるものの、このサイズ・重量・全群繰り出し式で、防塵防滴に配慮した設計となっているのは凄いですね。
NIKKOR Z 85mm f/1.2 S
- ニコンダイレクト:404,800円
- カメラのキタムラ:364,320円
- ビックカメラ:404,800円
- 2023年3月24日発売予定
NIKKOR Z 85mm f/1.2 S | |||
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NIKKOR Z 26mm f/2.8
- ニコンダイレクト:72,600円
- カメラのキタムラ:65,340円
- ビックカメラ:72,600円
- 2023年3月3日発売予定
NIKKOR Z 26mm f/2.8 | |||
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NIKKOR Z レンズロードマップ
- NIKKOR Z 12-28mm DX PZ
- NIKKOR Z 24mm DX
- NIKKOR Z 35mm f/1.2 S
- NIKKOR Z 70-180mm f/2.8(非S-Line)
- NIKKOR Z 135mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 200-600mm f/6.3(非S-Line)
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