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LUMIX Sシリーズの販売台数は中国が最も多い

Xitelがパナソニックへのインタビューの内容を記事として発信しています。カメラ以外の内容も多いですが、LUMIX Sシリーズの販売台数は中国が最も多かった、部品供給の問題など。

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北京冬季オリンピックのテレビ中継でパナソニック製品を多く見かけた。?

  • 冬季オリンピックも夏季オリンピックも、パナソニック・ジャパンが直接支援しており、本社の中にオリンピック特別委員会が設置されている。
  • パンデミック下のため、今年は日本企業から我々パナソニックチャイナ東北アジアが引き受けている。
  • 冬季オリンピックの歴史の中で、10回近くスポンサーをしている。
  • パナソニックの家電製品だけでなく、映像機器や、もともとBtoBで使われている商品もあり、最高の売上を記録しています。
  • 実際、スピードスケート競技場や各会場の選手宣誓用照明にパナソニックの照明技術が採用された。
  • 開・閉会式ではパナソニックのプロジェクション関連製品や照明・音響・テレビが使用された。ニュースでご覧になった方もいらっしゃると思うが、冬季オリンピックの会場の照明は、パナソニックの技術で見事に照らされた。
  • 北京冬季オリンピックは非常に良い効果を上げている。

北京冬季オリンピックのスポンサーになったことで、今後パナソニックにどのような影響があるのか。

  • パナソニックのランドリー、マッサージチェア、メディア用のラウンジ、そして会場の多くの設備、例えばカーリングリンク、冷凍設備、これらはすべてパナソニック大連の冷凍設備会社から提供されている。
  • 冬季オリンピックを通じて、習主席が言った3億人の氷上競技人口やいくつかの氷雪スポーツの建設がさらに進み、全国各地に、さまざまな会場が次々と増えていくと思う。
  • 家電製品だけでなく、パナソニックというブランド全体が非常に露出することになり、ブランドプロモーションの効果も非常に高いと思う。
  • 工場とマーケティングの共同努力により、次の10年でパナソニックはさらに良くなると信じている。

ここ数年、パンデミックが全世界に非常に大きな影響を与え、産業部門に非常に大きな変化をもたらしている。2021年の結果や2022年に向けての新たな目標・方向性とは?

  • 2021年度は、中国でのパナソニック家電が非常に大きな影響を受けている。
  • まず、人員への影響、そして原材料価格の上昇だ。
  • また、チップや電子部品に問題が発生し、全分野の生産に大きな影響を及ぼしている。
  • しかし、我々が担当する北東アジアのパナソニック全体の売上は、前年比111%となり、前年より11ポイント増加した。
  • 2020年の利益には及ばないものの、パナソニックグループ内の様々な部門や工場の共同努力により、非常に多くの無駄なコストを削減することができ、そうした活動を通じて、生産から販売までのパンデミックへの対応経験を積むことができた。
  • 2021年度はこのような努力が無ければ赤字になっていたと思うが、結果的には赤字にはならず、予想を大きく上回る成果を上げることができた。

来月はAWE*が開催されるが、パナソニックはどのような展示プランか?
*AWEは中国の家電製品に関する見本市

  • AWEには冬季オリンピックまたはオリンピック・セクションがあり、当社の技術の一部を紹介していく予定だ。
  • 当社のデジタルイメージング製品は、冬季オリンピックのフリースキーとUジャンプの会場に設置する360度全方位カメラに使用されている。
  • 商品といえば、新製品の発表がある。(冷蔵庫)
  • パナソニックがいよいよ大きく動くというニュースをお伝えする。
    パナソニック1ブランドだけというのは無理かもしれないが、家電のセカンドブランドとして、2つのブランドの異なるポジショニングを通じて、ブランドと消費者ニーズを再び正確にマッチングさせ、市場の細分化を実現することになるかもしれない。
  • セカンドブランドの名称は現在調整中だが、当社の主力家電である製氷・洗濯・エア・小型家電にキッチン・バスルーム空間製品を加えたものとし、パナソニックや競合ブランドよりもプレミアム感のあるセカンドブランドを目指している。

(訳注:部分的に家電製品の話は割愛しています)

GH6は4/3フォーマットのフラッグシップだが、消費者のニーズはどんどんフルサイズカメラに集まってきていて、以前と比べるとニッチになってきている。

  • GH6は、当社の主力製品の一つだ。
  • パナソニックがレンズ交換式カメラ分野に初めて参入したシステムで、小型軽量で高画質、ファンからも非常に高い評価を得ており、今後も開発・生産・販売に力を注いでいく予定だ。
    (訳注:正確には一眼レフのフォーサーズシステムからですが)
  • また、レンズやカメラボディなどの新製品開発にも積極的に取り組んでいる。
  • MFTシステムはパナソニックの根幹をなす商品なので、今後も期待していただきたいと思う。

パナソニックが2020年にS5を発売、これが非常に好評で、パナソニックのカメラの売上が大きく伸びた。 ただ、発売から1年以上経ち、この上昇気流を今後どのように維持していくか?

  • マーケティングチームと工場の総力を結集し、全世界のパナソニック販売会社の中で、中国でのフルサイズ機販売台数が1位となり、非常に素晴らしい成績を収めている。
  • 日本、研究開発、所管地域で大きな変化がおこっている。パナソニックグループでは、4月以降、日本では新しいチームが形成され、商品・技術開発に一層力を入れることになる。
  • ご承知の通り、電気自動車業界の流行やチップ不足により、カメラ部品のサプライヤーはテスラなどの新エネルギー車を優先している。当社も部品が不足している状況だ。
  • パナソニックはこの問題を認識し、チップ開発の再構築とサプライチェーンの再編に着手している。フォトグラファー、そしてLUMIXファンの皆様が楽しみにしている新製品が、近い将来、皆様のお手元に届くと確信している。

(訳注:部分的に家電製品の話は割愛しています)

新エネルギー車でテスラの話もあったが、テスラや一部の新エネルギー車にパナソニックの電磁モジュールが使われているのは周知の通りだ。消費者が意識できるような新エネルギー分野での新技術、あるいは他の応用分野での新技術は何か。

  • 実は、今話題のカーボンニュートラルや、水素エネルギーの利用など、日本ではまだ量産されていないが、パナソニックが独自の技術を持っていて、長年研究されてきた公開していない技術もたくさんある。
  • 中国では水素を大量に生産しているが、利用率が高くなく、移送手段も不足している。
  • 水素で発電しても全く無害なので、我々は水素エネルギーの自動車利用をはじめ、効率を高めるためのさまざまな実験を行ってきた。
  • 家庭用でもできるだけ早く中国でのエネルギー事業に適用していきたいと考えている。
  • 実は日本では10年前、非常用電源としてパナソニックの新エネルギーを使ったところがある。
  • さらに価格を下げられないか、中国の中流家庭のニーズに応えられないか、製品そのものを小型化できないか、まだまだ研究・模索中だ。

とのこと。
主に家電製品や今後の方向性についてのインタビューとなっていますが、その中で部分的にイメージング部門に関する応答があったようです。人口を考えると当然と言えば当然かもしれませんが、フルサイズカメラの販売台数は中国が最も多い模様。特に2021年は中国での販売台数が伸びていたようですね。比較的手ごろでコンパクトな価格のLUMIX S5が最も売れているのは日本と同じ傾向の模様。
「新エネルギー車への部品供給を優先する」と述べているのが気になるものの、民生用カメラにどれほど影響があるのかは不明。今のところLUMIXシリーズのカメラ・レンズで驚くほどの長い納期は発生していないように見えますが…。

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