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DxOMarkがNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sのレンズスコアを掲載【海外の評価】

DxOMarkがニコンの交換レンズ「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」のレンズスコアとレビューを掲載しています。

小型軽量で魅力的なトラベル・風景レンズ

*レンズスコアは異なるカメラを使用しているので比較に正確な数値ではありません。

ボディ 総合 解像 歪曲 減光 透過 色収差
Z 14-30mm S Z 7 24 17 1 -1.7 4.1 15
FE16-35mm ZA a7RII 33 26 0.6 -1.3 4.5 13
SP 15-30mm 5DS R 32 23 0.5 -0.9 3.1 10
AF-S14-24mmG D800E 31 24 0.4 -1.6 3.1 10
EF11-24mm 5Ds R 28 26 0.4 -1.9 4.5 16
EF16-35IS 5DS R 27 23 0.4 -1.5 4.5 6
AF-S16-35mmG D800E 25 19 0.5 -1.1 4.6 10
  • コンパクトサイズと広い焦点距離を考慮すると、絞り開放以外では一貫したシャープネスで良好なバランスの光学性能だ。
  • 水平面・垂直面で同様のシャープネスとなるが、開放と1段絞った時とでは差がある。F4でもズームレンジ全域で高い中央シャープネスとなるが、フレーム全体でこの水準を維持している訳ではない。このためレンズスコア「17Mpix」という結果に繋がっている。にもかかわらず、F5.6以上に絞った際のシャープネスは素晴らしく、ズームレンジ全域でほど一貫した性能だ。ピークは20mm F5.6となる。
  • その他光学特性も良好ではあるが、14mmと広い画角にコンパクトサイズを考慮すると全体的にやや見劣りするのは驚くべきことではない。特に14mmでは高い倍率色収差が見られる。
  • ソフトウェア補正されていない歪曲収差は大きいが、組み込まれたプロファイルを使うとそれほど目立たない。未補正のRAWを測定すると14mmで2.5%の大きな樽型、30mmで比較的目立つー1.1%の糸巻き型だ。
  • 平均4.1TStopの光透過率はこのレンズの優れたポイントだ。フレアやゴーストへの耐性が優れていることを示すかもしれない。
  • FE16-35mm F4とEF16-35mm F4L ISとの比較:
    ・14mmと広い画角をカバーしており光学設計はより難しくなっている。16mmとシャープネスを比較するのは不利と言えるが、14mmの画角には訴求力がある。
    ・絞り開放時の中央シャープネスは望遠側に向かって少し向上する。30mm時はキヤノンやソニーに近いシャープネスを発揮するが、フレーム端はいくらか劣っている。
    ・F5.6まで絞ると特に周辺部が大幅に向上するが、ソニーやキヤノンを超えるパフォーマンスとはならない。
    ・F8まで絞るとほぼ同等のパフォーマンスを発揮する。
    ・Z 24-70mm F4 Sと同様に、水平方向・垂直方向の均質性に優れている。
  • 倍率色収差はZ 24-70mm F4 Sと同じようにレンズプロファイルによるソフトウェア補正で収差を低減している。他のレンズと異なり、このレンズではカメラ側で補正をオフにすることが出来ない。補正をオフにすると、14mm時の開放で色ずれがとても大きくなる。ただし、この数値はライバルと比べて悪い結果ではない。
  • 歪曲収差は倍率色収差と同じくレンズプロファイルによるソフトウェア補正が必要となってくる。このレンズは超コンパクトな設計が優先され、歪曲収差の補正はソフトウェアに依存している。
  • 周辺減光もソフトウェア補正に依存している項目だ。大口径マウントながら四隅で減光が顕著である。
  • 光透過率は本当に優れた結果である。ソニーやキヤノンと比べて遥かに良好だ。

本当にコンパクトなNIKKOR Z 14-30mm F4 Sは間違いなく魅力的なレンズだ。さらに82mmフィルターも装着可能であることを考慮するとなおさらである。風景写真や旅行写真に理想的だ。

絞り開放の光学性能は見劣りするが、ズームレンジ全域で1段絞ると非常に良好である。ボディ内手ぶれ補正を搭載するZカメラなら低ISO感度で1段絞るのは容易いはずだ。ズームレンジが狭く、優れた開放性能だが重く大きなレンズの存在と比べると、うまくやってのけたように見える。ただし、価格は1300ドルと高価だ。

参考:シャープネスのフィールドマップ

とのこと。

私もNikon Z 7と組み合わせて使っていますが、確かに光学的な歪曲収差はかなり目立ちますね。14mm側は魚眼レンズに近く、30mm側でも目立つ糸巻き型となります。とは言え、カメラや純正ソフト、Adobe LightroomなどRAWに組み込まれたプロファイルを適用できる現像方法なら歪曲収差があることすら気が付かないはず。(個人的にカメラ側で歪曲収差の補正をオフに出来ないのは不満ですが、他社のミラーレスも似たような仕様)

特に歪曲収差の補正で「未補正RAW」の四隅はかなり切り取られるため、周辺減光や倍率色収差の結果は実写と大きく異なると思われます。

DxOMarkが述べているように、「小型軽量」「逆光耐性」「14mmと82mmフィルター」が強みのレンズだと思いました。付け加えると「ブリージングが少ない」「静かで滑らかなAF」と言ったところでしょうか。

使いやすいレンズだと思いますが、一眼レフのFマウントレンズと比べて割り切った部分があるので驚くかもしれません。

NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sのレビュー・作例を集めているページはコチラ

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