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キヤノン「18-35mm F1.8 DS」「120-300mm F2.8 DS」光学系の特許出願

2022年11月25日付けキヤノンの気になる特許出願が公開。DS付きの大口径ズームレンズらしく「18-35mm F1.8」「35-70mm F1.6-1.8」「120-300mm F2.8」のような実施例を含んでいます。

概要

  • 【公開番号】P2022175307
  • 【公開日】2022-11-25
  • 【発明の名称】変倍光学系および光学機器
  • 【出願日】2021-05-13
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】ズーム全域で良好なアポダイゼーション効果を得るとともに変倍に伴うTナンバーの変化が小さい変倍光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来、適切なボケ像を得るため、光軸からの距離が大きくなるにつれて透過率が低下するアポダイゼーションフィルタなどの透過率分布が変化するフィルタを備えた光学系が知られている。特許文献1には、単焦点レンズの絞りの前後にアポダイゼーションフィルタを配置した光学系が開示されている。
  • 【0004】
    しかしながら、特許文献1に開示されている光学系は単焦点光学系であるため、変倍光学系の各ズームステートで十分なアポダイゼーション効果を得る方法としては不十分である。また、変倍光学系に特有の要請として、特に映像撮影において、変倍に伴う明るさすなわちTナンバーの変化が小さいことが求められる。
  • 【0005】
    そこで本発明は、ズーム全域で良好なアポダイゼーション効果を得るとともに変倍に伴うTナンバーの変化が小さい変倍光学系および光学機器を提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:18.60-33.78
  • F値:1.80-1.86
  • 半画角:37.69-23.05
  • 像高:14.37
  • 全長:168.50
  • バックフォーカス:38.56-39.91

実施例2

  • 焦点距離:18.50-34.00
  • F値:1.75-1.86
  • 半画角:37.99-23.03
  • 像高:14.45
  • 全長:163.25-166.00
  • バックフォーカス:38.56-41.75

実施例3

  • 焦点距離:37.00-68.00
  • F値:1.65-1.86
  • 半画角:25.94-14.83
  • 像高:18.00
  • 全長:326.49-332.00
  • バックフォーカス:77.12-83.49

実施例5

  • 焦点距離:51.50-97.00
  • F値:1.87
  • 半画角:15.59-8.43
  • 像高:14.37
  • 全長:204.13-204.12
  • バックフォーカス:48.80-48.79

実施例7

  • 焦点距離:123.60-290.82
  • F値:2.89
  • 半画角:9.93-4.25
  • 像高:21.64
  • 全長:433.07-433.08
  • バックフォーカス:54.98-55.00

少し変わった光学系の特許となっていますね。
従来アポダイゼーション光学素子を使用したレンズは主に単焦点であり、ズームレンズで採用したという話は聞いたことがありません。光学系はどれもショートズームながら非常に明るい口径を維持しており、像高はキヤノンAPS-Cよりもかなり大きい不思議な仕様。静止画向けのEOS APS-Cに導入するには過剰なスペックとなっているので、もしも実装するとしたらシネマEOSでしょうか?

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