NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR Sはテレコン使用時でもZ 9の解像性能に耐えうる画質

Phototrendがニコン「NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S」のレビューを公開。非常に高価なレンズですが、価格に見合うだけの価値はあると言及。テレコン使用時でもZ 9の高解像センサーに耐用できるとのこと。

Phototrend：Nikkor Z 600 mm f/4 TC VR S : prise en main en avant-première d’un super téléobjectif séduisant

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

レンズフードを紛失しても679ユーロで追加購入できる。

三脚リングは残念ながらアルカスイス互換の三脚座ではない。

三脚リングに90度ごとのクリックがないのは残念だが、ケンジントンロックに対応している。

外付けのテレコンバージョンレンズにも対応している。

携帯性：

全長440mm、最大径165mmとNIKKORの中では大きなレンズだ。

3.26?と重量があるものの、テレコンを内蔵していないFマウントレンズよりも500g軽量だ。

全体のバランスが非常に良好で、重心は三脚座にある。

手持ち撮影も可能だが、手に負担がかかる。

操作性：

使いやすい位置に豊富なコントロールを備えている。

4つのL-Fn2ボタンや、カメラの近くにL-Fnボタンや各種スイッチを搭載。

Fnリングを操作することで記憶しているピント位置に素早く移動させることができる。

内蔵テレコンバージョンレンズは誤操作しないようにロックができる。非常に使いやすく、唯一の欠点は操作時に可聴ノイズが発生することだ。

フォーカス：

SSVCM駆動のオートフォーカスは比類なき精度と滑らかさで高速AFを実現している。

低照度や逆光でも、大きなピント移動時に合焦速度が速い。

テレコンバージョンレンズ使用時でも飛翔中の鳥を難なく追従できた。

手ぶれ補正：

最大5段分の光学手振れ補正を搭載。

低照度での撮影で4段分の補正効果が得られた。

解像性能：

光学性能は抜群だ。F4の絞り開放からテレコンの有無にかかわらず隅から隅までシャープである。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

ボケが非常に大きくなるが、中央から隅にかけて口径食が目に付く。

色収差：

色収差はきちんと補正されている。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

周辺減光はきちんと抑えられている。

周辺減光：

記載なし。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

記載なし。

総評

貸し出し用レンズを返却しなければならないのが残念だ。
画質について、このレンズで問題となることはほぼ無いだろう。F4から隅まで豊富なディテールと、心地よいボケを得ることができる。AFは超高速かつ静かで、内蔵テレコンバージョンレンズを使用してもZ 9の大胆なトリミングに耐用できる画質だ。さらに3?と重いレンズだが、バランスが良くフリーハンドでも扱いやすい。

問題はレンズの価格設定のみだろう。17,249ユーロのレンズは一般人には手が届かない。どちらかと言えばプロユースのレンズなので仕方のないことだろう。しかし、今後数年の間はベンチマークとなるべき存在であり、価格に見合う価値のあるレンズだ。

とのこと。
2022年11月時点でNIKKOR Zシリーズで最も大きく、重く、そして高価なレンズですね。（Z 400mm F2.8の売り出し価格よりも30万円ほど高い）アマチュアが使うには非常に高価ですが、光学性能やレンズの作り、AFや機能性などは価格に見合う価値があるようですね。内蔵テレコンバージョンレンズ使用時も画質の低下が目立たないらしいので、600mm F4と840mm F5.6の2本を兼ね備えていると考えるとお買い得と言えるかもしれません。

ニコン NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S 最新情報まとめ

NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2022年11月25日	初値	1,970,100円
マウント	Z	最短撮影距離	4.3m
フォーマット	35mm	最大撮影倍率	0.14倍
焦点距離	600mm	フィルター径	46mm
レンズ構成	20群26枚	手ぶれ補正	搭載
開放絞り	F4	テレコン	対応
最小絞り	F32	コーティング	N/M
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	φ165×437mm	防塵防滴	対応
重量	3260g	AF	VCM
その他	×1.4内蔵テレコン