2020年8月6日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開されています。バックフォーカスがほぼゼロのフルサイズ用35mm・50mm単焦点に関する実施例を含んでいます。
50mm F1.2搭載デジカメか?それとも…
- 【公開番号】特開2020-118846(P2020-118846A)
- 【公開日】令和2年8月6日(2020.8.6)
- 【発明の名称】撮像光学系およびそれを有する撮像装置
- 【出願日】平成31年1月24日(2019.1.24)
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】開放F値が明るい大口径比でありながら、サジタルコマフレアと像面湾曲等の諸収差を良好に補正した高い光学性能を有する小型の撮像光学系およびそれを有する撮像装置を提供すること。
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 51.50 49.17 51.50 F値 1.24 1.65 1.24 半画角 22.79 23.75 22.79 像高 21.64 21.64 21.64 全長 78.83 72.35 78.00 BF 0.50 2.35 1.00 実施例4 実施例5 実施例6 焦点距離 51.50 82.50 36.00 F値 1.25 1.24 1.45 半画角 22.79 14.69 31.00 像高 21.64 21.64 21.64 全長 78.00 120.09 106.48 BF 1.00 0.00 0.00
フルサイズのイメージセンサーをカバーする50mm F1.2・35mm F1.4の実施例を含んだ特許出願ですね。サジタルコマフレアや像面湾曲などの諸収差を良好に補正しつつ、コンパクトにまとめたレンズ構成となっています。良好な光学性能の50mm F1.2をこのサイズで使えるのは面白そうですね。
ただし、バックフォーカスが非常に短く、レンズ交換式カメラ用としては不向きな設計(センサー面を傷つけてしまう可能性がある)。レンズ固定式のコンパクトカメラ、もしくは特殊な業務用レンズに使われるのでしょうか?
少なくとも、RFレンズの開発に力を入れている現在、このレンズを搭載したコンシューマー向けカメラの登場はあまり期待しないほうが良いでしょう。
サイト案内情報
特許関連記事
- シグマが「56mm F1.4 DC DN」用と思われる特許を取得
- タムロン「12-50mm F4 DI III-A VC」を想定したような特許出願
- ニコン「NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S」用と思われる特許出願
- タムロン「90mm F2.8」「60mm F2 APS-C」「180mm F3.5」「150mm F2.8」マクロレンズに関する特許出願
- 驚くほどコンパクトな28-70mm F2.8に関するキヤノンの特許出願
- キヤノンの4/3センサー向け「50-150mm F4」「100-200mm F5.6」に関する特許出願
- 「RF20mm F2.8 STM」を想定したような光学系を含むキヤノンの特許出願
- 「RF8-24mm F4 Fisheye」を想定したようなキヤノンの特許出願
- 電子制御DS搭載の「135mm F2」「400mm F4」「50mm F2.5」に関するキヤノンの特許出願
- 「11-24mm F4 IS」「12-24mm F2.8 IS」を想定したと思われるキヤノンの特許出願
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。