2019年11月14日付けでキヤノンの気になる特許出願がアメリカで公開されています。
- US 2019/0346660 A1
- 公開日:2019/11/14
- 出願日:2019/5/2
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 585.00 390.00 780.00 F値 8.20 8.20 11.00 半画角 2.12 3.18 1.59 像高 21.64 21.64 21.64 全長 319.25 239.25 389.25 BF 123.14 101.37 127.73 実施例4 実施例5 実施例6 焦点距離 585.00 390.00 F値 10.99 8.20 半画角 2.12 3.18 像高 21.64 21.64 全長 334.87 250.00 BF 134.40 92.99
レンズ構成枚数が非常に少なく、実験的な要素が強い特許となっているようです。像高はフルサイズセンサーをカバーしていますが、F値が非常に大きいのでこのまま実用化するのは非現実的。
とは言え、1週間前に公開した「一眼レフ用超望遠単焦点レンズを想定したと思われる特許出願」の実施例と見比べると、全長はとても短くなっているのが分かります。もう少しF値が小さくなれば携帯性の良い用望遠レンズとなりそうですね。
以前からキヤノンは回折素子を使用した超望遠「800mm F5.6 DOや600mm F4 DOなど」「400mm F2.8 DOや300mm F28 DOなど」を検討している節があります。今回の実施例では前玉に大きな回折レンズを使用し、以前と比べて圧倒的に全長が短くなっているように見ます。回折素子を最大限有効活用し、小型化に大きく舵を切った超望遠を検討しているのでしょうか。
既にキヤノンは「EF400mm F4 DO IS II USM」を、ニコンは「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」など、回折素子を利用した超望遠レンズを投入。今回の特許がより焦点距離の長い超望遠レンズの小型軽量化を想定しているのだとしたら、今後DOレンズを使った面白いレンズが登場するかもしれません。
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