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センサーであおり撮影に対応するキヤノンの特許出願

2020年5月21日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開されています。センサーを意図的に傾けてチルトレンズのような効果を得たい場合の制御に関する特許出願ですね。監視カメラ用に見えますが、ボディ内手ぶれ補正搭載機で同様の機能を付けることが出来るのか気になる所。

  • 【公開番号】特開2020-76960(P2020-76960A)
  • 【公開日】2020年5月21日
  • 【発明の名称】撮像装置
  • 【出願日】2019年9月24日
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】撮影シーンに適したあおり角であおり制御を実行可能な撮像装置を提供する。

監視カメラを想定したと思われる特許出願ですね。イメージセンサーを傾けることでティルトレンズのような効果(ピント面が奥行方向に傾く)を得ることができるようです。
これがボディ内手ぶれ補正を搭載する一眼カメラで実現されるかどうか不明(ボディ内手ぶれ補正で実際にセンサーを傾けるカメラは存在しないはず)。応用してEOS R5に実装されると面白そうですね。とは言え、ボディ内手ぶれ補正の可動領域でどれほどの効果を期待できるのか気になる所。

現在、リコーイメージングのPENTAXシリーズはセンサーシフト式ボディ内手ぶれ補正を利用した「構図微調整」が可能。これは任意でシフト軸(光軸に対して垂直方向 X/Y)をずらすことが出来る機能です。基本的にはカメラを三脚に固定した状態で構図を調整するために利用しますが、わずかにシフトレンズのような効果も得ることができる機能です。このような機能は今のところPENTAXしか導入していません。(それにチルトは対応していません)キヤノンがこのような飛び道具を用意するとは思えませんが、個人的には期待したいところ。

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