2021年12月9日付けでニコンの特許出願が公開されています。1型センサー向け「10-100mm F4-5.6」を想定したような実施例を含んでいます。
概要
- 【公開番号】特開2021-185439(P2021-185439A)
- 【公開日】2021年12月9日
- 【発明の名称】変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法
- 【出願日】2021年9月7日
- 【分割の表示】特願2019-58466(P2019-58466)の分割
【原出願日】2012年10月23日- 【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン- 【課題】小型で、高い光学性能を有する変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法を提供する。
実施例1
- f 10.30 〜 97.00
- FNO 4.09 〜 5.81
- ω 40.21 〜 4.76°
- Y 8.19 〜 8.19
像高が8.1mm程度なので1型センサー向けの光学系であることが分かります。実施例のパラメータやレンズ構成を見る限りでは「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6」との関連性がありそうですね。これは将来的に1型センサーの光学系が登場することを示唆しているのではなく、なんらかの意図により過去の特許を分割しただけだと思われます。あまり期待しないほうが良いでしょう。
35mmフルサイズセンサーで言うところの27-270mmに相当する光学10倍ズームレンズ。これ一本で風景からちょっとした望遠の撮影まで様々なシーンに対応できそう。実用化された過去のレンズは重量が300gを切っているので携帯性も良好。沈胴構造を活かして縮長が70.5mmとコンパクトなのもGood。1型センサーで望遠F5.6は暗い(高速シャッターでISO感度が上がりやすい)ですが、動画撮影には今でも面白い選択肢となったかもしれませんね。
このレンズはディスコンとなった2021年現在でも現役で使用している人がいるらしく、Flickrのレンズ専用ページ(PD-ZOOMのほうですが…)には2021年に投稿された写真を見ることが出来ます。お世辞にもセンサー性能が良いとは言えませんが、明るい環境では十分な画質を維持しているように見えます。
今でもNikon 1を続けていたら、積層型2000万画素センサーと最新の被写体検出AFで面白いカメラが登場していたかもしれませんね。
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