2021年1月14日付けでオリンパスの気になる特許出願が公開されています。デュアルピクセル・クアッドピクセルセンサーを使ったオートフォーカスシステムに関する特許のようですね。
新カメラで新技術導入なるか?
- 【公開番号】特開2021-4989(P2021-4989A)
- 【公開日】2021年1月14日
- 【発明の名称】焦点調節装置および焦点調節方法
- 【出願日】2019年6月26日
- 【出願人】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社- 【課題】焦点調節を行いながら静止画を連写するにあたって、高速で連写を行いながら画質の劣化を防止するようにした焦点調節装置および焦点調節方法を提供する。
マイクロプリズム一つに対して複数のフォトダイオードを搭載しているデュアル・クアッドピクセルセンサーに関する特許出願ですね。民生用としてはキヤノンが実用化しており、ソニーやニコンも特許出願はしている模様。このオリンパスの特許出願はデュアルピクセルセンサーそのものの特許では無く、デュアルピクセルセンサーを使って追従AFを動作させるための仕組みに見えます。
従来はライブビューと静止画撮影の動作が異なり、切替のタイミングが必要だったものの、この特許では切替動作が発生せず、静止画連写の高速化が可能と述べています。今のところオリンパスの追従連写18コマ秒が最速ですが、この技術でどれほど高速化できるのか気になりますねえ。60fpsまで対応するのであれば凄い。
今のところオリンパスは2016年に登場した「OM-D E-M1 Mark II」の2000万画素センサー(121点オールクロス)を使い続けています。イメージセンサー更新のタイミングでデュアルピクセル・クアッドピクセルセンサーを採用したら面白い展開になりそう。
そもそも論として、このようなセンサーを調達できるのか?マイクロフォーサーズ・フォーサーズセンサーで実現できるのか?は気になるところ。
ちなみに1月14日には他のAF改善技術に関する特許出願が公開されています。これが現行モデルに実装されているのかどうかは不明。
- 【公開番号】特開2021-4934(P2021-4934A)
- 【公開日】2021年1月14日
- 【発明の名称】焦点調節装置および焦点調節方法
- 【出願日】2019年6月25日
- 【出願人】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社- 【課題】AF評価値を用いて焦点調節する際に、撮像感度、HPFカットオフ周波数、輝度レベル、撮像駆動モード等の条件データが変化しても、フォーカスレンズを正しい合焦位置に移動させることのできる焦点調節装置および焦点調節方法を提供する。
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