シグマ 70-200mm F2.8 DG DN OSは手振れ補正の効果がGM IIよりも優れている

Sony Alpha Blogがシグマ「70-200mm F2.8 DG DN OS」のレビューを公開。最高の選択肢はGM IIとしつつ、より効果的な手振れ補正や、望遠側に向かって良くなる解像性能などを高く評価しています。

Sony Alpha Blog：Sigma 70-200mm F2.8 DG DN

外観：GMと同じく優れたビルドクオリティ。レンズフードはネジ締め式で、フィルター操作窓もなくGMよりも不便。

構造：三脚リングは90度ごとにクリックできGMよりも良好。

携帯性：インナーズーム構造。GM IIより重いが、GM Iと同程度。

操作性：期待する全てのコントロールを備えている。

AF：標準的な被写体では非常に良好。接近時はミスがかなり多い。フォーカスブリージングは目立たず、パーフォーカルで素晴らしい。

MF：滑らかに回転するがリニアレスポンスではない。

マクロ：良好だがGM IIのほうが良好。

手ぶれ補正：ソニーやタムロンも非常に効果的。

解像性能：F2.8からVery good。望遠側で性能が低下するのが一般的だが、このレンズはむしろ良くなっている。200mmではF2.8からExcellent。隅も非常に安定してる。1段絞ると素晴らしい結果。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：とても良好な玉ボケだが隅で口径食。玉ねぎボケの兆候はわずか。後ボケは全体的に良好でとても柔らかい描写。

軸上色収差：とても少ない。

倍率色収差：とても少ない。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：70mmで中程度の糸巻き型、200mmで大きな糸巻き型。

周辺減光：F2.8で目に付き、F5.6で解消。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：このクラスではとても良好。

光条：F16で素敵な描写。

作例集：オリジナルデータ多数あり。

総評：手ごろな価格で全体的に優れている。エルゴノミクスやビルドクオリティ、演色性やボケはGM IIに匹敵し、40％低価格。手振れ補正に関してはGM IIよりも良好。主な欠点は重量と純正比でのAFで解像性能も若干劣る。強くおススメできるレンズ。

競合について：
・GM IIは価格を除けば最良の選択肢。
・タムロンG2は手ごろな価格で優れた性能。追従AF精度が欠点。
・タムロン35-150mmは個性的だが重くて大きく、部分的にボケが騒がしい。
・シグマはこの価格帯で最高のパフォーマンス。弱点は重量。

備考：

とのこと。
2023年12月発売のシグマ初となるミラーレス用70-200mm F2.8ズームレンズ。一眼レフ用と比べて大幅な軽量化を実現しつつ、最新設計で優れた光学性能を達成しているようです。また、今年から採用が進んでいる「HLA」駆動の高速AFや、効果的な手振れ補正システム「OS2」など、光学性能以外でも強化されている部分が多い。

Sony Alpha Blogのレビューでは全体的にとても良好な結果となったようです。Eマウントには強力なライバルが多いものの、価格を考慮すると光学性能やビルドクオリティ、AFなどバランスの良い選択肢。連写やAFを重視するならGM II一択と言ったところでしょうか。

シグマ 70-200mm F2.8 DG DN OS｜Sports 最新情報まとめ