7Artisans AF 50mm F1.8 はFE 55mm F1.8 ZAのようなボケが得られる手ごろなレンズ

Phillipreeveが「7Artisans AF 50mm F1.8」のレビューを公開。遠景における隅の性能がイマイチとしつつも、ポートレートでの全体的な解像性能と優れたボケ描写を高く評価しています。

7Artisans：REVIEW: 7ARTISANS 50MM 1.8 AF

外観：全ての表示は刻印のうえ塗装されている。プラスチック製フードが付属。

構造：金属とポリカーボネート製。更新用USB-Cポート。

携帯性：50mm F1.2 GMよりも僅かに短い程度。FE 50mm F1.8やFE 55mm F1.8は遥かにコンパクト。

操作性：絞りリングはクリック無し。F1.8とF2.0の間隔が長いが、目盛りと設定値は正確。AF/MFスイッチは少し緩い。

AF：日常的な使用で十分に正確。

MF：AFレンズとしては良好な抵抗感のフォーカスリング。リニアレスポンスでストロークは360度と少し長すぎる。

手ぶれ補正：

解像性能：遠景では中央と周辺はF1.8から非常に良好。ただし、隅はF5.6まで絞ってピークに達する。ポートレートの撮影距離では全体的に良好。接写時は少しソフトだが、F2.8まで絞ると非常に良好。

像面湾曲：

ボケ：レンズサイズのわりに口径食が強い。魅力的で二線ボケの兆候がない。FE 55mm F1.8 ZAのように優れた描写。

軸上色収差：強めに発生。FE 50mm F1.8やFE 55mm F1.8 ZAと同程度。

倍率色収差：複雑な光学設計のわりには目立つ。

球面収差：F2.8とF4の間でわずかなフォーカスシフト。

歪曲収差：ほぼ問題ない。わずかな陣笠状。

周辺減光：FE 55mm F1.8 ZAと同程度。FE 50mm F1.8よりも良好。

コマ収差：全体的良好な補正状態。

逆光耐性：開放ではフレアが発生しやすい。

光条：絞ると素敵な描写。

作例集：リサイズのみ。

総評：大きく重く、複雑なレンズ構成だが（遠景における）隅の性能は期待外れ。ただし、ポートレートでは優れた結果が得られ、ボケ味も優れている。手ごろな価格ながら優れたポートレートレンズ。

競合について：

備考：

とのこと。

国内でも3万円台で入手できる、手ごろな価格の50mm F1.8レンズですね。このクラスにはVILTROXやYONGNUOなどの競合製品が存在するものの、比較して価格が安く、MTFを見る限りでは良好な光学性能を備えているようです。ただし、レンズサイズが大きいので収納性や携帯性は見劣りすると感じるかもしれません。

Phillipreeveのレビューによると、遠景は隅の性能がイマイチでFE 50mm F1.8と同じ傾向となるようです。しかしポートレートの撮影距離では一貫性の高い解像性能が得られる模様。Dustin Abbottと同じくボケの質感を高く評価しており、ポートレートレンズとして優れた適正を備えているように見えます。ただし、軸上色収差が目立つ場合があるので、状況によっては少し絞る必要があるかもしれません。

Dustin AbbottはAF-Cや連写時の追従性について指摘していましたあが、PhillipreeveはAFについて特に問題は感じなかったようです。このあたりは他のレビューサイトも確認しておいたほうが良さそう。

7Artisans AF 50mm F1.8 最新情報まとめ