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α7 IVは改善すべき点もあるがハードのポテンシャルは全体的に向上している

Xitekがソニー「α7 IV」のレビューを公開。4K 60pがクロップされる仕様や圧縮RAW限定の10コマ秒連写を指摘していますが、画質・AF・動画・操作性などが全体的にアップグレードされていると評価しています。

Xitek:重定微?新基准 索尼α7 IV????

カメラの紹介

  • 2019年にα7R IVが登場して以降、長らく期待されていたベーシックモデルだ。α7 IIIの登場から3年後、ついにα7 IVが正式発表された。
  • ソニーは画質と性能をより高いレベルに押し上げ、α7 IIIによって確立した「ベンチマーク」を再定義したと主張している。
  • 新開発の3300万画素 Exmor RS CMOSセンサーとBIONZ XRプロセッサを搭載している。解像性能はα7Rに近い。
  • さらにファインダーやモニターがアップグレードし、連写性能やAF性能、動画機能も強化されている。

ビルド・外観

  • 外観は基本的にα7S IIIを継承している。丈夫で軽量なマグネシウム合金を使用。さらに再生可能プラスチックを使用して環境保護にも取り組んでいる。
  • 防塵防滴仕様が強化され、放熱性も最適化されている。

バッテリー

  • 2280mAhのNP-FZ100バッテリーを使用する。
  • ファインダーやモニタ、プロセッサーの関係で消費電力が高くなっているらしく、α7 IIIよりもバッテリーライフは低下している。

インターフェース

  • デザインは基本的にα7S IIIと同じだ。
  • フルサイズHDMI Aポートを搭載している。
  • 3.5mmマイク・ヘッドホンジャックを搭載している。
  • USB-C・Micro USBポートを搭載している。USB-Cは5GbpsのUSB 3.1 G1(UBS 3.0)ではなく、10GbpsのUSB 3.1 G2である。
  • メモリカードはデュアルスロットで、どちらもSD UHS-IIとCFexpress Type Aに対応している。

携帯性

  • 記載なし。

グリップ

  • 改善したグリップにより、より快適で安定した保持力を発揮する。

操作性

  • 静止画・動画・S&Qの切替レバーを初めて搭載した。これにより静止画と動画を素早く切り替えることが可能だ。慣れないうちは、上部の撮影モードダイヤルの操作と間違えてしまうかもしれない。
  • 露出補正ダイヤルが無くなり、カスタマイズ可能なダイヤルに置き換わっている。従来通り露出補正として使う場合は±3EVに制限されることなく、±5EVまで操作可能だ。まだ、クリエイティブルックなどの機能を割り当てることが出来る。
  • 背面のボタンレイアウトはα7S IIIと同じだ。

手ぶれ補正

  • 記載なし。

ファインダー

  • 368万ドットのOLEDファインダーを搭載している。
  • 解像度は前モデルの236万ドットと比べて1.6倍だ。同価格帯では主流の解像度である。

モニター

  • 3.0型 103万ドットのバリアングル式タッチパネルを搭載している。さらに「4:3」のアスペクト比だったモニタが「3:2」となっているので写真撮影に最適だ。
  • モニタを反転して自撮りに使ったり、収納時にモニタ面を保護することが可能だ。
  • モニタを側面に展開すると外部インターフェース接続と干渉する。この点で言えばチルト式のほうが使いやすい。

メニューシステム

  • α7S IIIと同じ新メニューシステムを採用している。
  • 動画モードでフォーカスを補助する「フォーカスマップ」機能を実装している。カラーブロックを使って深度を区別して表示することができる。
  • α7S IIIと同じくアクティブ手ぶれ補正モードに対応している。画角が狭くなるが、手ぶれ補正はより安定する。
  • フォーカスブリージング補正がソニーカメラで初めて実装された。フレームをトリミングすることで、ブリージングを抑えることが可能だ。ただし、対応するレンズは限られている。
  • 10個のクリエイティブルックを備え、8種類のパラメータで調整が可能だ。
  • RAWやJPEGに加えてHEIF形式の出力に対応している。
  • UVC/UAC対応のPC,スマートフォンに接続することで、ウェブカムアプリを必要とせずにストリーミングが可能だ。

オートフォーカス

  • フレームの94%を759点の像面位相差AFで対応している。
  • リアルタイム瞳AFを利用でき、α7 III比で検出精度は30%向上している。
  • マスクや眼鏡を着した状態でもスムーズに追従可能だ。
  • 人間以外にも、動物の瞳を検出することができる。動物が逆さまになっていても、正確に追従することが可能だ。また、鳥の瞳も検出できる。

連写性能

  • シャッター方式に関係なく、10コマ秒の連写撮影が可能だ。
  • ただし、10コマ秒を利用するには圧縮RAW・JPEGである必要がある。
  • ロスレス圧縮や非圧縮RAWの場合は毎秒6コマまで低下する。

高感度ISOノイズ

  • ISO 100-200で最高画質だ。
  • ISO 400-800でカラーノイズが見られない。
  • ISO 1600-3200でカラーノイズが発生する。
  • ISO 6400-12800でカラーノイズが増加し、JPEGではディテールの再現性に影響が出る。
  • ISO 25600を超えるとカラーノイズがさらに目立ち、ディテールに明らかな損失がある。
  • 全体的なノイズレベルはアッパーミドル機らしいものだ。

ダイナミックレンジ

  • 公称値は15stopsだ。
  • ±2EVの復元は良好だ。白飛びが無ければ、ノイズも発生しない。
  • 現在、ACRに対応していないので、将来的に追加調査が必要である。

仕上がり機能

  • 記載なし。

動画

  • Super35で4K 60pの全幅に対応している。
  • 4K 30pの場合は全幅の7Kオーバーサンプリングに対応している。
  • 4:2:2のカラーサンプリングで10bitの色深度に対応している。前モデルと比べて諧調性や後処理の柔軟性は大幅に向上している。
  • XAVC-SIやXAVC HS、XAVC Sなど複数のコーティングフォーマットに対応している。中でもALL-Iは後処理を効果的に実施することができる。H.265は圧縮率が高く、優れた画質をファイルサイズを抑えて撮影することが可能だ。
  • XAVC SIの撮影時はV90のSDカードかCFexpress Aカードが必要だ。
  • オーバーサンプリング時の4K画質はα7 IIIと変わらない。
  • フォーカスブリージング補正と電子手ぶれ補正をオンにすると画角が最も狭くなる。
  • ローリングシャッターの歪みは素早くパン回転すると目立つ。

総評

α7Cの登場で、α7 IVの価格帯は押し上げられている。α7 III(14,999元)よりも高い16,999元となっている。前モデルと比較して、画素数、プロセッサー、フォーカス、動画、EVF、モニターのすべてが程度の差こそあれ向上しており、新型CMOSセンサーと新プロセッサーの組み合わせにより、ハードウェアのポテンシャルが高まっている。

1000元の差があるキヤノンEOS R6と比較して、ソニーの優位性は主に画素数、金属ボディ、バッテリーライフ、フルサイズHDMIなどだ。約3300万画素は、静止画志向のユーザーには魅力的だが、4K 60pの全幅撮影や、ロスレス圧縮RAWでの高速連写に対応していないのは、このカメラが改善すべき点だ。 α7R IIIは約4240万画素の静止画に特化したモデルで、風景やマクロなどの高解像度の被写体に適しているが、フォローフォーカスや動画の面では新製品に及ばない。

  • 長所
    ・クラス最高の解像度
    ・4K 10bit 4:2:2
    ・強力な新プロセッサ
    ・アップグレードされたAFシステム
    ・強力なバッファ
    ・新メニューシステム
    ・バリアングルモニタ
    ・豊富なダイヤル操作
    ・クリエイティブルック
    ・フォーカスブリージング補正
    ・フォーカスマップ
    ・USBストリーミング
  • 短所
    ・全幅4K 60pは非対応
    ・ロスレス圧縮や非圧縮RAWの場合は6コマ秒連写
    ・背面モニタの解像度が少し低い

とのこと。
満を持して登場したα7無印シリーズの最新モデルですね。センサー・プロセッサ・コントロールレイアウト全てが一新され、α7 IIIとは全く別もののカメラに仕上がっています。フォーカスシステムは最新のアルゴリズムを導入し、動画機能も競合機種と肩を並べることができる性能まで向上。さらにフォーカスマップやブリージング補正など面白い機能も実装しています。

ISO感度ノイズやダイナミックレンジは追加検証が必要なっていますが、パッとみは2400万画素と同程度のパフォーマンスを備えているように見えます。検証が甘いダイナミックレンジにどのような変化があるのか気になるところ。また、10コマ秒の高速連写時はダイナミックレンジが狭くなる圧縮RAWを使う必要があり、撮影時の露出はα7 IIIと比べてシビアな管理が必要となりそうです。

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