DXOMARKがソニー「α7R V ILCE-7RM5」のセンサースコアとレビューを公開。6100万画素の高解像ながら、画質に関してクラストップのパフォーマンスを発揮するセンサーとなっている模様。
DXOMARK:Sony α7R V Sensor test
総合 色深度 DR 低照度ISO α7R V 100 26.1 14.8 3187 α7 IV 97 25.4 14.7 3379 α7R IV 99 26.0 14.8 3344 α1 98 25.9 14.5 3163 α9 II 93 25.0 14.0 3434 EOS R5 95 25.3 14.6 3042 Z 7II 100 26.3 14.7 2841 ソニーα7R IVの6120万画素 裏面照射型 CMOSセンサーは、DXOMARKスコア100を達成。ラボテストにおいてクラストップレベルのフルサイズセンサーだ。この高スコアは、Leica M11、Nikon Z 7II、Panasonic LUMIX S1Rなどのカメラと並ぶ総合3位であり、PENTAX 645Zの中判(33 x 44mm)センサーとわずか1ポイント、ハッセルブラッドX1D-50cと2ポイントの差だ。
全体的に非常に優れた性能だが、特にダイナミックレンジが見事だ。センサーのベースISO(ISO100)で測定した最大14.8EVsは、我々のデータベースで最高のものだ。最大色深度もISO100で26.1ビットと見事だが、DXOMARKスコア100クラスの中では低い方(26.0~26.4ビット)である。α7R Vは高解像であるにもかかわらず、低照度ISO(Sports)スコアで良い結果だ。パナソニックLUMIX S1Rと同等であり、低解像のNikon Z 7IIを大きく引き離している。
ポートレート α7R V・α7R IV・Z 7II(色深度)
- 当然のことながら、α7R Vとα7R IVの両センサーは、感度全体で非常に似た反応を示している。ベースISOで0.1bitの差は無視できるレベルである。
- ベースISOで最も優れているのは、ニコンZ 7IIセンサーだ。画素ピッチが広く、ベースISO 64が功を奏しているようだ。技術的には+0.3bitの差だが、そのレベルが目に見えることはないだろう。
- 3機種のセンサーはすべてデュアルコンバージョンゲインで、ISO200~400の設定の間のどこかから始まり、ISO800の設定に影響を与えるまで、3機種とも同様の改善を示している。3つのうち、最も反応が良好なのはα7R Vだ。しかし、その向上はニコンに対して+0.4~0.5bit、前モデルに対して0.2~0.4bitの差でしかない。
風景 α7R V・α7R IV・Z 7II(ダイナミックレンジ)
- 今回比較した3つのセンサーは、いずれもネイティブのベース感度で15stop(14.7-14.8EV)近くある。
- α7RシリーズはISO 100でニコンのISO 64と同じ広いダイナミックレンジを備えている。
- 3機種ともISO200-400で回路が切り替わるが、ISO 200ではα7R IVが他機種よりわずかに優位だ。
スポーツ α7R V・α7R IV・Z 7II(低照度ISO)
- 3つのセンサーはいずれもノイズをうまく処理しているが、SNR18%テストではそれぞれ微妙に異なる結果だ。
- α7R Vは、ISO 3200~12800の超高感度領域で他の2つのセンサーよりも画像がきれいで、Z 7IIに対して常に約+1dBのアドバンテージがある。
- ただし、それぞれのベース感度では、ニコンの方が+0.5dB高い。
結論
先代と同じ6120万画素のフルサイズCMOSセンサーが採用されたことは、まったく予想外のことではない。色深度や様々なISO設定でのダイナミックレンジなど、センサー出力に若干の違いがあるものの、修正はごくわずかだ。前モデルよりも値上がりしているが、世界情勢を考えると驚くべきことではない。シリーズの中で最も洗練され、完成度の高いモデルは、魅力的な選択肢であり続けている。
とのこと。
前モデルと同じく、6100万画素の解像増センサーながら優れたパフォーマンスを発揮するようです。風景撮影からポートレートまで、幅広いジャンルで高画質な結果を得たい場合には面白い選択肢となりそうですね。APS-Cクロップでも2600万画素で利用できるのは便利。
画質だけで言えば値下がりしているα7R IVのほうがコストパフォーマンス良好と言えるかもしれません。しかし、AF性能やカメラの全体的なレスポンスに価格差ぶんの価値があると感じたらα7R Vがおススメのようです。
ただ、今回はあくまでもセンサー画質の評価のみであり、ローリングシャッターやホワイトバランス/AEなど画質に影響お与える他の要素は加味されていません。AFは良好ですが、動体追従の性能が重要となる場合はα1のほうが良いのかなと(かなり高くなりますが)。
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