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ソニーα7S IIIはフルモデルチェンジで生まれ変わったフラッグシップモデル

Xitekが正式発表されたばかりのソニー「α7S III」について体験会での第一印象を掲載しています。新型プロセッサを使った新しいメニューシステムはサクサク動作するみたいですね。個人的に従来モデルのモッサリした動作が気になっているのでこれは期待大。

市場での競争力を高める1台

Xitek:??性能全面?化 索尼Alpha 7S III上手体?

  • ソニー第4世代のボディデザインを継承しており、大きく良好なグリップや大型のAF-ONボタン、AELボタンを備えているので快適なピント合わせが可能だ。さらに動画撮影を用意にするため、独立したRECボタンをカメラ上部に配置している。
  • 側方向へ展開するバリアングルモニタを搭載している。これはソニーのフルサイズミラーレスで初の導入だ。バリアングルモニタは動画撮影との親和性が高く、柔軟な角度でモニタを確認することが出来る。
  • モニターの解像度は優れており、メニューや再生時の明瞭度が高い。
  • メニューシステムが一新され、従来の水平スタイルから垂直式の配置へ変更となった。さらに静止画・動画モードによって組み込まれているメニュー項目が自動的に変化する。
  • メニューを実際に操作してみると、全体的な応答速度は非常に早く、特にタッチ操作の感度が良好だ。
  • 動画指向のミラーレスだが、他の可能性を十分に考慮して全く新しい電子ビューファインダーを採用した。0.64型 944万ドットのパネルを使っており、実際の見栄えも非常に良好だ。視野角は広く、解像度は非常に細かく、今のところ最高峰のEVFである。
  • SDカードとそれほどサイズが変わらないCFexpress Type Aに対応している。デュアルカードスロットはSD・CFexpress Aどちらも利用可能だ。ただし、SDカードでも最高クオリティのXAVC-SI・4K 60pに対応している。CFexpress Aが必要な場合はS&Qでの撮影時だけだ。
  • イメージセンサーの解像度は従来の1200万画素センサーから増加していない。ただし、表面照射型から裏面照射型へ切り替わり、高感度ISO性能が高まっている。解像度は低いが動画撮影では理に適っており、消費電力や圧縮処理が比較的小さく抑えられている。
  • 画像処理エンジンがついにアップグレードされた。この新しいBIONZ XRは全く新しいアーキテクチャを採用し、3つの新しい機能を実現している。
    1:AFと4K動画撮影の処理速度改善
    2:画質の改善・色再現の正確性
    3:メニューシステムのレスポンス改善
    新しいセンサー・エンジンの組み合わせで静止画でも動画でも優れたイメージングを備えている。
  • 動画撮影時のISO感度は80-409600で大部分の光環境で使用できる。そしてBIONZ XRの前世代よりも優れたノイズリダクションを利用可能だ。さらにS-Log3を利用することでダイナミックレンジが15+stopに達する可能性がある。
  • 4K 120pのスローモーション動画も録画可能だ。FullHDから4Kまでの全てに対応しており、大部分の動画ユーザーのニーズを満たすことが出来る。さらに4:2:2 10Bitの色深度に対応しており、より豊かな色レベルを記録することで後処理の柔軟性が高まっている。
  • 4K 120pのスペックだけでは不十分だ。このカメラは従来のXAVC S(H.264)を維持しつつ、XAVC HS(H.265)にも対応して作業効率を高めている。もちろんH.264が役に立つ場合もあるので、必要に応じて異なるエンコードを選択することが出来る。
  • さらにα7S IIIはXAVC S-Iファイル形式にも対応している。つまりALL-Intraである。XAVC SやXAVC HSで使用するLong GOPとは異なり、ALL-Intraは全てのフレームを記録・エンコードするので画質は向上する。ただし、この際のデータ量が増加する(?600Mbps)。
  • 新型センサーの採用により、像面位相差AFシステムも更新された。測距点は最大759点となり、カバーエリアは驚異の92%だ。同時に低照度AFは-6EVを達成している。
  • 体験会場で、非常に弱いスポットライトでもα7S IIIは素早く顔を検出してピントを合わせた。この優れたAF性能は役に立つはずだ。
  • さらに2つのAFカスタム設定により、撮影者はフォーカス速度を完全に把握することが出来る。
  • S-Logはグレーディングで役に立つが、よりエントリーユーザーに便利なカラープロファイルが用意されている。ソニーは従来のクリエイティブスタイルを一新し、クリエイティブルックを実装した。
    このモードは10種類の異なるカラーモードが用意されており、カスタマイズ可能な調整項目が3つから8つに拡張している。この機能を活用することで、面倒なポストプロダクションを避け、直接使える素材にすることが可能だ。
  • 強力な内部記録に加え、Atomos Ninja Vと接続することで16Bit RAW動画の出力に対応している。フルサイズHDMIケーブルを介し、ショートフィルムに適した高ビットレートのロスレス動画撮影を実現している。
  • バッテリーライフは常にユーザーの関心事だ。さらに動画では熱管理も重要となってくる。α7S IIIは大容量「NP-FZ100」バッテリーを使用し、約600枚の静止画を撮影可能だ。これはα7S IIの1.6倍である。さらにUSB-PD経由でボディ内充電にも対応している。
    熱対策は新しいグラファイト素材を用いた放熱構造を採用。熱伝導率に優れており、従来のボディ設計と比べて5倍も効果的だ。

ボディデザインに加え、メニューシステム、動画画質、フォーカス性能、バッテリーライフなど、ほぼ全ての側面がアップグレードしている。プロの動画ユーザーからアマチュアのエントリーユーザーまで使えるミラーレスだ。

とのこと。
8Kや6Kなど目新しい機能に飛びつかず、4K動画を極めたモデルとなったみたいですね。従来機の不満点だったオートフォーカス性能が改善し、8Bitまでだった4K動画がついに10Bitに対応。さらにα7シリーズとなるバリアングルモニタを搭載するなど、確かに新世代を感じさせるフラッグシップモデルとなっているようです。

個人的にスチル重視なので、Sシリーズには手を出しませんが、同じ処理エンジンを搭載したα7 IVやα7R Vが登場するのであれば積極的に検討したいところ。
サクサク操作できるメニューシステムは便利そうですねえ。コマンドダイヤル操作時に遅れて動作する絞り値なども改善されていると良いのですけども…。

α7S III デジタルカメラデータベース

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