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タムロン17-28mm F/2.8 Di III RXDは価格・サイズ・光学性能に妥協が無い魔法のレンズ

Lensrentalsがタムロン「17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)」のレビューを掲載しています。価格・サイズ・光学性能にトレードオフが見られず、部分的にソニーGMを上回る解像性能とのこと。

Lensrentals:MTF Tests of the Tamron 17-28mm and 28-75mm f/2.8 Di III RXD Lenses

タムロン「17-28mm F/2.8 Di III RXD」「28-75mm F/2.8 Di III RXD」のMTF結果を公開する。シグマ製品より手ごろな価格設定であり、ソニーGMの半値以下だ。しかし、コスト・サイズ・画質のうちどれかは犠牲になるものだ。このレンズはコスト・サイズに優れているため、画質は並みと予想される。しかし、我々はタムロンが奇跡を起こすことを願っている。実際にどうなっているのか見てみよう。

17-28mm F/2.8 Di III RXD

  • 基本的に3倍ズームは広角端・望遠端・中間域の3ポイントでテストするが、2倍ズームは広角端と望遠端のみでテストしている。ちなみに10倍ズームはテストしていない(旅のお供だが高解像では無いからだ)。
  • 17mmの中央は突き抜けたシャープさだ。そして広角レンズのわりには中央から離れたところもシャープさを保っている。しかし、サジタル・タンジェンシャルの分離に見られるように、かなりの非点収差が発生している。これは倍率色収差の影響もあるが、実際に非点収差も見られる。
  • 28mmは中央シャープネスが低下するものの、非点収差・倍率色収差が無くなる合理的なトレードオフとなっている。
  • 全体的にF2.8広角ズームとしては優れたパフォーマンスを備えている。
  • AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDとの比較
    フェアな比較では無いが、この画角が広く設計が難しいニコン製広角ズームは、(本当に良好な)初めての広角ズームレンズだった。タムロンの17mmとニコンの18mmを比べると、タムロンのほうが優れている。
  • EF16-35mm F2.8L III USMとの比較
    ニコンより新しく、タムロン寄りのズームレンジを備えている。広角端を見比べると互角の性能であることが分かる。価格はキヤノンが倍以上であることを考慮するとタムロンの勝利だ。
  • FE 16-35mm F2.8 GMとの比較(広角端)
    GMの半値でどれほど近い性能なのか?答えは「僅差」だ。中央はタムロンがよりシャープで、ソニーは非点収差が少ない。何を重視するかはあなた次第だ。
  • FE 16-35mm F2.8 GMとの比較(28mm)
    ソニーは24mm・タムロンは28mmでテストしている。この状況ではソニーが良好だ。しかし、半値のレンズとしてはタムロンもかなり良好な結果だ。
  • EF16-35mm F2.8L III USMとの比較(28mm)
    キヤノンとタムロンは同じような性能だ。

28-75mm F/2.8 Di III RXD

  • 2倍以上のズームレンズなので3点で測定している。
  • 28mmの中央シャープネスは並外れた性能だ。中央周辺も良好である。
  • 55mmは中央があまり良く無いように見えるが、中央周辺は維持されている。
  • 75mmは非常に平均的で許容範囲内だが、驚くような性能ではない。
  • 一眼レフ用28-75mm F2.8は非常に人気のあるモデルだったが、比較して新しいRXDは古いレンズを凌駕しているのが明らかだ。ずっと良い。それにも関わらず、我々はこの古い28-75mm F2.8を良いレンズと思っていた。
  • EF24-70mm F2.8L II USMとの比較
    広角端の性能はほぼ同じだ。カメラでテストした場合は違いが分からないはずだ。
    大部分の24-70mmと同じくどちらも望遠側で少し低下している。ただし、キヤノンは中央半分でタムロンより明らかに解像している。
  • FE 24-70mm F2.8 GMとの比較
    広角端ではソニーが僅かに有利、中間域ではさらにソニーが有利となる。望遠端はどちらも低下するがタムロンのほうが見劣りする。

個体差

  • どちらも広角端における中央領域のバラつきは少ない。
  • 28-75mmは55mmと75mmの中央だけ見ても個体差がかなりあることが分かる。どの個体にしても「凄い!」と呼べるものは無いが「かなり良好」な個体があれば「ソフト」な個体もある。

解像度の観点から「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は本当に良好なレンズだ。価格とサイズを考慮すると驚くほど良い。Eマウントの広角ズームで17mm始まりで十分ならば考慮する価値がある。「価格・サイズ・光学性能」が両立している魔法のレンズだ。

28-75mm F/2.8 Di III RXD」はリーズナブルで優れたレンズだ。このズームレンジが必要で、価格を重視している場合は素晴らしい選択肢となるだろう。純正ズームを買う価格でさらに単焦点レンズが買えそうだ。
75mmの解像度は、少なくとも絞り開放で満足できない人がいるだろう。しかし、お散歩や休日写真家にとって価格に対して十分な性能になると思っている。タムロン以外のレンズの多くは2倍以上高いレンズであることを思い出す必要がある。

いつも言っている事だが、これは解像度テストに過ぎない。レンズに興味がある場合は他のレビューも参考にしてみるべきである。ただし、このレビューで参考にしてほしいのは個体差だ。レビュワーによって意見が割れているとしたら、それは個体差である可能性を考慮すべきだ。

とのこと。
どちらも良好なF2.8ズームレンズのようですが、特に17-28mm F2.8は優れているみたいですね。「価格・サイズ・光学性能」のトレードオフが無いと高く評価していますが、敢えて言えばズームレンジの狭さが妥協点でしょうか?私もこのレンズを持っていましたが、望遠端でも28mmと言うのはなかなか使い辛いです。ズームレンズとして使うと少し不便と感じるので、焦点距離可変の単焦点レンズと思って使ったほうが良いかもしれません。
サイズが小さく、ズーム操作で鏡筒が伸びない(外装内で前玉が前後する)ので使い勝手が良いのもおススメしたいポイント。

28-75mm F2.8は17-28mm F2.8ほどでは無いもののコストパフォーマンスを評価していますね。今でこそシグマの競合レンズが存在するものの、登場当時はソニーGM以外に選択肢が無く、多くの人が買い求めたモデルです。かく言う私もその一人で、標準大口径としては軽量で使いやすかった記憶があります。ボケが少し騒がしく、軽いけどそれなりに全長が長かったのは残念。個人的には少し高価ですがシグマ「24-70mm F2.8 DG DN」がおススメ。

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