ニコンがミラーレスZシステムを発表しましたが、ロードマップ上にはマクロレンズの姿がありませんね。ひとまずFマウントのマクロレンズを使うしか無いようです。そこで今回は過去の「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F/2.8G IF-ED」に関するレビューをピックアップ。
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良いレンズだが高すぎる
*2007年のレビューであり、テスト機はNikon D200を使用しています。
- 手振れ補正とSWMを搭載する本レンズは100mmマクロレンズの中ではとても大きく、巨大な樽のようなレンズだ。
- フォーカスリングはとても大きく快適な使い心地だ。
- フォーカスリミッターは「FULL」「0.5m?∞」の設定が可能である。
- 頑丈な鏡筒は紛れもなくこのレンズの強みだ。
- 手振れ補正はおよそ3.5段分の補正効果だ。これはニコンが主張する4段分の補正効果いに近い。
- 解像度:
・中央:中央は高価なレンズに期待されるパフォーマンスだ。重要なことは絞り開放から40lpmmととても優れた性能であることだ。F5.6まで絞るとレコードに肉薄する解像性能となる。
・端:隅の画質も不満は見つからない。敢えて言うと、F2.8~F4でもう少し良好なMTFを期待していた人がいるかもしれない。- 色収差は良好に補正されている。しかし、フレームの左右で少し数値が異なった。
- マクロレンズらしく歪曲は小さい。(-0.27%)
- フレーム隅におけるコマ収差の影響は僅かだ。
- 非点収差はコマ収差と同じく5.7%と画質への影響は僅かだ。
- 周辺減光は絞り開放で問題(-0.82EV)となることがあるが、F4まで絞ると問題はほぼ解消する。
- 逆光耐性は平均的な性能だ。絞り値に関わらずフレアを発生させることが出来る。
- Nikon D200との組み合わせで高速かつ静かに正確に動作する。前ピン・後ピンの傾向は無く拍手喝采だ。
長所:頑丈で良好なビルドクオリティの鏡筒・フレーム全域で優れた画質・とても良好な色収差補正・小さな歪曲・非点収差が大きすぎない・優れたオートフォーカス・効果的な手振れ補正
短所:逆光耐性にやや問題がある・法外な価格設定
このレンズは間違いなく優れたカメラ機材だ。問題は100mmのマクロレンズの競争はとても激しいことである。手振れ補正搭載は大きな強みとなり、オートフォーカスはシグマ・タムロン・トキナーよりも優れている。
しかし、760ドルの価格設定は競合の倍となる値付けだ。個人的な意見としては値下がりしない限りサードパーティレンズのほうが売れると思っている。
とのこと。
注意すべきはこのレンズが登場した時点でニコンの一眼レフはDXしか存在しなかったこと。2007年にニコンは初のデジタルフルサイズ一眼レフ「D3」を発表しています。このためレビュー機はDXのNikon D200となっています。
DXイメージサイズで見る限りではとても良好なパフォーマンスのようですね。元からフルサイズ画角をカバーするレンズとして開発していたのか、それだけイメージサークルに余裕を持たせたマクロレンズとして開発したのか気になるところ。DX用としては確かに高すぎる価格設定ですねえ…。
それじゃあFXではどうなのか?と言うと…。
ボディが異なるので正確な比較ではないですが、画素数を出来るだけ合わせるとこんな感じ。価格設定はどれも似たり寄ったりですが、ソニーFE90mmが新しいだけにパフォーマンス良好ですね。さらに高解像センサーのカメラに装着しても付いていける性能を持っています。
比較してAF-SとEFは高画素機に装着しても伸び悩んでいます。Zカメラのために今からAF-S105mmの新品で買うのは悩ましいですね。サードパーティ製レンズが動くのであれば「SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD」のほうがZ 7の解像性能に応えてくれるかもしれません。
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F/2.8G IF-EDに関するレビュー・作例を集めるページはコチラ
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