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ニコン AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F/2.8G IF-ED 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F/2.8G IF-ED」の情報を収集しています。

更新履歴

  • 2017.11.11:全体的にレイアウトを更新
  • 2017.2.11:作例にKASYAPAを追加しました

データベース

レンズの特徴

中央解像力 とても良好
F4-F8
周辺解像力 ?とても良好
F5.6-F11
軸上色収差 問題無し 倍率色収差 とても良好
球面収差 問題無し コマ収差 極僅か
非点収差 良好 歪曲 極僅かな樽型
周辺減光 開放でやや目立つ
F4でほぼ解消
逆光耐性 強くない
AF 高速・正確 手ぶれ補正 ?約3.5-4段
ボケ傾向 前後のボケ…滑らか、玉ボケ…エッジが強調されやすい
備考 AFリミッター搭載・ナノクリスタルコート

購入早見表

AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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レンズソフトケースCL-1020
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レンズキャップ62mm LC-62(スプリング式)
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レンズフードHB-38
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フィルター購入早見表
プロテクト C-PL ND ソフト
X-CAP

レンズデータ

レンズ仕様

型式 ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-Sマイクロレンズ
焦点距離 105mm
最大口径比 1:2.8
レンズ構成 12群14枚(EDレンズ1枚、ナノクリスタルコート1面)
画角 23°20′(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
15°20′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時:
157.5mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算)
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
ピント合わせ IF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能
手ブレ補正 ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式
手ブレ補正効果:3.0段※CIPA規格準拠
VRモード:NORMAL
三脚使用時ブレ補正:無し
撮影距離目盛 ∞?0.314m、1ft(併記)
最短撮影距離 0.314m(等倍)
最大撮影倍率 1.00倍
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
絞り方式 自動絞り
最大絞り f/2.8
最小絞り f/32
測光方式 開放測光
フォーカス制限切り換えスイッチ FULL(∞?0.314m)と∞?0.5mの2段階切り換え
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 62mm(P=0.75mm)
マウントアダプターFT1適否 AF駆動可
寸法 約83mm(最大径)×116mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約750g

MTFチャート

AF-S VR Micro-Nikkor 105mm-mtf

レンズ構成図

AF-S VR Micro-Nikkor 105mm-lens

手振れ補正「VR」を搭載したニコン純正の中望遠マクロレンズ。

発売は2006年と今年で10年目になる古株レンズながら、当時は導入がはじまったばかりの手振れ補正を導入しているのは先見の明があったと言うことか。シフト振れには対応してないので、しっかりとマクロ撮影をする場合には三脚を使用の上でVRをオフにすると良いだろう。手振れ補正は3.0段分の補正効果としているが、3.0m以内の被写体に関しては接写するほど効果が落ちていくと公式にアナウンスしている。

マクロレンズながら、近接性能に加えて中景から遠景・無限遠での描写性能も優れている。レンズが前に繰り出さないインナーフォーカス形式を採用しておりAFは快速で、さらにフローティングによる近接補正も同時に行っている。レンズの全長が固定されているので取回しがし易い。

絞り開放ではやや甘さがあるものの、F5.6付近まで絞れば急速に描写性能が立ち上がってくる。その性能はF11まで維持されるので、被写界深度の調整でF値を操作しよう。周辺部が中央に追いついてくるにはF11程度まで絞り込んだ方良い感じだ。

ナノクリスタルコートを採用しているので逆光性能は良好。光源を背景にして被写体に接近するといった手法も楽しめる。

特殊レンズはEDレンズ一枚と必要最低限に抑えられており、自然なボケ味を楽しむことが出来るだろう。やや口径食は目立つ方なので、玉ボケを作る際にはその辺を考慮してフレーミングしよう。

フォーカスリミッターは「FULL」と「0.5~無限遠」となっている。近接する場合にFULLを使うしかない点がややマイナス。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED』というナノクリスタルコート採用の標準マクロレンズが存在するが、手振れ補正が搭載されていなかったり接写する場合にワーキングディスタンスを稼ぎにくかったりする。本格的にマクロ撮影を行いたいのであれば本レンズの方が使い勝手が良い。

競合レンズ

海外の評価

Lenstip

*2007年のレビューであり、テスト機はNikon D200を使用しています。

  • 手振れ補正とSWMを搭載する本レンズは100mmマクロレンズの中ではとても大きく、巨大な樽のようなレンズだ。
  • フォーカスリングはとても大きく快適な使い心地だ。
  • フォーカスリミッターは「FULL」「0.5m?∞」の設定が可能である。
  • 頑丈な鏡筒は紛れもなくこのレンズの強みだ。
  • 手振れ補正はおよそ3.5段分の補正効果だ。これはニコンが主張する4段分の補正効果いに近い。
  • 解像度:
    ・中央:中央は高価なレンズに期待されるパフォーマンスだ。重要なことは絞り開放から40lpmmととても優れた性能であることだ。F5.6まで絞るとレコードに肉薄する解像性能となる。
    ・端:隅の画質も不満は見つからない。敢えて言うと、F2.8~F4でもう少し良好なMTFを期待していた人がいるかもしれない。
  • 色収差は良好に補正されている。しかし、フレームの左右で少し数値が異なった。
  • マクロレンズらしく歪曲は小さい。(-0.27%)
  • フレーム隅におけるコマ収差の影響は僅かだ。
  • 非点収差はコマ収差と同じく5.7%と画質への影響は僅かだ。
  • 周辺減光は絞り開放で問題(-0.82EV)となることがあるが、F4まで絞ると問題はほぼ解消する。
  • 逆光耐性は平均的な性能だ。絞り値に関わらずフレアを発生させることが出来る。
  • Nikon D200との組み合わせで高速かつ静かに正確に動作する。前ピン・後ピンの傾向は無く拍手喝采だ。

長所:頑丈で良好なビルドクオリティの鏡筒・フレーム全域で優れた画質・とても良好な色収差補正・小さな歪曲・非点収差が大きすぎない・優れたオートフォーカス・効果的な手振れ補正

短所:逆光耐性にやや問題がある・法外な価格設定

このレンズは間違いなく優れたカメラ機材だ。問題は100mmのマクロレンズの競争はとても激しいことである。手振れ補正搭載は大きな強みとなり、オートフォーカスはシグマ・タムロン・トキナーよりも優れている。

しかし、760ドルの価格設定は競合の倍となる値付けだ。個人的な意見としては値下がりしない限りサードパーティレンズのほうが売れると思っている。

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