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Carl Zeiss Batis 1.8/85はコントラストが弱くポートレート向きの特性を持つレンズ【海外の評価】

Admiringlightがカールツアイス交換レンズ「Batis 1.8/85」のレビューを掲載しています。

Admiringlight

  • OtusやTouitシリーズと同じく滑らかなボディラインを特徴とするモダンなデザインだ。
  • 金属鏡筒に外観を損なわないゴム製のフォーカスリングとOLEDディスプレイを持つ。
  • 見た目よりも少し軽量だ。
  • α6000のような小型ボディと組み合わせると少しアンバランスだが、α7と組み合わせると良好だ。ただし、レンズ直径が太いためグリップとレンズの空間が狭まっている点には注意したい。
  • ゴム製のフォーカスリングは滑らかに動作し、減衰感は完璧だ。ただし、リブの無い滑らかなゴムの質感は個人的に好みでは無い。
  • 有機ELモニタはフィート、またはメートルでピント距離および被写界深度が表示される。特に無限遠側の表示はとても正確だ。
  • オートフォーカスはとても高速で静かである。
  • 手振れ補正はα7やα6000などボディ内手振れ補正が無いカメラと組み合わせることで2段分の補正効果がある。最も効果的な手振れ補正とは言い難いが、2段分の補正効果は便利と言えるだろう。
  • α7R IIと組み合わせても絞り開放からフレームの大部分がシャープである。四隅のみF1.8で少しソフトだ。絞ると四隅も中央と同程度にシャープな画質となる。
  • ボケは多くの状況で滑らかでニュートラルだ。玉ボケはとても僅かな縁取りと四隅で口径食の影響を受ける。特に騒がしい背景の小ボケ領域はレンズのコントラストが高いためボケが少し粗いと感じる。2線ボケやその他収差は感じられないため、騒がしい訳ではない。
  • 発色やマイクロコントラストは典型的なツアイスだ。ただし、ツアイスのポートレートレンズによくあるように、マイクロコントラストは他のツアイスレンズより少し弱めとなっている。これはポートレートに適した描写性能だ。
  • 倍率色収差は良好に補正されている。軸上色収差はあまり補正されていないが、実写でそれほど問題とはならない。
  • このレンズにおける欠点の一つは歪曲収差だ。JPEGやAdobeのソフトはプロファイルで補正されているものの、補正がオフの状態では糸巻き型歪曲を確認できる。一般的な撮影では目につかないかもしれないが、建築物など直線的な被写体では補正する必要があるだろう。歪曲補正はシャープネスにほとんど影響しない程度である。
  • 逆光耐性は程よいパフォーマンスだ。フレアによるコントラスト低下は最小限に抑えられているが、ゴーストが発生する可能性がある。

長所:優れたビルドクオリティとデザイン・高速で正確なAF・フォーカスリングの優れた滑らかさと減衰感・絞り開放からシャープ・美しいボケ・倍率色収差が極僅か・良好な発色とコントラスト

短所:フォーカスリングの質感・操作リングはもう少し太いほうが良い・中望遠レンズとしては糸巻き型歪曲が目立つ・場合によって色収差が目立つ・場合によって強いフレアが発生する・高価

レンズ口径を考慮すると短所が目立つものの、光学的性能の欠点としては軽微だ。キヤノンやニコンの同クラスと比較して1199ドルと高価なレンズだが、光学性能の優位性は明らかである。絞り開放からシャープでフラットなコントラストはポートレートに最適だ。

描写は一流の光学レンズに他ならない。私はこのレンズの描写に惚れ込み、購入するため貯金中である。

とのこと。

Sony Alpha Blogでも指摘しているようにコントラストが少し弱いようですね。風景撮影などには不向きな特性かもしれませんが、ポートレートに適していると言えるかもしれません。

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