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Mobile01がキヤノンの最新フラッグシップ一眼レフ「EOS-1D X Mark III」の徹底レビューを掲載しています。
Canon EOS-1D X Mark III 評測報告|好料滿載的旗艦機皇!
- 外観に大きな違いは無いように見えるが、よく観察するとトッププレート周辺に違いを見つけることが出来る。
- 重量は1DX2より90g軽量化を遂げている。ただしボディサイズは同じだ。
- DIGIC XはHEIF出力や20コマ秒のライブビュー連写、5.5K RAW動画、4K 60p動画に対応している。これによりフラッグシップ一眼レフのみならず、あらゆる撮影ニーズを満たすことが可能だ。
- 光学ファインダー時はメカシャッターだが、ライブビュー時は電子シャッターも利用可能だ。
- 従来通りモードダイヤルは存在しない。不便に感じるかもしれないが、最も信頼できるスタイルだ。
- シャッターボタンのフィーリングがこれまでと異なっている。全押し時に反発力があり、連写中にボタンの押し込み具合を把握しやすくなっている。
- シャッター耐久回数は40万回から50万回まで向上している。さらに電子シャッターを活用することで寿命を延ばすことが可能だ。
- カメラにはWiFi・Bluetooth・GPSと通信機能が一通り揃っている。さらにWFT-E9Dを装着することでIEEE802.11ac(5GHz)2×2 MIMO対応の高速通信を利用可能だ。
- 背面モニターは耐傷・防汚コートが施された210万ドットのタッチパネル液晶だ。1DX2と異なり、メニュー画面の操作やピンチイン・ピンチアウトの操作に対応している。
- EOSとしては初めてボタンイルミネーションに対応した。これにより暗い環境でもボタン操作が簡単となっている。点灯に対応しているボタンは「MENU・INFO・Q・再生・拡大・削除・保護」だ。
- 光学ファインダーの仕様は1DX2と同じだ。
- 「スマートコントローラー」の搭載には驚いた。ボタンには赤外線センサーが組み込まれており、パソコンのマウスを操作するようにフォーカスポイントを移動することができる。手袋を装着した状態でも滑らかに操作可能だ。
- スマートコントローラーは初期設定でオフとなっている。使いたい場合は設定画面を確認してみよう。
- カメラ下部のサブ液晶モニタでデュアルカードスロットの出力設定を確認することが出来る。
- 1DX2はCFast+CFだったが、1DX3はデュアルCFexpressカードスロットに変化した。書き込み速度が向上しており、1分以上16コマ秒連写を継続できる。さらに5.5K RAWの書き込みにも対応している。
- メモリーカードを使ってカメラ設定の出力・読出が可能だ。
- アクセサリーポートはカメラ左側面に集中している。
- バッテリーは引き続きLP-E19だ。古いLP-E4Nと互換性があるものの、連写速度が遅くなる可能性がある。消費電力が改善しており、1DX2と比べて2倍のバッテリーライフだ。
- 1DX2と同じ解像度(2000万画素)だが、新設計のGDローパスフィルターを搭載している。しかし通常の撮影で1DX2と解像力の違いを見分けるのは難しい。
- 高感度ISO画質はISO6400まで良好、そしてISO12800まで許容できる。1DX2はISO102400で色被りがは始まるものの、1DX3はISO8129200でも色被りが無かった。高感度ISO性能は全体的に優れている。
- ダイナミックレンジの違いを見つけるのは難しいが、シャドウ回復時のノイズ抑制は1DX2より良好だ。
- 肌の色調は1DX2と比べて暖色傾向だ。
- ピクチャースタイルの設定項目に「明瞭度」が追加されている。
- HEIFファイルの色深度は10bitだがファイルサイズはJPEGと似ている。今のところHEIFを活用できる場面は少ないので、RAWやJPEGを使うのがおススメだ。
- AFセンサーはEOS史上最高のパフォーマンスだ。測距点は191点と多く、1DX2の61点と比べて約3倍である。さらにクロスセンサーは155点、全点でF8対応だ。
- AFセンサーの処理速度は従来比40倍、密度は28倍だ。測光センサーも36万画素から40万画素まで向上している。
- ライブビューAFは水平90%×垂直100%をカバーしている。さらに多点測距時は最大525分割となり、EOS Rの143分割と比べて遥かに多い。1DX3が3869ポジション、EOS Rが5655ポジションと逆転しているが、これは単純にセンサー画素数の問題だろう。
- ライブビューは顔検出に加えて瞳検出にも対応しており、既存のEOSより優れている。
- 追従特性カスタマイズには「オート」が追加されている。
- 1DX2は14コマ秒連写を12秒しか維持できないが、1DX3は16コマ秒連写で1分以上の連写が可能だ。
- ライブビュー時に電子シャッターを使った連写モードはブラックアウトフリーとなる。
- 4K 60p動画はどのような画質でも最大連続撮影時間は29分59秒だ。
- 5.5K RAW動画を編集するには非常に高性能なパソコンが必要だ。
- 4K 60p使用にAIサーボが必要な場合はDCI 4K 60p(クロップ)を選ぶ必要がある。デュアルピクセルAFはとても滑らかに動作する。被写体が大きく動いても問題は無い。
- 4K・FHDに関係なくCanon Logを利用可能だ。RAW動画を活用できない多くのユーザーにとって最も一般的なソリューションとなるだろう。
デジタル一眼レフを限界まで押し上げた。現在このカメラに匹敵するカメラはほとんど存在しない。多機能で取り上げるポイントは多いが、何よりも追従性能と連写性能が際立っている。そして5.5K RAW動画も可能な映像機器に匹敵する動画機能を備えている。
最も気になるのはカメラの重量だ。このカメラとレンズ3本を毎日持ち歩く気にはならない。特にライブビューを使う際は首と肩を悲しませる。
デュアルピクセルCMOS AFはとても成熟しているので、このシステムを実装したミラーレスの登場が楽しみだ。
長所:マグネシウム合金ボディ・防塵防滴・ボタンイルミネーション・スマートコントローラー・デュアルCFexpress+16コマ秒で1分以上連写可能・ライブビュー20コマ秒連写・ライブビューで瞳AF対応・追従特性「オート」・5.5K RAW動画・4K UHD/DCI 60p・FHD 120p・明瞭度・WiFi・Bluetooth・バッテリーライフ
短所:HEIFが普及していない・ボディ内手ぶれ補正
Mobile01:Canon EOS-1D X Mark III 評測報告|好料滿載的旗艦機皇!
参考:シャッター比較
参考:スマートコントローラー動作確認
参考:ファインダーAF
参考:ライブビューAF
参考:顔・瞳検出
参考:ライブビューAF+20コマ秒連写
*HDMI出力先のレコーダーにやや問題がある模様。
参考:顔・瞳検出 実写
参考:動画撮影時のサーボAF
とのこと。
一眼レフらしく光学ファインダーを使っても、ライブビューでミラーレスのように使ってもトップクラスのカメラとして利用できるみたいですね。1DX2と比べてかなり高価となってしまいましたが、それだけの価値があるカメラに仕上がっている模様。このカメラが持つ機能を全て使いこなせる人は少ないと思いますが、「とりあえず1DX3持っておけば対応できる」という局面が多そうですね。
フルサイズでメカシャッターの連写速度が16コマ秒と非常に速く、さらにこの状態で1分以上連写できると言うのは凄い。高速書き込みに対応したCFexpressカードと組み合わせることで超速バッファクリアを実現していると思われます。連写重視であれば、高価なCFexpressカードへの大きな投資が必要であると注意したほうが良いでしょう。ただ、同じくCFexpressカードを採用したニコン「D6」のバッファ深度があまり改善していないところを見るに、1DX3のプロセッサー「DIGIC X」の処理能力も非常に高いのだろうと推測できます。
個人的に気になっているのは赤外線センサーを活用したスマートコントローラー。Mobile01の動作確認動画を見ると、微妙に遅延があるようにも見えますがとても滑らかな動作ですね。ミラーレスへの導入を期待していたのですが、開発発表のあった「EOS R5」には実装していないように見えます。今のところ1DX3特有の操作性となっていますが、将来的に下位モデルへ転用するのか気になるところ。
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