PhotographyBlogがキヤノン製一眼レフ「EOS-1D X Mark III」のレビューを公開。高解像な広告撮影を除き、様々な被写体でほぼ無制限の写真撮影が可能と評価。ただしコロナ禍で仕事が減る中、高価なカメラを投入する最適なタイミングとはならなかったと言及。
高解像な撮影以外はコレでOK
PhotographyBlog:Canon EOS-1D X Mark III?Review
- 最新のキヤノン最高級フルサイズ一眼レフカメラだ。新開発の2010万画素センサーと最新DIGIC Xプロセッサを搭載している。連写速度はライブビューで20コマ秒、ファインダーで16コマ秒に対応しており、バッファは最大でRAW・JPEG1000枚まで撮影可能だ。
- このレビューを執筆時点で、多くのプロフォトグラファーがパンデミックの影響で仕事が減っている。6,499.99ポンドのハイエンド一眼レフを投入する最適なタイミングとは言えないが、キヤノンは前向きに取り組んでいるようだ。
- このマグネシウム合金ボディの2010万画素センサー搭載モデルは、ライバル「D6」と同じく、間違いなく2020年東京オリンピックに間に合うように開発されてきたカメラだ。オーバーホールされたAFシステムとセンサーを搭載し、時にAF追従性能や画質、通信機能は劇的に改善している。
- さらにライブビューで追従20コマ秒の連写速度を実現しており、これは電子式・機械式シャッターで対応している。ファインダーを利用する場合は16コマ秒だ。
- AFセンサーは前モデルの28倍の中央解像度を備え、高精度なAFが必要な時に魅力的な選択肢となる。
- 次世代の画像フォーマット「HEIF」に対応している初のEOSカメラだ。このフォーマットでは10Bitの画像データをJPEGと同じファイルサイズで保存できる。
- 次世代のメモリーカード「CFexpress」を採用しており、従来のCFastと比べて3倍以上の書き込み速度を持つ。これにより、1000枚を超えるRAWの連続撮影に対応している。デュアルスロットのプロらしい仕様だ。
- WiFi/Bluetoothを搭載した初のEOS-1シリーズとなる。
- LP-E19バッテリーは光学ファインダー使用時にフル充電で最大2850コマの撮影が期待されている。
- モードダイヤルは存在しない。EOS-1シリーズではお馴染みだが、このようなシステムに慣れていないと、最初は戸惑うことだろう。
- 背面モニタは固定式だ。チルトやバリアングルは便利だが、堅牢性を考慮すると賢明は判断だと思う。
- 2020年のデジタルカメラとして、2000万画素の解像度は控えめに見えるかもしれない。ファイルサイズの平均は約10Mbだ。
- 高感度ISOでも鮮明でディテールに富んだ画質である。
- 色再現は忠実で自然な描写だ。彩度とコントラストは少しパンチがある。
文字通り機関銃のような音を奏でるフルサイズ一眼レフカメラだ。万人向けのカメラでは無いので、このカメラが本当に必要なのか見極めなければならない。価格だけでなく、ボディサイズに躊躇する人もいるだろう。サイズが気になる場合はミラーレスのほうが良い選択肢となる。
手袋を装着する人にとって、期待通り最高の道具となる。そして、看板広告などの解像度を求められない限り、あらゆるジャンルの撮影でほとんど限界を感じないカメラに仕上がっている。
とのこと。
新型コロナウイルスの影響でオリンピックが延期、フォトグラファーの仕事減は残念でした。鮮度は落ちてしまったかもしれませんが、来年の夏に開催できると良いですねえ。
カメラそのものの性能は非常に良好な模様。1D系の操作に慣れていないと使いこなすまで時間がかかりそうですが、慣れればあらゆるジャンルの撮影に対応できるポテンシャルは持ち合わせているように見えます。特にライブビューの20コマ秒の連写速度は凄いですね。メカニカルシャッターでこれほどのスピードを備えたカメラは他に見当たりません。電子シャッターの20コマ秒に対応したミラーレスカメラはいくつか存在するものの、メカニカルシャッターが必要となるシーンはまだまだ存在します。
個人的に新機構を導入したAF-ONボタン(スマートコントローラー)が気になるところですが、PhotographyBlogでは触れていません。ライブビューの操作はAFジョイスティックより使いやすそう。
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