DPReviewがキヤノンのAPS-C一眼レフカメラ「EOS 90D」のレビューを公開。現EOS 90D・旧EOS 80Dユーザーの私も全体的に同意できる内容となっています。
Like
- 競合他社に匹敵するダイナミックレンジ
- 高解像なAPS-Cセンサー
- 心地よい発色のJPEG
- 瞳検出を備えたライブビューAF
- 素敵な光学ファインダー
- クロップ無しの4K動画撮影
- ファインダーで10コマ秒連写
- 高画質なFHD動画
- 応答性の良いタッチパネル
- 優れたエルゴノミクス
- しっかりとしたカメラボディ
- 防塵防滴
- マイク・ヘッドホン端子
- 良好なバッテリーライフ
- WiFi/Bluetooth
- AFジョイスティック
Dislike
- 初期状態ではファインダーAFが不正確
- やや強めの初期設定ノイズリダクション
- ファインダーAFのカバーエリアが狭い
- 4K動画の画質
- ライブビューAF時の連写は7コマ秒
- 4K/FHDで24pが無い
- USB充電非対応
- 動画機能にログガンマなし
- 動画用電子手ぶれ補正で大きなクロップ
- 分かりづらいメニューレイアウト
- 限られたボタンカスタマイズ
- あまり見事な光学性能では無いキットレンズ
- ライブビューモードで最高のパフォーマンスを発揮する一眼レフカメラだ。
- 画質は着実に進化してり、APS-Cクラスで最高の解像性能に加え、優れたノイズ耐性を発揮する。初期設定のJPEGノイズリダクションは少し攻撃的だが設定で効果を弱めることが出来る。また、引き続きキヤノンのJPEGカラーはお気に入りだ。
- 理論上、新しくなった測光センサーにより光学ファインダーAFの信頼性が(EOS 80Dと比べて)高くなっているはずだ。しかし、EOS 80Dから引き続き採用している45点AFはカバーエリアが狭く、精度が低いため足を引っ張っているように思える。
- 対称的にデュアルピクセルCMOS AFを採用したライブビューAFは優れた精度とカバーエリアのシステムだ。静止画、動画どちらでも信頼性の高いパフォーマンスを発揮する。
- 4K動画はクロップしない仕様となったが、競合他社と比べてソフトに見える。後処理したい場合のログガンマ機能が無ければ、24pと言った選択肢も無い。ただし、FHD画質はしっかりとしており、マイク端子やヘッドホン端子、そして明瞭なバリアングルモニタは動画撮影における強みとなるはずだ。ただし、電子手ぶれ補正使用時には大きなクロップを伴うので注意が必要である。
- エルゴノミクスは優れており、快適なグリップと視野率100%の光学ファインダーは競合カメラと比べて一線を画している。また、きちんと配置されたコントロールレイアウトにしっかりとした防塵防滴仕様である。
- AFジョイスティックは便利だが、光学ファインダーに大きな改善が見られず、ライブビューAFはタッチ操作が可能となっているのであまり使わない。
- EOS 80Dと比較:
・ほぼ同じに見えるが、AFジョイスティックの追加やいくつかの改善点がある。どちらも似たような光学ファインダーAFだが、全体的な画質・ライブビューAFの信頼性・4K動画・バッテリーライフの点でEOS 90Dのほうが優れている。我々の見解としては価値のあるアップグレードだ。- D7500との比較:
・90DのRAW画質とライブビューAFが僅かに優れている。ただし、連写性能は遅くともファインダーのAF精度はD7500のほうが良好だ。4K動画の画質も優れている。ただし、動画撮影中にAFを使いたいのでればEOS 90Dのほうが良いだろう。- PENTAX KPとの比較:
・90Dよりも頑丈なボディであり、唯一ボディ内手ぶれ補正を搭載した一眼レフカメラだ。しかし、残念ながら4K動画非対応な上に時代遅れなAFシステムを考慮するとEOS 90Dのほうが万能だ。90Dはより優れた画質・連写速度・バッテリーライフである。- α6400との比較:
・どちらも優れたライブビューAFだが、ソニーのほうが信頼性は少し優れている。ただし、RAW画質はキヤノンのほうが良好で、明瞭で応答性のあるタッチパネルや優れたバッテリーライフである。その一方、4K動画や高速連写の点でソニーが有利だ。最終的にカメラの外観や操作性で選ぶと良いだろう。EOS 90Dはミラーレスであるかのように使った場合に最適なパフォーマンスを発揮する一眼レフカメラだ。競争力のある使いやすいライブビューAF・クラス最高の画質・コンシューマーに訴求力のある動画仕様を使い慣れた一眼レフボディに詰め込んでいる。EFレンズの資産がある、またはミラーレスに興味があっても導入する心構えがまだであれば賢明な選択肢となるだろう。その一方、使い慣れたフォームファクタを脱却し、EFレンズもあまり無ければより安価なEOS M6 Mark IIが良い選択肢となるだろう。
とのこと。
現在、私もEOS 90Dのレビューを進めていますが全体的に同意できる内容となっています。「もうレビュー書かなくてもコレ紹介すればいいんじゃない?」と感じるほど。
DPReviewが指摘しているように光学ファインダーはEOS 80Dからあまり進化しているとは感じず、逆にライブビューAFは最新のミラーレスカメラと比べても遜色の無いパフォーマンスとなっています。特にここ最近のキヤノンは瞳AFのサーボ対応に加えて検出精度や表示速度の改善も図っており、旧世代のキヤノンDPAFと比べて見違えるような出来となっています。まだEOS 90D・EOS M6 Mark IIを触ったことがないのであればぜひ最寄りのカメラ店で確認して欲しいところ。
一眼レフカメラの中では間違いなく最高のライブビューAFと言えることが出来ると思います。逆に「このカメラは一眼レフである必要があるのか?」と言う疑問が浮き出てくると同時に、ベストなパフォーマンスを発揮できるライブビューに最適なレンズが少ないと悩むことに…。
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