スポンサーリンク
IMAGING RESOURCEがキヤノン製一眼レフカメラ「EOS 90D」のレビューを公開しています。
Canon 90D?Review
カメラの紹介
- 同時発表したEOS M6 Mark IIと同じ3250万画素のAPS-C CMOSセンサーを搭載している。M6 IIの14コマ秒連写は備えていないが、大きなグリップと豊富な物理コントロールを備えている。
- EOS 80Dと良く似たカメラだが、部分的に幅が広くなり、少し軽くなっている。注意深く観察しないと分からない差だ。
- 3250万画素となり、画素ピッチは2400万画素の85%ほどだ。画像処理エンジンはEOS 80DがDIGIC 6だったことを考えると、2つほど(6+、7)飛び越えて最新世代の「DIGIC 8」を搭載している。
- 新型センサーとプロセッサーの組み合わせにより、追従AFで最大10コマ秒の連写に対応している。これは7D Mark IIに匹敵するものだ。さらにライブビューで11コマ秒の連写が可能である。
- 高解像だがバッファは7D Mark IIや80Dと同程度だ。
- ファインダーAF用センサーは80Dと同じだが、EOS iTRに対応しているので顔検出が可能である。
- 像面位相差AFはプロセッサーの更新により改善している。
- メカシャッターはEOS 80Dと同じに見えるが、電子シャッターにより1/16000秒の最高速度を利用できるようになった。
- ポップアップフラッシュは手動で持ち上げる必要ができたものの、仕様はほとんど変わらない。
- ファインダーと背面モニターはEOS 80Dと同じに見える。
- 4K動画に対応したうえ、クロップはほぼ無い。これがピクセルビニングなのかどうかは不明だ。
- WiFiに加えBluetoothも利用可能となった。
- バッテリーは引き続きLP-E6Nを使用する。
Part I
- デジタルカメラはあらゆる形とサイズで市場に出回っているが、快適でバランスの取れたカメラはEOS 90Dのような一眼レフに勝るものは無い。
- EOS 60Dから無くなってしまったジョイスティック型マルチコントローラーが復活している。個人的にジョイスティックは大好きだが、方向ボタンと機能を分離することが出来ないのは残念だ。
- EOS 80Dとグリップサイズに違いは無いが、僅かにグリップしやすいデザインへと変化している。
- ジョイスティックとグリップ以外のデザインや操作レイアウトはほぼ同じだ。馴染みのある心地よいグリップとクリアな光学ファインダー、健全なボタン・ダイヤル配置の古典的な一眼レフカメラである。
- EOS 90Dの画質は全体的に満足のいくものとなっている。低ISOではRAWから正確な色再現と優れたダイナミックレンジを引き出すことができ、シャープなディテールを持っている。
- ローパスフィルターを搭載しているので、レンズがシャープだったとしてもローパスフィルターレスのような切れ味は出ない。しかし、全体的に見ると非常に優れたディテールだ。
- 高感度ISOの画質はとても良好だが際立ったものでは無い。ISO800-1600でもイメージから予想より少し多めのノイズが見られる。JPEG出力のノイズリダクションは強めでディテールが溶けやすいので注意が必要だ。
- 全体的に見て、画質は特に低感度ISOで優れている。屋外・風景・ポートレート・日中に適している。
Part II
- ISO 800?1600の程よいISO感度で予想より多くのノイズが目に付いた。
- EOS M6 Mark IIとセンサーが同じなので画質もよく似ている。
- キヤノンが素早く24p動画に対応してくれたことは称賛したい。
- 画質はM6 IIと同じだが、個人的には光学ファインダーの一眼レフで撮影したい。コンパクトさ重視ならM6 IIを選ぶと良いだろう。
- 低照度性能はとても優れている。光学ファインダーで夜間も見やすく、AFエリアの操作も簡単だ。
- ISO 6400までとても使いやすい画質で、場合によってISO 12800も実用的だ。そうは言ってもISO 3200でもノイズの影響は目立つ。
- ISO 25600や51200は避けたほうが良い。
- M6 IIと比べて少し露出オーバーとなる傾向がある。
- 低照度時のWBがとても優れている。
- 低照度でもオートフォーカス性能はとても優れている。暗所で被写体のコントラストが低い場合を除き、オートフォーカスは高速で正確だ。
- M6 IIはマイク端子しかないが、90Dはヘッドホン端子も備えている。
- 4K動画のディテールは良好だ。一部のカメラで問題となるモアレは発生しない。フォーカスは滑らかでとても高速だ。
- スローモーション動画に対応しているが、解像度やフレームレートは限られている。音声は記録されないので完全無音だ。
総評
一見すると古き良き一眼レフだ。快適なエルゴノミクスと耐久性、そして多くの物理的なコントロールを備えている。多くのフォトグラファーに馴染みのある一眼レフカメラとなるだろう。
内部的には大きく改善している。AF・連写・動画仕様で多くの改善点があり、EOS 80Dを簡単に上回り、7D Mark IIに匹敵するパフォーマンスを備えている。3250万画素のAPS-Cセンサーは優れた画質だが、このセンサーフォーマットに3250万画素は少し過剰と感じる。ローパスフィルタ?を搭載しているので、解像性能のポテンシャルを出し切れていない。
いくつか欠点もあるが、素晴らしい写真や満足のいく動画を撮影できるカメラだ。最も厳しい被写体以外には対応できる優れたオートフォーカスを備え、キヤノンらしいエルゴノミクスとビルドクオリティである。
EOS Kissや80Dからの乗り換えに検討する価値がある一台だ。
長所:
ーM6 IIと同じく最高解像度のAPS-Cカメラ
ー特に低感度ISOで良好な画質
ー高感度ISO感度もまともな画質
ー80Dと同等のダイナミックレンジ
ーC-RAW
ーファインダー・ライブビューで優れたAF
ー動画に最適なDPAF
ーこのクラスとしては優れた性能
ー高速起動
ーシャッターラグが小さい
ー追従10コマ秒連写
ー1/16000秒対応
ー十分なバッファ深度とバッファクリア
ーUSH-II対応
ー防塵防滴
ーエルゴノミクス・優れた操作性
ージョイスティックの再導入
ーレスポンスの良い背面モニター
ー4K動画
ーFHD 120p
ーHDR&4Kタイムラプス
ーバッテリーライフ
ー3.5mmマイク&ヘッドホン端子
短所:
ー高感度ISOとDRは最高のAPS-Cに匹敵しない
ーシャープなレンズでもローパスフィルターレスのカメラより少しソフト
ーライブビューの追従AFは7コマ秒連写
ーALL-Iでの動画撮影が不可
ーMP4出力のみ
ー30分の連続撮影制限
ースローモーション動画はFHD 120p固定
ーシングルSDカードスロット
ーボディ内バッテリー充電非対応
とのこと。
私もEOS 80DからEOS 90Dに乗り換えましたが、確かに良いカメラです。
「一眼レフ」として使うと7D Mark IIと似た高速連写を楽しむことができ、マルチコントローラーの復活で操作性も改善しています。UHS-II対応のSDカードとC-RAWの組み合わせでバッファクリアが早いのもGood。
ライブビューを使えば「ほぼミラーレス」と言っても過言では無いパフォーマンスを備えています。高速AF(瞳AF含)・高速連写・動画仕様・高速電子シャッター・軽快なタッチパネルなどなど…。特にナノUSM駆動のレンズと組み合わせた時のAFが凄い。
問題は3250万画素のセンサー解像を余すことなく使い切れるレンズが少ないこと。IMAGING RESOURCEは「ローパスフィルターで解像性能がスポイルされている」と評価していますが、おそらくレンズ側の問題じゃないかと邪推。
単焦点レンズでも絞り開放が甘かったりするので悩ましいところ。個人的におススメは「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」。これは絞り開放から切れ味抜群でEOS 90Dの高解像を活かすことのできるレンズだと思います。
EOS 90D ボディー | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
EOS 90D EF-S18-135 IS USM レンズキット | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
サイト案内情報
EOS 90D関連記事
- LUMIX S PRO 50mm F1.4 レンズレビューVol.5 ボケ編
- 2024年のカメラ関連 ブラックフライデーセール情報まとめ
- サムヤンの新しいフルサイズ用レンズは小型軽量された「AF 35mm F1.4 P」になる?
- サムヤンがAPS-C・フルサイズ用の交換レンズ新製品を予告
- FE 28-70mm F2 GM は史上最高のレンズのひとつ
- 富士フイルムがF-log2 Cに対応するX-H2S・X-H2・GFX100 II用の最新ファームウェアを公開
- 【予約開始】シグマがRFマウント用のAPS-C単焦点レンズ4本の発売日・発売時期を告知
- LUMIX S9は分解が比較的簡単でシンプルなカメラ
- 「α1 II」と「α1」の外観やスペックの違い
- DPReviewが α1 II のサンプルギャラリーを公開
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。