Dustin Abbottがキヤノンのフルサイズミラーレス「EOS R」のレビューを掲載しています。
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欠点もあるが悪く無い選択肢
*総評のみ、詳しくはDustin Abbott:Canon EOS R Reviewを参照してください。
EOS Rは明らかに他社より遅れを取っている領域(ボディ内手振れ補正・動画・低速連写・シングルカードスロット)のために、静かなる革新(RFレンズ・センサー保護・コントロールリングなど本当に有用な革新)を見落としている。キヤノン製カメラはスペックシートよりも優れたカメラであることが多く、このカメラにもそれが当てはまる。
しかし、異例にもEOS Rはエルゴノミクスで失敗している。これは基本的にキヤノンの強みとなる分野だ。革新的なタッチバーは少なくとも私の観点から見ると失敗しているように見える。しかし、いつもより高度なカスタマイズや優れたタッチモニタ、そして私が見た中では最高のグリップを備えたミラーレスだ。
そしてこれまで以上に正確で広く、驚くほど高速な像面位相差AFは信じられない程低照度AF性能を誇っている。そしてアダプターはなんとEF-Sに対応し、オートフォーカスはほぼ完璧に動作する。しかし、オートフォーカスの有効性はEOS Rの遅い連写性能のために制限されている。キヤノンミラーレスAF性能の真価を評価するにはキヤノンが素晴らしいアクション向けミラーレスを作るまで待つ必要がある。
EOS Rは絶対的な意味でとても優れたカメラだ。多くの点で期待したより成熟した最初のミラーレスである。しかし、他社と比較するとソニーα7第3世代に対して遅れを取っているように感じる。
すでにキヤノンレンズを多く所有しているのであれば、EOS Rを選ぶ真っ当な理由がある。しかし、私はRFレンズが実に興味深く感じる。最初の4本はどれも興味をそそり、飛び出してくるレビューはどれもそれらが本当に優れているということだ。
EOS Rそのものはまだまだ発展途上のように感じるが、RFマウントレンズは他に無いエキサイティングで新しい創造性の波を作り上げた様に見える。EOS Rは市場で最良の選択肢であるとは思わないが、確かに悪い選択肢では無い。
長所:優れたグリップとしっかりとした作りのカメラ・コントロールリングによる汎用性・RFレンズの存在・革新的なアダプター・アダプター経由のEFレンズパフォーマンス・電源オフ時のシャッター閉幕によるセンサー保護・極めて高速で正確なAF・キヤノンのカラーサイエンス・C-logとより良好な動画コーデック
短所:ボディ内手振れ補正無し・追従連写時のコマ速は競争力が無い・タッチバーや他いくつかの点でエルゴノミクスに失敗している・×1.7の4Kクロップ・1080pで120fpsが無い・シングルカードスロット・USB充電は他社よりも限定的
とのこと。
私も手持ちのEOS Rで色々とレビューしてきましたが、概ね同じような印象です。なんだかんで使いやすいし(タッチFnバーを除く)、RFレンズが確かに面白い。最大の懸念材料であるタッチバーも割り切って使えば、まあ使えなくも無いですし(マルコンの代わりとはいきませんが)。
価格を考えるとまずまずバランスの取れたカメラじゃないかなと感じます。Dustin Abbott氏が述べているような短所が特に気にならなければ買っちゃってOK的なカメラ。USB充電の電源先を選ぶのはちょっとどうにかして欲しいですね、ユーザーとしては。
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