IMAGING RESOURCEがキヤノン「EOS R10」のイニシャルレビューを公開。通常の2420万画素 APS-C CMOSセンサーですが、大部分の状況で電子シャッターは問題なく使うことが出来たと述べています。
IMAGING RESOURCE:Canon EOS R10 Hands-on Preview
- EOS Rシステム初となるAPS-Cカメラだ。
- 手ごろな価格で小型軽量なR10はM6 Mark IIと同じユーザー層をターゲットにしている。
- 新型2420万画素センサー、DIGIC X、R3譲りのAFシステムを搭載して、Kiss X10と同程度のサイズでより軽量だ。
- 小型軽量ながらハイクオリティな作りと感じる。大部分はプラスチック製だが、決して安っぽくはない。
- 立派な作りだが、EOS R7を隣にして比べると差があると感じる。
- 残念ながら防塵防滴仕様ではない。
- 優れたエルゴノミクスでハイアマチュアも満足させる豊富なコントロールを備えている。
- グリップはR7ほど深くないが、私のように中くらいのサイズの手ならばうまくフィットする。大きなズームレンズを装着しても快適に保持が可能だ。
- 人差し指と親指で操作する二つのコマンドダイヤルを搭載している。
- キヤノンユーザーにはお馴染みの背面ホイールは無いが、親指操作のリアダイヤルもシンプルで簡単に操作できる。
- ポップアップフラッシュを搭載している。
- キヤノン製カメラで、このクラスとしては珍しくジョイスティックを搭載している。
- ファインダーはR7と同じ解像度だが、倍率は少し小さい。
- 背面モニタはR7より低解像だ。
- R7とは異なるが、2420万画素 CMOSセンサーは常用ISO感度100-32000をカバーしている。HEIF出力やHDR PQにも対応している。
- 低ISO感度では優れたディテールと発色で自然な見た目の静止画をが得られる。
- 初期設定でも彩度は高すぎず、色鮮やかで、解像力は良好だ。
- 新型センサーだが、従来通りの設計であり、積層型ではない。読み出し速度はEOS R3ほどではなく、高速移動の被写体を電子シャッターで撮影するとローリングシャッター歪みの効果が発生する。
- ローリングシャッターは大部分の場合に問題とはならなかった。
- 注目すべきはEOS R3から多くを継承したAFシステムだ。特に被写体検出・トラッキングAF機能が注目に値する。
- R3ほど高速処理できないが、実写で見事なAF性能を発揮する。被写体を素早く検出してピントを合わせることが出来た。
- メカシャッターで15コマ秒、電子シャッターで23コマ秒の高速連写が可能だ。
- 動画は4K 30pやFHD 120pに対応している。4K 30pは6Kオーバーサンプリングが可能だ。
- 技術的には無制限の動画撮影が可能だが、オーバーヒートの問題で60分の撮影制限があると述べている。
- EOS RPやM6などで使用しているLP-E17バッテリーを使用する。
- バッテリーコンパートメントの隣にはSD UHS-IIに対応するシングルカードスロットを搭載。左側面にはHDMI DやUSB-C、3.5mmマイクポートを搭載している。
- Appleデバイスと互換性があり、MFiケーブルを使用すると画像や動画を直接インポート可能だ。
とのこと。
完全な新設計の2420万画素センサーではないと言われているEOS R10のイメージセンサーですが、電子シャッターでも大部分の撮影で問題なく利用することが出来るようです。とは言え、スポーツや野生動物が高速移動する瞬間などは難しいかもしれませんね。その場合は23コマ秒の高速連写を利用できませんが、それでもメカニカルシャッターでローリングシャッターの影響を気にすることなく15コマ秒の高速連写を利用可能となっています。このクラスのAPS-Cミラーレスで気軽に15コマ秒のメカニカルシャッターを利用できるのは凄いですねえ(多くのカメラは10~12コマ秒)。
小型軽量で比較的低価格のボディですが、リアコマンドダイヤルやジョイスティックを搭載しているのは嬉しいポイント。ファインダーやモニターのスペックは価格なりですが、許容範囲内に収まっているように見えます。新型のマルチインターフェースシューやボタンカスタマイズに対応しているんもGood。
注意すべき点があるとすれば、小型バッテリーであるLP-E17を使用しているので継続して撮影するには少し心もとないこと。予備バッテリーか充電可能なモバイルバッテリーを用意しておきたいですねえ。また、高速連写に対応しているものの、RAWを使った際の連続撮影枚数には限りがあります。高速連写で撮影枚数も重視する場合はEOS R7も検討したほうが良いかもしれません。
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