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キヤノンEOS R100は綺麗な写真が撮れるが妥協点が多すぎる

DPReviewが「EOS R100」のレビューを公開。小型軽量で手ごろな価格ながら綺麗な写真が撮れると評価しつつ、それにしても妥協点が多すぎると指摘しています。へそくりを足してでもEOS R50を購入する価値があるとも述べています。

DPReview:Canon EOS R100 review: Rebel-like mirrorless camera, cheap but cuts corners

  • キットレンズ付きで500ドル以下で販売されているカメラとしては必要十分。
  • とはいえ、古いテクノロジーで追加機能が無く、いくつかの妥協点がある。
  • 2023年のカメラにタッチパネルが無いのは大きな失望。
  • できるだけお金をかけたくないのであれば、R100はとてもいい写真が撮れ、持ち運びも簡単。
  • とはいえ、購入資金にへそくりを足すことで、もっともっと素敵なカメラ、EOS R50を手に入れることができる。
  • 上位機種を買ったとしても、RF-Sレンズの数が少ないという点にぶつかる。数あるRFレンズはR50やR100には不釣り合い。
  • ミラーレスの世界に参入したいなら、キヤノンEOS R100は最も安価な方法の1つ。
  • 私たちが飛びつくようなカメラではないが、「きれいな写真を撮る」という本来の役割は果たしている。しかし、全体的には、撮影体験に悪影響を与える妥協点が多すぎるため、お勧めすることはできない。

コンパクトなEOS R100は、最も重要な使命である「高画質な写真を撮ること」と、「長持ちするバッテリーを持つこと」では素晴らしい仕事をする。しかし「お手頃価格」を実現するために多くの手抜きがされているため、ビデオグラファーやアクションフォトグラファー、タッチパネルを好む人には向いていない。お金に余裕がないのでなければ、もう少し高性能なカメラに買い換えることをお勧めする。

競合機種

  • 最新のキヤノンミラーレスシステムを求めるなら、EOS R50を購入する価値がある。オートフォーカスはより洗練され、動画機能も向上している。バリアングル式のタッチパネルも搭載しており使い勝手も良い。
  • ソニーα6100も一見の価値があるカメラ。R50よりも高価で、5年前の製品だが、まだ競争力がある。センサーは信頼性が高く、オートフォーカスは優秀で、4K動画はより高解像だ。EVFとバッテリー寿命は、同クラスの機種よりも大きく優れている。ただし、4K撮影時に大きなローリングシャッターに悩まされ、インターフェースもあまり洗練されていない。キヤノンのAPS-Cミラーレスとは異なり、Eマウントカメラには多くのレンズが用意されている。
  • OMシステム(旧オリンパス)のE-M10 Mark IVは、多くの物理的コントロールを備えた魅力的なマイクロフォーサーズカメラ。センサーが小さいため画質は他のカメラにやや劣り、オートフォーカスシステムも信頼性に欠ける。それでも、ボディ内手ブレ補正、ノンクロップ4K動画、高速連続撮影が可能で、それを補って余りある。マイクロフォーサーズのレンズシステムも充実している。

とのこと。
2023年6月に登場。EOS Rシリーズの中では最も手ごろな価格で入手でき、おどろくほど小型軽量なボディサイズを実現しているカメラですね。ただし、カメラのコアの部分(センサー・プロセッサ)はやや古く、タッチ操作非対応、USB充電非対応などいくつか注意点が存在します。カメラの知識がある人からすると、多少の価格差を考慮してもEOS R50のほうが良い買い物と感じるかもしれません。とは言え、全く知識のない人からすると、高度な機能や性能を省略したEOS R100が適している可能性もあります。個人的には最低でもR50かなとは思いますが…。

DPReviewのレビューでは、手ごろな価格で小型軽量ながら良好な画質と評価。ただし、タッチ操作非対応や固定式のモニタ、時代遅れの動画機能、限られたレンズの選択肢など多くの欠点を指摘しています。購入資金を足してでも、EOS R50や他の競合製品を検討したほうが良いとも言及。ここ最近の同紙におけるカメラレビューとしてはかなり辛口ですが、他のレビューサイトも同様の傾向が見られます。

個人的にもDPReviewに概ね同意ですが、キヤノン自身もそれは分かっているはず。それでもエントリー層にはこれで十分と判断したのでしょうか。余計な機能を省き、ユーザーが迷わず操作できるという点では機能の省略は一つの選択肢となるのかもしれません。

キヤノン EOS R100 最新情報まとめ

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