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キヤノン EOS R100は妥協点が多すぎるカメラ

Phototrendが「EOS R100」のレビューを公開。小型軽量で低価格ながら洗練されたデザインで良好な画質と評価。その一方でタッチ非対応、固定式モニタ、バッテリ充電不可など妥協点が多いと指摘。

Phototrend:Test Canon EOS R100 : hybride APS-C ultra-compact, abordable mais limité

  • 外観:シャッター音が非常にプラスチッキー。
  • 質感:プラスチック製だが壊れやすそうには見えない。
  • バッテリー:LP-E17バッテリーを使用。実際の使用で公称値よりも低めの277枚しか撮れなかった。予備バッテリーは必須。インジケーターの表示が不正確。USB充電にも対応していないのは残念。
  • インターフェース:ポップアップフラッシュを内蔵。SD UHS-Iシングルスロット。
  • 携帯性:EOS Rシリーズで最小・最軽量。
  • グリップ:十分なサイズではないが、サムレスト付きで安心できる。
  • 操作性:一眼レフのようなデザイン。ダイヤルは一つだけ。洗練されているがシンプル。初心者向けのモード設定あり。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • ファインダー:小さめだが快適。
  • モニター:固定式のうえタッチ操作非対応。エントリーモデルと言えど、2023年製のカメラとしては欠点。キヤノンのインターフェースは非タッチ向けとは言えない。
  • メニュー:記載なし。
  • フォーカス:143点のAFは顔検出に対応。トラッキングモードの正確性は低く、追従が難しい。瞳検出も不安定となるので、昔ながらのエリア指定AFを使うことになる。この場合、エリアの指定は十字ボタンを使う必要あり。被写体検出には非対応。
  • 連写性能:メカシャッター時は最大で3.5fps。電子シャッター時で6.5fpsとなるがサーボには非対応。電子シャッター時はローリングシャッターの影響が強く、歪みやバンディングを伴う。バッファも限定的。
  • 解像性能:記載なし。
  • 高感度ISO:400まで良好。500以降でノイズが発生し、1250でより目立つ。2000までは実用的だが、4000で画質が顕著に劣化する。使えるとしたら8000まで。キットレンズが暗いのでISO感度が上がりやすい。
  • ダイナミックレンジ:限定的。ハイライトは白飛びしやすく、シャドーはノイズで潰れやすい。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:画質は2017年のテクノロジー(24.1MP・DIGIC 8)。とても良好で色再現性は満足のいく結果。
  • 画質その他:タッチ操作非対応で露出の操作が難しい。
  • 動画:4Kは25pで強いクロップを伴う限定的な機能。電子手振れ補正に対応。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:ミニマムでシンプルなカメラだが、エルゴノミクスに基づいたデザインできちんとした仕上がりのカメラ。画質は概ね満足のいく結果が得られる。
    とは言え、妥協している部分が多すぎる。高価だが、はるかに優れたEOS R50のほうが良い。

とのこと。
2023年6月に登場。EOS Rシリーズの中では最も手ごろな価格で入手でき、おどろくほど小型軽量なボディサイズを実現しているカメラですね。ただし、カメラのコアの部分(センサー・プロセッサ)はやや古く、タッチ操作非対応、USB充電非対応などいくつか注意点が存在します。カメラの知識がある人からすると、多少の価格差を考慮してもEOS R50のほうが良い買い物と感じるかもしれません。とは言え、全く知識のない人からすると、高度な機能や性能を省略したEOS R100が適している可能性もあります。個人的には最低でもR50かなとは思いますが…。

Phototrendのレビューでは、手ごろな価格で小型軽量ながら良好な画質と評価。ただし、タッチ操作非対応やAF性能(主にトラッキング)などについて指摘。EOS R50や他の競合製品を検討したほうが良いとも言及。ここ最近の同紙におけるカメラレビューとしてはかなり辛口ですが、他のレビューサイトも同様の傾向が見られます。

キヤノン EOS R100 最新情報まとめ

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