DPReviewがキヤノン「EOS R50」のレビューを公開。この価格帯のカメラとしては高性能なAFや動画機能を備えていると高く評価。小型軽量で操作が窮屈でボディがプラスチッキーとも指摘。
DPReview:Canon EOS R50 review: compact, capable but lacking for lenses
- 特に799ドル(レンズ付き)という価格を考慮すると、非常に高性能なミラーレスカメラ。
- ほぼすべての領域で性能を発揮し、特に写真画質とオートフォーカスが重要。全幅4Kと10bit HDRも大きなプラス。
- 欠点がないわけではなく、コントロールが窮屈で、キットレンズはそこそこで、4K動画はローリングシャッターが目立つ。
- グリップが意外に大きく持ちやすいが、背面の操作系が非常にタイトで、我々の経験では誤ってボタンを押してしまうことが多かった。
- EVFは小さい方だが、小型軽量ボディで、これ以上に大きくするスペースはない。
- 現在、大きな問題の1つは、使用可能なRF APS-Cレンズの不足。2023年9月現在、わずか3本しかなく、キヤノンはロードマップを公表していないため、次に何が登場するかは不明。フルサイズのRFレンズを使うこともできるが、値段が高い。EFレンズを使うこともできるが、結局かさばることになる。
- デュアルピクセルAFシステムは、動いている被写体が見えなくなっても、しっかりと捉えた。
- 被写体検出は人物に対して非常にうまく機能し、近くの動物園で遭遇したほとんどの動物の目をロックできたのは期待以上だった。
- 写真画質は非常に良いが、ソフトなキットレンズのため、R50の良さは発揮されていない。
- 我々は長年キヤノンの飽和色のファンだったが、EOS R50でもそれは変わっていない。
- 高感度(ISO3200以上)で撮影したJPEGの細かいディテールは、しばしばにじんでしまうが、RAW現像でノイズリダクションを手動で調整すれば、より良い結果が得られるだろう。
- 動画に関しては、2400万画素のセンサー幅をフルに使って4K/30pの映像をクロップなしで撮影でき、素晴らしい映像。
- 動画オートフォーカスは静止画と同様に使いやすいが、フォーカスが被写体から背景に流れてしまうことがあるため、信頼性はそれほど高くない。
- 10bitのHDR PQ映像を撮影でき、ハイライトのディテールをさらに保存できる。
- 気をつけなければならないのはローリングシャッターで、カメラをパンしたときにかなり目立つ。
結論として、レンズラインアップに関してRF-Sシステムはまだ道半ばではあるが、コストパフォーマンスが良く、価値のあるシステム。また、最も携帯性の高いミラーレスボディの1つであり、その代償として操作性が悪く、ファインダーが小さい。あらゆるシチュエーションに適しているわけではないが、「日々の撮影用カメラ」としてEOS R50は支持できるカメラだ。
好きなところ
- 小型軽量
- 良好な画質(レンズキットを除く)
- 全幅 4K 30p
- 被写体を捕捉し続ける検出AF
- 10bit HDR PQとHEIF
- 15コマ秒の連続撮影
好きでは無かったところ
- APS-Cレンズの選択肢
- 強すぎるノイズリダクション
- 密度の高いコントロールで誤操作の可能性
- ローリングシャッター
- クリエイティブアシストへのアクセスが悪い
- バッファ
- キットレンズの画質
- ボディがプラスチッキー
競合製品
- Z 50:
ビルドクオリティは良好だが、他はほぼ全てでR50が優れている。Z 50 最大の弱点は動画AFの信頼性が低いこと、HDRや10bit ログ収録ができないこと。ただし、レンズはシグマの参入もあり充実。- α6100:
古いモデルだが優れたAFとオーバーサンプリング4K。ローリングシャッターは同程度。圧倒するEマウントレンズ群を持つが、ファインダーやモニターはR50以下。- E-M10 Mark IV:
豊富なコントロールと手振れ補正、ノンクロップ4Kや豊富なレンズラインアップ。小型センサーでAFも良くないが、決して見劣るわけではない。
とのこと。
手ごろな価格のエントリーミラーレスで、他社を含めた従来モデルを引き離すAF性能と動画機能を備えたカメラのようですね。この価格帯のカメラで被写体検出AFを実装した例は他になく、ノンクロップのオーバーサンプリング4Kを利用できるのも魅力的なポイント。さらに優れたタッチ操作やユーザーインターフェースを含めて、スマートフォンからアップグレードを検討しているのであれば最高のカメラとなりそうです。
個人的な見解として、将来的に本格的なコントロールを体験してみたいのであれば、EOS R10のほうが適した選択肢だと考えています。デュアルダイヤルやAFジョイスティックなどコントロールが充実しているうえ、モードダイヤルには設定を記憶できるカスタム枠も存在。とは言え、本格的な操作が必要なく、Kiss Mのようなタッチ操作が好みであれば、R50がちょうどいいと感じるかもしれません。
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