Xitekがキヤノン「EOS R6 Mark II」のレビューを公開。高解像化したセンサーでもISO 12800までは実用的な画質を維持しており、改善した操作性やAFシステムなども評価。幅広い層をターゲットにできるカメラと述べています。
Xitek：新一代全能“?士” 佳能EOS R6 Mark II??
ビルド・外観：
- 全体的なデザインはEOS Rらしいものだ。
- 正面から見るとペンタ部のデザインはR6よりも丸みを帯びている。
バッテリー：
- 2,130mAhのLP-E6NHバッテリーを使用する。
- R6と同じバッテリーだが、省エネによりバッテリーライフが改善されている。
インターフェース：
- 左側面にHDMI D、ヘッドホン、マイク、リモコン、USB-Cポートを搭載。
- 右側面にはSD UHS-IIに対応するカードスロットを2基搭載している。
携帯性：
- 基本的にEOS R6と同じサイズのカメラである。
グリップ：
- 記載なし。
操作性：
- R6と比べて顕著な変化は左肩から右肩へ移動した電源スイッチだ。右手のみでカメラを起動することができるようになった。
- 左肩には新たに静止画/動画の切り替えスイッチを搭載。合理的なデザインである。
- モードダイヤルにはSCNとクリエイティブフィルターが追加されている。
- AF-ONボタンは最適化され、押し心地が良くなっている。
- 背面のボタン配置は従来通りだ。
手ぶれ補正：
- 最大8段分の手振れ補正を利用可能だ。
- 実写で1秒の長秒露光を手持ちで撮影するのは難しいが、手振れ補正を利用すると大幅に改善する。
ファインダー：
- 記載なし。
モニター：
- 162万ドットのバリアングルモニタは動画撮影に適している。
メニューシステム：
- 7系統に分かれるキヤノンの一般的なメニューシステムを実装。
フォーカスシステム：
- -6.5EVの低照度AF性能で厳しい撮影環境でもフォーカスが可能だ。
- 新たに馬や飛行機、鉄道の検出が可能となっている。
- 被写体追従の切り替え設定があり、複数の被写体を検出した際に粘り強くなっている。
連写性能：
- AFのみならず、連続撮影性能も大幅に向上している。
- 電子シャッターで最大40コマ秒の撮影速度を実現し、この際に追従AFも利用可能だ。
- 撮影モードに関係なく、191枚のバッファで連続撮影が可能だ。
解像性能：
- R6の2000万画素センサーから新開発の2400万画素センサーにアップグレードされている。
高感度ISOノイズ：
- 常用ISO感度は100-102400で調整可能だ。
- ISO 800ではシャドウに僅かなノイズしかない。
- ISO 1600でノイズは増加するが、ISO 3200以下は基本的にカラーノイズが見当たらない。
- ISO 6400でカラーノイズが発生するものの、画質はとても良好だ。
- ISO 12800からノイズが重めとなってくるが、JPEG出力はまだ良好だ。
- ISO 25600でディテールの影響が及び、JPEGでの画質の低下が顕著となる。
- ISO 51200以降はRAWとJPEGはどちらも実用的ではない。
ダイナミックレンジ：
- -3EVの露出アンダーを復元してもノイズはよく抑えられている。
- +2EVの露出オーバーではハイライトの情報が失われている。
画質・仕上がり機能：
- AWBは様々な環境で正確な色再現が得られる。
動画：
- 2400万画素を活かして4Kを含む動画フォーマットを記録可能だ。
- IPBと軽量IPBから選択することができる。
- 4K 60pのノンクロップで撮影可能だ。
- 4K 60pは6Kオーバーサンプリングでの撮影が可能だ。
- 4Kは60pでも30pでも画質が良好だ。
- HDMI経由で6K 60p RAWを収録可能である。
- Canon log3を利用することでポストプロダクションに適した収録ができる。
- FullHDで180pまでの高フレームレート撮影が可能だ。
- 3~5秒前に収録を開始するプリ撮影に対応している。
- R6と比べて連続撮影時間が向上している。
総評
キヤノンの「6」と言えばバランスの取れたカメラとして人気を博している。この特徴はミラーレス時代でも継承されており、R6の後継モデルとして、より合理的な操作や高性能なフォーカスシステム、強力な動画機能、優れた画像処理など、包括的なアップグレードを遂げいる。フルサイズミラーレスの競争は激化しているが、愛好家からプロまで、静止画と動画のニーズを満たすのに十分なカメラに仕上がっている。
とのこと。
ぱっと見はEOS R6と変わりませんが、コントロールレイアウトに手が加わり、イメージセンサーをアップグレードし、最新のAFシステムを継承。動画機能も強化されており、メジャーアップデートに相応しいカメラとなっています。気になるのは高画素化した2400万画素センサーの画質ですが、実写作例をみた限りでは（表面照射型CMOSながら）高ISO感度でも良好な画質を維持しているように見えます。ISO 25600以降はカラーノイズが増えるものの、ISO 51200まではサイズによって使える画質と言えるかもしれません。
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