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ソニー α7R V ILCE-7RM5 徹底レビュー Vol.1 外観・操作性編

ソニー「ILCE-7RM5」のレビュー第一弾を公開。今回はカメラの外観や操作性、実際に電源を投入した際の起動速度などをチェックしています。

ILCE-7RM5のレビュー一覧

カメラレビュー

外観・箱

箱・付属品

箱は環境へ配慮したと思われる素材を使用しており、少し安っぽく、デザインは非常にシンプル。正直に言うと、この中に50万円のカメラが入っているとは思えないチープなデザインです。

側面はブランドカラーのインターナショナルオレンジを一面に配色したビビッドなデザイン。遠くからでも「ソニーの箱」と認識できるくらいパンチが強い。

梱包や仕切り、緩衝材は全て紙製で環境配慮への強い意思表示と感じます。α7 IVの箱で感じた独特の臭気はなく、地味ながら改善しています。とはいえ、小ゴミが飛散しやすく、センサー面への付着が無いか確認しておいたほうが良いかもしれません。カメラにはシャッター幕によるセンサー保護機能があるものの、初期設定から変更するまでは保護機能が動作していません。ボディキャップを取り外す時は外装の塵を除去してからのほうがおススメです。

付属品

本体のほかにストラップやUSBケーブル、バッテリー充電器やケーブルホルダーが付属します。ボディ内充電に対応しても外部充電器が付属するのは高級機らしいですね。やはりケーブルなどは紙製品でまとめられています。

外観

ぱっと見の外観はソニーαらしいデザインですが、数世代前とくらべると全体的に大型化しているように見えます。本格的なグリップやボディ内手ぶれ補正や新機構を採用した4軸マルチアングルモニターを搭載するボディの厚みは特に印象的。機能的ですが、第一世代のスリムなボディを知っている身としては、第五世代の野暮ったさは否定できません。

ボディは前部・上部・背面、内部フレームにマグネシウム合金を採用しており、全体的に防塵防滴仕様を採用。ファインダーの接眼レンズにはフッ素コーティングが施されているので、水滴や汚れが付着しにくく、メンテナンスしやすくなっています。

ここ最近のα7シリーズで採用が進んでいるメカニカルシャッターによるセンサー保護機能を搭載(初期設定はオフとなっています)。レンズ交換時にゴミが付着しにくく、さらに超音波振動式の除塵ユニットを搭載しています。

ハンズオン

手に取った感触はα7R IVとそこまで変わりませんが、わずかに大きく重くなった印象あり。ただし、厚みが増したぶん、カメラを握りやすくなった感覚も得られました。また、重心がカメラにあり、手持ち撮影時に安定しやすくなっています。

カメラグリップ

基本的なサイズはα7R IVと同程度と思われますが、前述したとおり握りやすくなっているように感じます。よく見てみると、α7R IVにはあった赤外線受光部がなくなっています。光学式リモートコントローラーには非対応となり、Bluetoothを使った電波式のリモートコントローラーにのみ対応。

α7R IVを並べてみると、グリップに関して大きな変化があるようには見えません。しかし、よく見てみると、リアコマンドダイヤル2つが少しだけ後方へ移動していることが分かります。これにより、操作性が向上していると感じるかもしれません。

底部の形状は第四世代と同じであり、第五世代ながら第四世代のアクセサリに対応しています。社外製のカメラプレートなどもα7R IVと共有することが可能。

コントロールレイアウト

正面

カメラ前面は非常にシンプル。他社のように便利なFnボタンを搭載しておらず、前モデルのような赤外線受光部もありません。個人的には、せめて前面のFnボタンが一つでもあるとよかったです。

よく見ると、α7S IIIより採用しているAWB/AE用の可視光・IRセンサーをAF補助光の横に搭載しています。AIプロセッシングユニットと組み合わさって、ホワイトバランスや露出の精度がどのように改善するのか注目ですねえ。

背面

背面のコントロールレイアウトは従来機とほぼ同じですが、ボタンサイズや形状が見直され、触感で認識しやすく、押しやすいデザインに改善。また、動画撮影開始ボタンが上部へ移動し、代わりにC1ボタンがファインダー横に配置されています。

斜めから見てみると、AF-ONボタンやAFジョイスティック周辺がボディから隆起していることが分かります。これにより、グリップの部分とコントロール部を明確に分離でき、メリハリのきいた操作が可能となっているように感じました。

カメラ左肩には従来通りMENUボタンとC3ボタンが配置されています。これらの形状も改善しています。

上面

ボタンの数や配置は従来通り(役割は異なる)に見えます。ただし、グリップの厚みが増したためか、少しだけ右側に移動したのか、ボタンが押しやすくなっています。モードダイヤルは「動画」がなくなり、シンプルなPASMダイヤルとなっています。ただしカスタマイズの物理枠は従来通り3つのみ。R IVと同じくロック解除ボタンを押しながらダイヤルを回す必要がありますが。後述する静止画/動画切り替えスイッチぶんの高さが増しているので操作しづらくなっています。ロック構造はトグル式でもよかったのじゃないかなと思うところ。

モードダイヤル下部にはα7 IVと同じく静止画モードと動画モードを切り替えるスイッチを搭載。従来は動画撮影時の露出モードを変更する手間がありましたが、α7R Vは動画撮影時も露出モードダイヤルを利用することができます。切り替えスイッチはロックされているので誤操作することはなく、モードを切り替えたいときはロック解除ボタンを押しながら操作します。

α7 IVと同じく、露出補正ダイヤルだったコントロールがカスタマイズ可能なFnダイヤルへと変化しています。前後コマンドダイヤルや背面ホイールと同じカスタマイズ機能を備えているので、自身の撮影スタイルに合わせた設定が可能。初期設定は従来通りの露出補正が割り当てられています。

ファインダー

944万ドットのOLEDパネルを使用した大型ファインダーを搭載。倍率も高く、非常に大きなファインダー像で高解像なライブビューを利用することが可能です。ただし、初期設定ではファインダーの画質が「標準」となっています。「高画質」に設定することで高性能ファインダーの恩恵を受けることができますが、AF使用時などはパフォーマンスが低下するので注意が必要です。

アイセンサーの位置を含めて、α7R IVとはアイカップの仕様が異なります。当然ながら従来のアクセサリは使うことができず、α1やα7S IIIと同じアクセサリが必要となる点に注意。

モニター

α7R Vの特徴ともいえる4軸マルチアングルに対応した3.2型210万ドットの液晶モニタを搭載。モニター換装前のα7R IV(非A型)と比べると高解像で見栄えがよく、さらにチルトとバリアングルの長所を併せ持つ便利なモニターに仕上がっています。大幅なボディサイズ増なしに4軸マルチアングルモニタ搭載を実現しているのはすごい。

最初にチルト構造があり、その上にバリアングルの機構を搭載。チルトらしく、光軸上ですばやくモニタを傾けることができ、バリアングルらしく自撮りや縦位置のローアングル/ハイアングルに対応できるのが魅力的。ただし、チルトモニタを作動させるための部位で指のかかりが悪く、チルト機構を扱いやすい印象があります。普段はバリアングル機構のみを使用し、チルトモニタを使用したい際は意識的にチルト機構を引っ張り出す必要があります。

チルト構造ではお馴染みのリボンケーブルがモニタ背面にあるので取り扱いには気を付けたいところ。

チルト機構使用時にバリアングル機構を展開しようとすると、ファインダーとモニターが干渉してしまうことがあります。焦って無理に操作すると液晶パネルを損傷する可能性がありそうに見えるので注意が必要です。

インターフェース

左側面の拡張ポートの配置は従来通りですが、HDMI A端子に対応していたり、USB-CポートはUSB 3.2 Gen2の高速転送に対応したりと改善が見られます。また、ドアのデザインが最新世代らしく改良され、開閉しやすい。

右側面にはCFexpress Type AとSD UHS-IIに対応するデュアルスロットを搭載。CFexpress Aの2枚刺し、SD UHS-IIの2枚刺しにも対応しており、CFexpress Type Bスロット搭載モデルよりも柔軟性が高い(転送速度には差がありますが…)。

カードスロットのドアはスイッチ式とスライド式の2重ロックで事故を予防。よく考えられています。

起動時間

BIONZ XRプロセッサを搭載したα7R Vは、BIONZ Xプロセッサのα7R IVと比べると遥かに起動速度が向上しています。起動に数秒かかっていたR IVと比べると大幅に短縮しており、不意に訪れるシャッターチャンスに対応しやすい。電源オフ時にシャッター閉幕機能の有無で比較してみましたが、閉幕機能を利用しても起動速度に目立つ遅延はありません。

センサー保護オフ

センサー保護オン

今回のまとめ

α7シリーズの中では重量級ですが、高性能・高機能のカメラに仕上がっています。また、BIONZ XRプロセッサの搭載で処理速度が向上しており、起動速度や操作時にレスポンス向上などは注目に値します。R IVまでのユーザーで、カメラの動作速度に不満を感じているのであればアップグレードのタイミングと言えるでしょう。

変化自在の4軸マルチアングルモニタは一見すると便利そうに見えますが、チルト部分の構造を展開するのに慣れが必要で、一般的なチルトモニタほど素早く操作することは出来ません。掴むところを間違えるとバリアングルの部位が動いてしまうのも厄介。このあたりは実機を店頭で触ってみて確認するのがおススメです。

α7R IVと同じイメージセンサーを使用しており、センサー画質が変わらないカメラに数十万の差額を支払う価値があるのか気になる人も多いと思われます。個人的には買い替えるだけの価値があると考えていますが、α7R IVで十分に満足している人は急いで買い替える必要もないかなと。もちろん、α7R Vを手に取ってみると考えが変わるかもしれませんが。

クリエイティブルックや強化された手振れ補正、AF性能など、操作性以外にも見どころが多いカメラとなっています。今後のレビューでそのあたりを紹介していく予定です。

参考情報

購入早見表

α7R V
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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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