Admiringlightがソニー「FE 28mm F2」のレビューを掲載しています。
Admiringlight
- FE28mm F2は軽量金属製のコンパクトなレンズだ。しっかりとした造りでガタツキは無い。使用している金属パーツはソニーツアイスを構成している鏡筒と比べて薄く頑丈さに欠けるが、それでもハイクオリティである。
- フォーカスリングより前の部分(フード・コンバージョンレンズバヨネットを含む)はプラスチック製だ。ここはもっと強度を増して欲しかったポイントだ。重量のあるウルトラワイドコンバージョンレンズやフィッシュアイコンバージョンレンズを支えるには頼りなく見える。実際に使用して問題は無かったが、長期間使用するにあたり堅牢性は疑問が残る。
- フォーカスリングはとても滑らかだ。
- フードはシンプルなプラスチック製である。
- オートフォーカスは一般的に静かで素早い。良い環境ではとても高速にフォーカシング可能だが、低照度ではハンチングしやすい。
- シャープネスは大部分の状況で鮮明な描写である。絞り開放は中央付近がとても鮮明だが、四隅や端はややソフトだ。F5.6まで絞るとシャープになる。
- ボケは多くの状況でとても良好だ。背景によって騒がしくなることがある。玉ボケは丸く均一でこのカテゴリとしては堅実な性能である。この焦点距離と口径を考慮するとボケの量はやや少ないように見える。
- 絞り値全域で一貫性のあるコントラストと発色だ。
- 色収差はとても良好に補正されている。軸上色収差は場合によって緑色の色づきが発生するものの、実写で大きな問題とはならない。
- 歪曲はこのレンズの弱点だ。JPEGはプロファイルが適用されているが、RAWを見るとこのレンズの正体が判明する。プロファイルでほぼ修正可能だが、近接時や直線を強調したい場合はさらに補正が必要だ。歪曲を補正するほどシャープネスは低下する。また、画角は少し狭くなる。ただし、カメラでライブビューを確認する時点でプロファイルが適用されているので問題となることは無いだろう。
- 周辺減光はとても大きいがプロファイルで修正される。
- 逆光耐性はとても良好だ。コントラストの低下はほとんど無い。
長所:小型で良好な造り・良好に減衰されたフォーカスリング・F2から大部分のフレームがシャープで絞ると隅まで良好・一般的に好感の持てるボケ・良好な色収差補正・優れた逆光耐性・良好な発色とコントラスト・正確で高速なオートフォーカス・コンバージョンレンズ・手ごろな価格設定
短所:低照度でフォーカスが迷いがち・大きな樽型歪曲・絞り開放での減光・絞り開放付近における端の甘さ・フード用バヨネットがプラスチック製
FE28mm F2は比較的小さく合理的な価格で良好なパフォーマンスを発揮する。高価なレンズばかりだったソニーFEレンズにとって求められていたレンズに違いない。
とのこと。
私もα7 IIIで使用していますが、確かにオートフォーカスが不安定になる場合があります。ブリージング(ピント移動における画角の変化)が大きいためか、歪曲補正が強いためか、四隅のフォーカスエリアを使った接写時は特に不安定ですね。
ただし、それ以外のパフォーマンスは良好でこの画角としてはボケが柔らかく好みだったりします。
スポンサーリンク
サイト案内情報
ソニーレンズ関連記事
- ソニー「800mm F5.6」「400mm F4」を含む超望遠の光学系に関する特許出願
- ソニー FE 50-150mm F2 GM と思われるリーク画像
- FE 16mm F1.8 G 全体的に優れた性能の素晴らしいレンズ
- FE 16mm F1.8 G 歪曲収差は目立つが総じて完成度の高い広角レンズ
- FE 400-800mm F6.3-8 G OSS 個体差のためか解像性能が良くなかったがボケは最高
- FE 50-150mm F2 GM のサイズと重量や価格に関する噂情報
- ソニーは近いうちに「FE 50-150mm F2 GM」を発表する?
- ソニーは間もなく見た事もないすごいレンズを発表する?
- FE 16mm F1.8 G 小型軽量でコスパの良い超広角レンズ
- FE 28-70mm F2 GM の欠点は高価であることのみ
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。