Lenstipがソニーの交換レンズ「FE 28mm F2」のレビューを掲載しています。
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欠点はあるが楽しいレンズ
- 28mm F2の交換レンズとしては突出して小型軽量なデザインのレンズだ。
- 鏡筒は金属製だ。
- 24mm幅のフォーカスリングはバイワイヤ方式で動作する。素早く回転させると60?70度、ゆっくり回転させると270度の回転角でピント全域を移動できる。
- 解像度:
・解像度テストはα7R IIのRAWファイルに基づいている。
・良像の基準値は39?41lpmmで、良好な単焦点レンズは70lpmmを超えている。
・今のところ72.6lpmmのFirin 20mm F2や78.5lpmmのAPO Lanthar 65mm F2がレコードホルダーである。
・中央の絞り開放は良像に基準値よりもやや低く、許容できるかどうかの瀬戸際だ。幸いにも絞ると急速に改善し、F2.2で厳しめに見るユーザーでも実用的な画質となる。F4-F5.6ではピークとなる66-67lpmmに達する。レコードホルダーからは程遠いが、それでもFE35mm F2.8 ZAやAF35mm F2.8、AF24mm F2.8、Batis 25mm F2よりも優れている。
・APS-C領域は顕著に低下してしまうが、それでもまだ良好なパフォーマンスだ。絞り開放ではやはり良像の基準値を下回るが、F2.5まで絞れば完全に実用的な画質となる。この領域でもライバルと比べて肯定的な結果だ。
・フレーム隅では良像を得るためにF3.2まで絞る必要がある。誇れる結果では無いが、価格とレンズサイズを考えると良好な結果を求めるのは愚かなことだ。- 軸上色収差は残念ながら非常に目立つ。テストチャートだけでなく、実写でも厄介だ。F2.8まで絞っても目に付く。
- 倍率色収差は中央も隅も目立つ。解像性能が伸び悩んでいる原因であるかのようだ。F2.8まで絞ると収差は中程度となり、F4以上では低ー中程度となる。
- 球面収差の問題は無い。
- 歪曲収差はデジタル補正をオフにすると-4.82%と大きな問題が発生する。デジタル補正適用後は-0.60%と無視できるレベルとなる。
- コマ収差は10?15年前のレンズと同程度だ。幸いにもF2.8まで絞ると改善する。
- 非点収差の平均値は8.4%と穏やかな数値だ。
- 玉ボケには非球面レンズの影響が見られるものの、それほど強くは影響していない。それよりもフレーム四隅の口径食の影響が深刻だ。
- APS-Cにおける周辺減光は問題とまでいかないが目に付く。F2で-1.32EVとなり、F2.8-F4でー0.46EV--0.43EVとなる。
- フルサイズにおける周辺減光はF2で-3.22EVの減光が発生した。明るい28mmの割に小さなサイズ、小さな後玉と言うこともあり大きな弱点となっている。絞ってもそれほど効果的な改善幅は得られなかった。
- 逆光耐性は本当に驚かされた。どの絞り値でも、どこに太陽を配置してもゴーストを発生させるのが難しい。このパフォーマンスには拍手喝采だ。
- オートフォーカスはノイズレスで非常に高速だ。ピント全域を0.3秒未満で移動する素晴らしい結果だ。
長所:見栄えの良い金属鏡筒・とても良好な中央画質・まずまず良好なAPS-C領域の画質・球面収差の影響がない・程よい非点収差補正・優れた逆光耐性・電光石火で正確なAF・心地よいボケ・コストパフォーマンス
短所:絞り開放付近の画質はもう少し良好だと良かった・周辺減光が大きい・RAWファイルの歪曲収差が大きい・軸上色収差が大きすぎる・目立つコマ収差
欠点がとても多いレンズだが、正直に言うと私はこの種のレンズが大好きで欠点は気にならない。完璧なレンズでは無いが、楽しむことができる一本となるだろう。
とのこと。
私もα7 IIIとFE28mm F2セットで購入しましたが、確かに楽しいレンズです。その後、色々な28mmを試してみましたが、最終的にこのレンズに落ち着きそうです。2400万画素のα7 IIIと組み合わせる限り、絞ればまずまず満足のいく解像性能でボケも綺麗。家族で行楽に出かける時はとても重宝します。
指摘されていませんが、接写時に画角の変化が大きいので四隅のフォーカスエリアを使った際は少し不安定なAF動作となる印象。
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