SONY カメラ デジタルカメラ総合 海外の評価

ソニー α1 II は資金に余裕があれば素晴らしいカメラ

PCmagがソニー「α1 II ILCE-1M2」のレビューを公開。オートフォーカスや操作性が改善したと評価しつつ、センサー画質は同等で動画機能が物足りないと指摘。資金に余裕があれば素晴らしいカメラとのこと。

PCmag:Sony a1 II Review

  • 外観:プロ仕様のカメラに期待される頑丈な作り。
  • 質感:マグネシウム合金製。防塵防滴。電源オフ時にメカシャッターでセンサーへのごみ付着を防ぐ。
  • バッテリー:フットボールの試合を撮影するのにバッテリー一つで十分だった。EOS R5 Mark IIと同程度だった。カメラの高価格化を正当化するように外部充電器が付属する。
  • インターフェース
    ・CFexpress Type Aに対応。他のメーカーとは異なる形状のメモリーカードで割高だが、SD UHS-IIと兼用のデュアルスロットという利点がある。
    ・豊富なポート類。2.5Gbpsに対応するLANポートを備えているのはソニー初。
    ・無線通信によるセットアップは高速かつ簡単。
  • 携帯性:比較的コンパクト。
  • グリップ:α1よりも良好な形状。Z 9やR1のような縦位置グリップ一体型ではない。
  • 操作性:豊富で良好な配置のコントロール。ほぼ全てのボタンはカスタマイズ可能。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • ファインダー:前モデルから僅かな改善。スペックは同等だが、240fpsでフル画質のプレビュー表示が可能になった。
  • モニター:3.2型 210万ドットと、スペックアップしている。さらに4軸マルチアングルで可動する。競合他社と比べると晴天下での視認性が良くない。
  • メニュー:定評のあるFnメニューは静止画と動画で分離している。メインメニューは高密度だが色分けされ、よく考えられたデザイン。
  • フォーカス:大幅にアップグレードしている。被写体検出により追従性がより正確になった。
  • 連写性能:スピードブースト機能の実装により、適度な連写と30fpsを素早く切り替えることができる。さらにプリキャプチャモードを搭載。
  • 解像性能:前モデルとベースは同じ。
  • 高感度ISO
    ・手振れ補正が改善しているので、低照度で撮影しやすくなった。
    ・競合製品が1/2秒までのなか、このカメラは1秒まで維持することが出来た。
    ・ISO 25600以上で粗いノイズが発生する。
  • ダイナミックレンジ:未検証。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:記載なし。
  • 動画:α1とほぼ同じだが、オートフレーミングなどを実装している。RAW収録は外部デバイスが必要で、この点で競合他社に劣る。ProRes RAWの内部収録に対応している製品もある。
  • 作例集
  • 総評:確かに前モデルよりも優れているが、競合他社は性能で追いつき低価格。マイナーチェンジとがっかりする人もいるだろう。しかし、ソニーシステムに投資したプロを満足させる中間サイクルのリフレッシュと考えている。ただし、動画機能をもう少し強化してほしかった。
  • 備考:Z 8は大部分でα1 IIと同等かそれ以上。ソニーのレンズに投資していないのであれば要検討。

α1 IIは2024年12月 発売となるαシリーズのフラッグシップモデル。前モデルと同じ5000万画素の積層型CMOSセンサーと、最新機種で導入が続くBIONZ XR+AIプロセッシングユニットを搭載。センサーの高速性能に加え、被写体検出やオートフレーミングなど便利な撮影機能が追加されています。

解像性能や連続撮影速度、動画の解像度やフレームレートの最大値は前機種と同じですが、主に使い勝手やワークフローを改善した第二世代と言えるでしょう。販売価格は他社の5000万画素積層型モデルよりも高めですが、ソニーシステムで高解像×スピードを重視する場合はα1 IIを検討することになりそうです。

PCmagのレビューでは、他のレビューサイトと同じく競合機種の台頭とα1 IIの価格設定から厳しい戦いになると予想しているようです。とはいえ「高解像×被写体検出×高速性能」の組み合わせのEマウントカメラはα1 IIのみ。必要であれば他に選択肢はありません。

改善された操作性やAF性能に価値を見出し、α1からアップグレードするかどうか悩ましいところ。

ソニー α1 II ILCE-1M2 最新情報まとめ

  • 発売日:2024年12月13日
  • 予約開始日:2024年11月26日(火)10時
  • 希望小売価格:オープン価格
  • 市場推定価格:約99万円前後

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:積層型CMOS
    ・有効画素数:約5010万画素
    ・手振れ補正:中央8.5段・周辺7.0段
  • プロセッサ:BIONZ XR + AIプロセッシングユニット
  • CFexpress Type A / SD UHS-II 兼用デュアルスロット
  • AFシステム:ハイブリッド
    ・測距点:759点 92%カバー
    ・測距輝度範囲:EV-4 - EV20 (ISO100相当、F2.0レンズ使用、AF-S時)
    ・被写体認識:人物、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機、オート対応
    ・120fps AF/AE
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター: 1/8000-30 秒
    ・電子シャッター:1/32000-30 秒
    ・フラッシュ同調速度:1/400 秒 (フルサイズ)、1/500 秒 (APS-Cサイズ)
    ・撮影速度:電子~30fps / メカ ~10fps
    ・撮影枚数:RAW (ロスレス圧縮): 100枚 / RAW (非圧縮): 84枚
    ・スピードブースト機能
    ・プリキャプチャー
  • ファインダー:944万ドット OLED ~240fps 約0.90倍
  • モニター:チルト+バリアングル 210万ドット
  • 動画:
    ・8K:~30p
    ・4K:~120p
    ・出力:XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264、XAVC HS: MPEG-H HEVC/H.265
    ・S-Cinetone
    ・高性能手ブレ補正アクティブモード
    ・ブリージング補正機能
  • インターフェース:
    ・USB:SuperSpeed USB 10 Gbps (USB 3.2) 4K 30p
    ・ヘッドホン:3.5 mm
    ・マイク:3.5 mm
    ・HDMI:タイプA
    ・LAN:2.5GBASE-T、1000BASE-T、100BASE-TX
    ・シンクロ:
    ・Wi-Fi:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
    ・Bluetooth:Ver. 5.0
  • バッテリー
    ・タイプ:NP-FZ100
    ・撮影可能枚数:ファインダー: 約420枚、液晶モニター: 約520枚
    ・充電方法:USB Type-C USB Power Delivery対応
  • サイズ:約136.1 x 96.9 x 82.9 mm
  • 重量:約743 g
  • 防塵防滴:対応
  • ボディ材質:マグネシウム合金

関連カメラ

関連記事

広告

*手動広告を試験的に導入しています。

期間限定セール

アウトレットなど

キャッシュバック

新製品

-SONY, カメラ, デジタルカメラ総合, 海外の評価
-,