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PENTAX FORUMSがIrixの交換レンズ「Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1」Kマウント版のレビューを掲載しています。
- Irixがレンズ市場に参入したのは比較的最近だが、たちまち知明度が高まったレンズメーカーである。最初に11mm F4と15mm F2.4を投入し、2018年に3本目のレンズとなる150mm F2.8 マクロをリリースした。
- BlackstoneとFireflyに分かれていたシリーズを統合し、Dragonflyと呼ばれるシリーズとなっている。防塵防滴仕様の金属鏡筒にFirefly仕様のフォーカスリングを備えている。
- 同梱品は以下の通りだ。優れたクオリティのレンズケース以外は一般的なものだ。
・レンズ本体
・レンズフード
・レンズキャップ(前1・後2)
・ハードケース
・保証書と説明書- 重量とサイズのあるレンズだ。PENTAX 100mm F2.8 Macro WRと比べて2.3倍重く、68%長い。
- レンズ本体は総金属製だ。ビルドクオリティは優れており、しっかりと組み立てられている。
- 金属製の三脚座はネジが小さく抵抗量が不正確だ。ノッチが存在しないのでレンズ上に印字された印を参考に位置を合わせるしかない。三脚座はアルカスイス互換のプレートとなっている。手持ち撮影時は邪魔になるので右側面へ移動させておきたい。
- 4.7cm幅のフォーカスリングは270度以上の回転角を持つため高精度な操作が可能だ。フォーカスリングの誤操作を防ぐためのロック機構を備えている。滑らかな操作で抵抗量は適切だ。
- 270度以上の回転角のうち、無限遠から0.5mの範囲が50%を占め、のこり半分が0.5m?0.34mとなる。大きな回転角のフォーカスリングは高精度な操作が可能となっているが、素早いフォーカシングには不向きである。
- プラスチック製の花形フードは装着時にとても硬くロックされる。外すのが難しいほどだ。
- 申し分の無い発色だ。2本の広角レンズと同じ傾向である。色は十分に飽和し、見事なコントラストとなる。
- EXIF情報はPENTAXカメラに記録可能だ。
- シャープネス:K-3
・F5.6まで中央と四隅には目に見える違いがある。F5.6~F11では隅から隅までシャープだ。
・絞り開放は少しソフトだが中程度まで絞ると改善する。- シャープネス:K-1
・結果は全体的に同じた。開放から実用的だが、絞ることで改善する。
・中央と四隅の画質差があるため、一貫した画質とするにはF8まで絞る必要がある。- 周辺減光はフルサイズの絞り開放で約1.1EVの減光が発生する。目立つものでは無く、1段絞ると0.6EV未満まで減少する。APS-C使用時は実質的に減光効果は見られない。
- ボケは美しくクリーミーだ。11枚の絞り羽根を備えているので小絞りでも綺麗な円形を維持している。我々がテストしてきたレンズの中では最高の結果だ。
- 逆光耐性は光源をフレーム端に配置すると目立つゴーストが発生する。この結果はとても残念だ。
- 色収差補正は優れている。
- 歪曲収差はー0.47%と無視できる数値だ。
長所:個性的な要素を含め優れたビルドクオリティ・全ての絞り値で優れた中央解像・滑らかでクリーミーなボケ・色収差なし・豊かな発色・滑らかなフォーカスリング・APS-Cで周辺減光が少ない・ハイクオリティなレンズケース
短所:フルサイズにおける周辺減光・三脚座とフードのクオリティ・絞り開放の四隅がソフト・逆光耐性・比較的大きなサイズ
主なターゲットがマクロユーザーであることは明らかだ。信頼できる光学性能のマクロレンズを探している人に打って付けだ。多くの長所があり、批判すべき点はほとんど無い。期待に応え、時に期待を上回るレンズである。
とのこと。
逆光耐性や四隅の解像性能などを指摘していますが、全体的な評価は高い模様。他のレビューサイトでも指摘しているように、逆光耐性は注意したほうが良いかもしれませんね。
国内での取り扱い店舗が存在しないので個人輸入で入手する必要があるレンズです。と言ってもB&Hで購入することが出来るので敷居はそう高く無いはず。500ドル未満のお手頃価格を考慮するとPENTAX Kマウントで貴重な望遠マクロの選択肢と言えそうです。
Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1のレビュー・作例を集めるページはコチラ
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