LesnumeriqueがVenus Opticsの交換レンズ「LAOWA 10-18mm F4.5-5.6 FE ZOOM」のレビューを掲載しています。
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面白いレンズではあるが…
- 総金属製の鏡筒で優れたビルドクオリティと堅牢性だ。デザインは青リングと白字でブランドを表示しているLAOWAらしいものだ。
- 小型で比較的密度の高いレンズだが、それでも非常に軽量だ。α7との組み合わせでバランスは悪く無い。
- 電子接点を持たないため、実絞りとなる。18mmでは絞りリングがF4.5だったとしても絞り開放はF5.6となる。
- 絞りリングのクリックを無くす機構を有している。
- ズームリングは思ったよりも抵抗感が強く、素早い操作には向いていない。
- フォーカスリングは大きな回転角を持ち良好な抵抗感で動作する。
- α7との組み合わせでフォーカスピーキングを使うことができる。しかし、ほぼ全てがピーキングとして表示されてしまうためアテにならなかった。
- 10mmと18mmでは周辺減光が非常に目立つ。どちらも絞り値全域で目に付く減光量だ。
- 四隅の玉ボケは変形しやすい。しかし、絞ったときには素敵な10本の光条となる。
- 10mmの歪曲収差は陣笠状でファインダーを覗くとハッキリわかる。陣笠状歪曲は後処理が難しく厄介だ。18mmで目に見える糸巻き型となる。
- EXIF情報が無いため、Imatestを使って数値化することが出来ない。実写にて確認すると、10mmの中央は絞り開放から高解像だ。この結果はFE12-24mm F4 Gにとても似ている。しかし、フレーム端は非常に悪く、ぼやけて見える上に色収差が発生している。F8では改善するものの、均質性に欠け中央と四隅の画質差は明らかだ。18mmでは少し改善するものの、期待するクオリティを遥かに下回っている。中央は良好だが、端はかなり甘く色収差が発生してる。許容範囲となるのはF11まで絞った時だ。
長所:金属製鏡筒・コンパクト・ハンドリング・リアフィルター対応・中央の解像性能
短所:電子接点無し・AF非対応・絞り開放のF値が変動・周辺減光が強烈・10mmの陣笠状歪曲・均質性の欠如・色収差
スペックは魅力的だが実際に使用するとなるとフルマニュアル、目立つ周辺減光、均質性の欠如など目に付くポイントが多い。超広角ズームでまともな画質を得ようと思ったら少なくとも1.5倍の価格設定となるレンズが必要だ。このレンズは比較的手ごろな価格設定だが、約1,000ユーロの価格設定を正当化するのは厳しいだろう。
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