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LenstipがVenus Opticsのマイクロフォーサーズ用交換レンズ「LAOWA 17mm f/1.8 MFT」のレビューを掲載しています。
Venus Optics LAOWA 17 mm f/1.8 MFT II
- このレンズは2019年10月に発売された。ローマ数字が示しているように、「II型」である。「I型」は1年前の2018年中頃に公開された。なぜVenus Opticsが早急にII型へ変更したのかは分からない。
- 競合レンズと比べて大きく重いが、大差は無い。依然として小型軽量なレンズである。
- 金属製レンズマウントに電子接点は存在しない。
- レンズは中国製である。
- 直径13mmの後玉は前後に移動する。無限遠に設定すると後玉はわずかに鏡筒側へ隠れ、近接側に設定するとさらに5mmほど奥に隠れる。内側は反射防止の塗料が施されている。
- 18mm幅のフォーカスリングは十分に減衰され、滑らかに動作する。ピント距離全域のストロークは約110度だ。マニュアルフォーカスレンズとしてはストロークが少し短い。
- 絞りリングは1段ごとにノッチがある。(F1.8?F2.8の間、F2は省略されている)。動作は滑らかで、小刻みな調整も可能だ。
- 解像度
・OM-D E-M5 Mark IIIのRAWファイルに基づいて計測している。
・良像の基準値は48?50lpmmだ。
・最高の単焦点レンズでピークの数値が85lpmm以上となる。45mm F1.2 PROで96lpmm、17mm F1.2 PROで98.6lpmmだ。
・中央解像は絞り開放からハイクオリティだ(約58lpmm)。F2.8~F5.6の絞り値では80lpmmを超える優れた水準に達する。レコードホルダーに手は届かないが、価格差を考慮して欲しい。
・フレーム端の解像性能は中央と差が大きい。しかし、開放で良像を少し下回るのみ、F2.8で良像の基準値を超え、F5.6付近でピークを迎える。このような小型で安価なレンズで多くを求めるのは愚かなことだ。 - 軸上色収差による画質への影響は僅かだ。
- 倍率色収差は0.03%と非常に小さい。色収差が問題となることは無いだろう。
- 球面収差の影響はとても小さい。
- 歪曲収差はJPEGで-2.35%、RAWで-2.38%の樽型だ。画角65度の単焦点レンズとしては少し大きすぎる数値だ。フルサイズの35mm単焦点でも1~2%に抑えられている。
- コマ収差は絞り開放で明らかだが、F2.8まで絞ると低減する。
- 非点収差の平均値は5.1%と低い数値である。
- ボケ描写はきちんとしているが、絞ると硬調となるので完璧とは言えない。
- レンズサイズが小さいので周辺減光の影響は避けられない。四隅の減光量は-2.59EVと大きく、マイクロフォーサーズとしては非常に高い数値だ。F2.8まで絞ると-1.25EVまで低下する。
- 逆光耐性は十分なパフォーマンスだ。逆光時にゴーストやフレアは発生するが、大きすぎず、目立ちすぎない。
- 前述したようにフォーカスリングの回転角は110°と小さい。絞り開放での接写におけるMF操作は難しいだろう。被写界深度の表示も分かりづらい。
きちんとした性能の小型軽量レンズだ。おまけに手頃な価格設定である。価格を考慮すると、特に中央とフレーム端が絞り開放からシャープな画質である事実は称賛せざるを得ない。
2倍高価なオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」が光学的に優れている点はほとんど無い。その逆も然りだ。もし2本のうち1本を選べと言われたら、個人的にはLAOWAを選ぶだろう。おススメできるレンズである。
長所:頑丈な金属鏡筒・中央画質が優れている・四隅の画質が許容範囲内・軸上色収差が僅か・倍率色収差が非常に小さい・非点収差が無視できる・コストパフォーマンスが良好
短所:歪曲収差が大きすぎる・周辺減光が大きい・コマ収差が目立つ
とのこと。
LAOWAシリーズらしく電子接点非搭載の安価な広角レンズとなっている模様。「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」と同じく小型軽量で明るいレンズとなっており、周辺減光が目立つものの良好な解像性能を発揮しているようです。
より高価なオリンパス17mm F1.8と見比べて大きく見劣りしないのは凄いですね。
国内での販売価格は2万円前後。LAOWAレンズとしては安い部類ですが、フルマニュアルの17mmと考えると少し高いと感じるかもしれません。
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