Optical LimitsがVenus Optics「LAOWA 9mm F2.8 Zero-D Xマウント用」のレビューを掲載しています。
Optical Limits
- このレンズはAPS-C用の超広角単焦点レンズだ。フルサイズで15mmの画角に相当し、マイクロフォーサーズ用7.5mm F2とサイズや価格が似ている。
- 金属パーツで構成され非常に良好なビルドクオリティだ。
- フォーカスリングはとても硬いが悪いことではない。
- フルマニュアルレンズなのでカメラ側から絞りを制御することは出来ない。しかし、フジフイルムユーザーにとってレンズ側で絞り値を操作するのは慣れているはずだ。絞りは1段ごとにクリックストップが発生する。
- 電子接点を持たないためEXIF情報にはF0と記録される。
- 歪曲はほぼゼロだ。注意深く見ると樽型歪曲に気づくが、デジタル補正無しでこれを達成したことは価値がある。
- 周辺減光はこのレンズの弱点だ。F2.8で4段、F8まで絞ると2段まで緩和する。確かにF2.8では悪いかもしれないが、中程度まで絞ればまずまずとなる。
- 解像特性はまともだ。中央はF2.8でピークとなるほど優れており、絞ると回折で徐々に低下する。外周は中央ほど良く無く、F4まで絞ると四隅も良好なレベルに向上する。スウィートスポットはF5.6-F8だ。
- テストした個体の偏心は良好であった。
- 倍率色収差は低く、実写の妨げとはならないだろう。
このレンズは富士フイルムXマウントで最も広角となるレンズだ(魚眼を除き)。魅力的なポイントはレンズのサイズであり、超広角レンズであることを考慮すると光学性能は非常に良好だ。逆光耐性は低い。
金属製の鏡筒は上位クラスのレンズを脅かすクオリティだが電子接点が無いフルマニュアルレンズであることは念頭に置いておこう。
いくつかの欠点はあるかもしれないが、実際に使って楽しめるレンズだ。実写におけるマニュアル操作で特に問題は発生しなかった。携帯性とエキゾチックな超広角レンズと言う点ではパーフェクトなレンズと感じるだろう。
光学性能…3・ビルドクオリティ…4・コストパフォーマンス…4
とのこと。
マイクロフォーサーズ用「Laowa 7.5mm f/2 MFT C-Dreamer」と同じくフルマニュアルレンズとしては評価の高いレンズとなったようですね。やはり周辺減光と逆光耐性がネックとなるようですが、そこに気を付ければ優秀な光学性能の模様。
言及していませんが、49mmの円形フィルターを装着でいる点も強みとなりそうです。個人的にEOS M用を購入しようか悩み中。しかし、国内の販売ルートで予約が始まりませんね。
LAOWA 9mm F2.8 Zero-Dのレビュー・作例を掲載するページはコチラ
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