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DPReviewがLeica M11のハンズオンを公開

DPReviewがライカ「Leica M11」のハンズオンを公開。起動時間が2秒と長いことを指摘しつつ、6000万画素や撮像面測光、ベースプレートレスなど、外観や操作性についてコメントしています。

DPReview:Hands-on with the new Leica M11

  • ライカM11は、20世紀初頭から続くドイツの老舗ライカのレンジファインダーシリーズの最新モデルだ。デザイン的には1950年代半ばのM3を踏襲しているが、20世紀のフィルム写真家には想像もつかないような技術が盛り込まれている。
  • M11の最も重要なアップデートは、新しいセンサーだ。最大1/16,000秒の完全電子(サイレント)撮影が可能となっている。
  • M11は、これまでのデジタルMシリーズのどのカメラよりも解像度が高い。6000万画素を実現しているだけでなく、裏面照射型CMOSやデュアルゲイン構造により、より優れた画質と効率の良さを約束している。
  • M10とそのいくつかのバリエーションに搭載されている従来センサーは非常に優れたものだったが、M11に搭載されているセンサーはライカがこれまでに使用した中で最も新しい(将来のQシリーズやSLシリーズのカメラに改良された形で搭載される可能性はある)。
  • ライカのデジタルレンジファインダーはこれまでも「すぐに使える」カメラでは無かったが、M11の起動時間が約2秒であることにがっかりするフォトグラファーはいるかもしれない。これが、センサーがカメラの動作に組み込まれた結果なのかどうかは不明だ。
  • 従来とは異なり、M11ではライブビューモードでなくても、カメラの電源を入れた瞬間にセンサーが起動(アンカバー)するようになっている。従来のデジタルMシリーズではレンズマウント部に搭載されていた中央重点測光方式の測光セルとは比較にならないほど高精度かつ柔軟なマルチパターン測光・ホワイトバランスセンサーとして機能する。
    (訳注:イメージセンサーでの測光が可能となっています)
  • 実際に、レンジファインダーモードでの撮影時に、測光とホワイトバランスの信頼性が向上している。しかし、シンプルな測光システムに慣れているライカユーザーにとっては、習得が難しいかもしれない。
  • 操作性は、当然のことながら先行するM10の主要モデルと非常によく似ている。トッププレートの左端には、専用のISOダイヤルがあり、マニュアルのISO感度を64から6400まで設定できる。また「A」の設定もあり、さらに高いISO感度をカメラ内のメニューシステムで最高ISO50,000まで設定できる。
  • トッププレートの右上にはシャッタースピードダイヤルがあり、「A」を含めたメカニカルシャッターモードの速度範囲をカバーしている。
  • 電子シャッターモードの最短シャッタースピードは1/16,000秒で、絞り開放の明るい撮影が好きな方にはお勧めだ。その一方、最長シャッタースピードは1時間に延長されている。
  • シャッターボタンの横にはカスタムボタンがあり、M10ではカメラの前面にあったものが、旧型M Typ 240のように上部に戻っている。
  • 私が気に入っているのは、汎用性の高いリアダイヤルだ。ダイヤルを内側に長押しすると、素早くカスタマイズできる。
  • 高解像度の液晶ディスプレイはタッチセンサー式で、再生時やライブビュー時に画像を拡大したり、撮影した写真をスクロールしたりするのに便利な機能を備えている。
  • ホットシューに電気接点がある。これはオプションのビゾフレックスII(368万ドットのチルト式電子ビューファインダー)用だ。
  • ライブビューでのマニュアルフォーカスの拡大表示が自動化され、拡大されたフォーカスビューは電子手ぶれ補正が適用されるようになったのは、とても嬉しいアップデートだ。
  • さすがに9,000ドル近くするカメラだけあって、M11は見た目も使い勝手も素晴らしく、すべてのコントロールが贅沢なほどスムーズだ。
  • M11のブラックバージョンは、トッププレートがアルミ製であるのに対し、シルバーバージョンは真鍮製だ。そのため、シルバーのM11は約110g重くなっている。価格は同じだ。
  • 1920年代から続くライカのレンジファインダーカメラの中で、記憶媒体(フィルムや最近ではSDカード)にアクセスするためにカメラの底面全体を取り外す必要がない初めてのモデルだ。
  • Qシリーズのようなスタイルを採用し、内蔵されたバッテリー/カバーを取り外して、メモリーカードスロットにアクセスする。
  • 新バッテリー「BP-SCL7」は、M10シリーズで採用された「SCL5」に比べて容量が64%増と大幅にアップしており、CIPA規格のバッテリーライフ700枚を達成している。ライカのデジタルレンジファインダーの中で、予備バッテリーの購入を推奨する必要がないのは、M11が初めてだ。
  • 64GBのメモリーを内蔵しているので、SDカードを購入しなくても済むかもしれない。
  • バッテリードアの隣には、USB-C(3.1 Gen1)ポートが露出している。これにより、充電やポータブル電源の利用が可能になるほか、カードリーダー(またはメモリーカード)が手元にない場合でも、画像の転送が容易になる。
  • USB-C-Lightningケーブルが付属しているので、iPhoneをカメラに接続して画像を転送したいユーザーにもおすすめだ。
  • このUSB-Cケーブルは、デジタルMシリーズの長年の問題を解決するのにも便利だ。従来の三脚プレートをカメラの底面に取り付けた場合、バッテリーを取り外したり、SDメディアにアクセスしたりする方法がない。

とのこと。
6000万画素の高解像センサーやセンサーを使った測光システム、高速電子シャッター、ISO 64、ベースプレートレスで交換しやすいバッテリーやSDカードなど、見どころが多いライカMシリーズとなっていますね。今回のDPReviewでは紹介していませんが、極薄IR・UVフィルターを採用しているので、周辺部の色被りが軽減されているのだとか。裏面照射型CMOSセンサーとの相乗効果を期待したいところ。また、新しいカラー配列で自然な発色を実現しているとのこと。高価なカメラですが、高解像・新カラー配列・極薄フィルターのセンサーとしては唯一無二の存在と言えそうです。

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