Dustin AbbottがCarl Zeiss「ZEISS Loxia 2.4/25」のレビューを掲載しています。
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ミラーレスらしい小型軽量の高性能レンズ
- ミラーレスの利点は一眼レフと同等の高い光学性能を維持しながらコンパクトサイズを実現することにあった。しかし、24-70mm F2.8 GMなどは一眼レフよりも重く大きいレンズとなってしまった。このレンズはミラーレスらしいコンパクトで非常に高性能なLoxiaシリーズのレンズだ。
- 美しいビルドクオリティだが、高価でマニュアルフォーカス限定と言うポイントには注意が必要だ。
- 鏡筒は金属製で驚くほど密度の高い質感である。見た目よりも重く感じるはずだ。
- Loxiaのラインアップは全て同じ直径のレンズサイズとしてデザインされているのは強みの一つだ。全て52mmのフィルターサイズで統一されている。
- デクリック機構を備えている他、フォーカスフォローシステムに対応するアクセサリ(社外製)を装着することで映像制作に適したレンズとなる。
- 電子接点を備えているためソニーのアシスト機能を利用することが出来る。
- レンズフードは金属製で内側は植毛されている。余計な幅の無いデザインとなっているため非常に収納性が高い。
- フォーカスリングは滑らかで完璧な動作だ。回転角は約130度とそこまで大きく無いが、アシスト機能を利用することで特に問題無く操作できる。
- レンズの大部分はフォーカスリングとなっている。そのため、レンズを脱着する際に可動箇所以外を掴むのが難しい。
- 歪曲収差は小さく僅かに影響する程度だ。レンズプロファイルが適用されるため自動的に補正される。
- 周辺減光はF4まで絞るといくらか改善するが、F8まで絞っても僅かに残存している。幸いにもレンズプロファイルにより自動的に補正される。
- 絞り開放でも中央領域はほぼ完璧なシャープネスと非常に良好なコントラストを得ることが出来る。ただし、フレーム端付近は解像度とコントラストが低下する。実際のところ2/3の領域はパンチの効いたマイクロコントラストだ。
- F2.8まで絞ると中央のコントラストが改善し、四隅も同様に少し改善する。一部のレンズは少し絞ると飛躍的に画質が向上するものの、このレンズはそうならない。F4まで絞ると良好まで改善するが、個人的には優れていると感じる程では無かった。
- F5.6-F8まで絞るとフレーム全域でシャープとなる。風景撮影でLoxiaを使うのが本当に大好きだ。
- シリーズで一貫した美しい発色だ。
- 倍率色収差・軸上色収差はともに見られない。
- ボケを得やすいレンズでは無いが、このレンズのボケ味はとても良好だ。
- 逆光耐性はしっかりとしている。絞ってもゴーストは発生せず、コントラストは維持されている。10枚の絞り羽根はとても立派な光条を発生させる。
- 天体撮影時のコマ収差はとても小さい。F2.8で僅かな改善が見られるものの、絞り開放でも十分良好だ。
- 小型軽量なレンズなので電動ジンバルに搭載しやすい。
優れた画質ながら小型軽量で携帯性の高いミラーレスレンズを探しているのであればLoxiaシリーズがピッタリだ。ビルドクオリティは良好で抜群の画質である。
Batis 25mm F2と悩むかもしれない。Batisはより明るいレンズで絞り開放付近の描写がよりシャープだ。絞った際はLoxiaのほうが良好となる。マニュアルフォーカスの操作や動画ユースではLoxoaに軍配が上がるだろう。
長所:美しいビルドクオリティ・防塵防滴・完璧に近いフォーカスリング・デクリック機構を備えた絞りリング・素晴らしい色とマイクロコントラスト・逆光耐性・コマ収差補正・絞り開放からシャープな中央領域・良好な色収差補正
短所:高価・絞り開放付近におけるフレーム端のシャープネスとマイクロコントラスト・マニュアルフォーカス限定・レンズの脱着時に不便
とのこと。
マニュアルフォーカス限定レンズですが評価の高いレンズとなっているようです。スペックを考慮すると非常に高価ですが、パフォーマンスはなかなか良さそうですね。AFに対応し、より明るい「Batis 2/25」に人気が集まるかもしれませんが、MFレンズに慣れていればなかなか面白い選択肢となりそうです。
個人的には綺麗な光条が魅力的な一本。
ZEISS Loxia 2.4/25のレビュー・作例を集めるページはこちら
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